手相は結局「右手」を見るのが正解?
才能・運勢を見分ける4つの方法

 

自分の手相を見る時に、結局は右手、左手のどちらの手を見れば良いのでしょうか?
利き手、性別によって違うのかなどで迷ってしまいませんか?
テレビや雑誌、占いの館でも、占い師によって見る手が違ったりします。
その疑問の回答は、現在でも占い師や流派によって異なる思想、経験値の違いがあり、意見が分かれます。
今回の記事では、大きく4つに分けた方法を紹介して、どちらの手を見るのが適しているかをご自身で判断してもらえるように分かりやすく説明していきます。


出典:無料素材画像 写真AC
 

右手と左手の見方の違いは、どちらの手の変化が大きいか(過去から現在にかけて)によって変化の大きい手をメインの手として観る手法を取り入れている占い師が多いですが、その変化の多い手がどちらかになるかの判断が異なってきます。
現在、左右の見方の違いは、大きく分けて以下の方法があります。
 
<1> 先天的手(潜在的能力・資質)と後天的手(自ら作っていく運勢)で分ける方法
<2> 性別により左右の手を分けて観る方法
<3> 利き手により左右の手を分けて観る方法
<4> 知りたい運勢、気質、体質により左右の手を分けて観る方法
 

ほとんどの占い師は、上記の方法のどれかを使いますが、結局のところどれが正解ということはありません。
占い師の思想や経験値で違いますし、使い分けることも多いのです。
以下で詳しく解説していますので、左右どちらの手を見るべきかを、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
 

目次


 

■右手、左手のどちらを見ればよいのか迷わす原因がある!

 

手相の本でも、手相を見てもらう時でも、占い師によって左右どちらを見るのかが異なり、どちらが正解なのかが分からず迷ってしまうことがありますよね。
私の見方は、別記事「手相は左右どちらの手? 左右違うのは才能の現れなのか?」でも簡単に紹介させていただいたので参考にしていただきたいと思います。
昔から受け継がれる古典的手相術から、比較的新しい現代的手相術における時代の流れによって左右どちらの手を見るのかも、主流が異なる時代の流れがあります。
そのため、左右論は一貫性や正解のない流派・鑑定師の違いとなる多様性がでてしまったようです。
 

▼近年では、さらに左右論が細分化されてしまった原因がある

 

さかのぼれば、日本の手相は、インド、中国側から発展してきた「東洋手相」とヨーロッパ側から発展してきた「西洋手相」があり、昔から左右論もそれぞれの思想がありましたが、近年では、有名な手相家の思想が枝分かれしてさらに細分化してきた原因があります。

 

【 浅野八郎さん提唱の手法 】

 

1962年に、現・占術協会会長の浅野八郎さんが出版した「手相術」がベストセラーとなって手相が一般的に広く知れ渡りました。
浅野八郎さんは、「両手を組んで親指が下になる手を積極的な手」として観る手法を提唱しました。
この書籍がきっかけとなり、一時期この手法が流行りました。
元々、浅野八郎さんは、運命線付近の変化が大きい手を積極的な手、変化が少ない手を消極的な手とする考えを持たれていますが、この手を組む方法は、それを誰でも手軽に使い易く説いた簡易診断と言えます。


photo by 花岡正人
 

浅野八郎さんは脳科学や心理学との関係を用いたデータとして、手を組んだ時、親指が上になる手が消極的な手(潜在的・先天的資質)、親指が下になる手を積極的な手(変化の大きい後天的能力の現われ)と位置づけました。
これは、脳神経が頭で交差していることで、左手は右脳の反応、右手は左脳の反応が現れやすいため、脳神経伝達の情報が手の平のしわとなって現れるという考えを元に、どちらの脳が優位に働くタイプなのかを分けて左右の違いを決める方法です

 

例えば、手を組んで左手の親指が下になれば潜在的能力は左脳に現れやすく、変化の大きい後天的運勢は右脳に現われやすくなります。
この場合、積極的な手は左手ということになります。
つまり、手を組んだ時に親指が下になる手が、後天的に能力を変化させていく手となるので、現在・未来の運勢を観ていくのには中心的な手となるのです。

 

浅野八郎さんは、6:4の比率で、左手が積極的な手(左手親指が下)になるタイプが多いというデータを発表しているため、ご自身の書籍などでは、手相の線の説明は便宜上、左手を載せて解説しています。
そのためなのか、手相は左手で観るものと勘違いして覚えてしまった人もいるようですが、あくまで、6割程度の人が左手を中心に観ることになるだけのことであり、逆の手も潜在的能力(消極的な手)としてしっかり両手を観ることを説いています。

 

しかし、この手法も、提唱から半世紀以上の月日が流れ、今では利用する鑑定師も減りました。
どうやら、人によって右脳優位・左脳優位を分けて、左右の観る手を変えるより、簡易的に変化の大きい手はどちらかを決めてしまった方が使いやすいという簡略的流れが出来てしまったように思えます。
それが、西洋手相術の祖となる”キロ”の唱える「右手を、後天的に変化しやすい手としてメインに観る方法」を代表とする見方です。

 

私の考えとしては、キロの経験上、右手の変化が大きい人が多かったため、「左手は持って生まれた先天的な手で、右手は自ら作る手」という方法となり、未来の運勢を観るのには「右手」を観ると簡易的に決めたのではないかと推測しています。
本来は浅野八郎さんが唱えるように、その人の左右の脳の優位さによって、変化しやすい方の手を見極める必要があるのではないでしょうか。

 

基本的に私は、両手とも変化しやすいと考えていて、その人によって、どちらの手の方が変化しやすいかは異なると考えていますが、手を組んでどちらの手が変化しやすい手なのかを判断する方法も私自身取り入れていません。
始めて拝見する人の手相では、どちらの運命線、または、その付近や基本線の変化が大きいのかを判断するのは難しいので、単純に右脳の変化が左手に、左脳の変化が右手に現れやすいという視点で、その人によって、変化の度合いも左右それぞれ違う資質や運勢として捉えて観ています。

 

 

【 島田秀平さん提唱の手法 】

 

現在の日本では、一般的に良く知られている3大線(感情線、頭脳線(知能線)、生命線、)が、西洋手相術の「life line、head line、heart line」をそのまま和訳したものであることからも分かるように、ほとんどの書籍や占い師が使っている手相は「西洋手相術」であり、「東洋手相術」は、ほとんど使われなくなりました。
(東洋手相術での3大線は、「天紋(丁奇線)、人紋(丙奇線)、地紋(乙奇線)」という呼び名で意味も異なります)。
そのため、西洋手相術で主流の「先天的な変化の少ない右手、後天的な変化の大きい右手」という思想から「右手をメインで観る」方法が多く使われています。

 

しかし、最近では、メディアでも有名な吉本の手相芸人の島田秀平さんが、多くの鑑定をしてきた経験を元に、独自に「左手の方が変化は大きい」という結論に達して、現在の主流とは左右逆になる「変わりづらい右手は『持って生まれた才能』、日々変化している左手は『今現在の自分』を表す手相」という考えで、テレビでも書籍でも「左手をメインで観る」方法で説明しています。
(島田秀平さんの師匠である原宿の母(菅野鈴子さん)は、西洋手相術で唱える「右手を後天的に変化しやすいメインの手とする方法」で観ています)

 

少し、斜めからの眼で想像してしまうと、島田秀平さんが経験的に左手の変化が大きいと判断して左手を後天的に観ているのは、観ている対象の人たちが芸能人や芸術・音楽家などの感受性・創造性豊かな著名人が多いため、右脳優位な左手の変化が大きい統計になったのではないかと思ってしまう部分もありますが、近年の若い人を中心に実際に精神的感性が豊かな人が多くなってきたことで、心への負担が大きくなり、精神状態の動きが出やすい左手の変化が大きくなっているのかもしれません。(もちろん、私の勝手な推測にすぎません)

 

この考えも、あくまで、左手の変化が大きい人が多いという彼の経験値から便宜上、左手をメインの手として観ていると思いますので、本来は、両手を観た上でどちらの手が変しやすい手なのかを判断して見分ける必要があると思います。
実際には彼もしっかり鑑定する時にはメインの手を左手にするだけであり、両手を観て総合的に鑑定しているはずです。

 

日本では、西洋手相術の流れから右手を後天的な手相としてメインで観る人が今も主流ですが、近年では、両手を組んで観る方法が一時期流行ったり、最近では島田秀平さんの手相術がメディアでも目立ってきているので(KY線、エロ線、あやまりま線など独自の線の名前も知れ渡っています)、西洋手相術とは真逆の左手を後天的な手相としてメインで観る人も増えてきた印象があります。

 

 

性別や、利き手で分ける手法も根強く残っている

 

性別や利き手で左右の手を分けて観る方法も根強く残っています。

 

  • 性別による違いは、古くは陰陽思想から始まり、古典的中国手相術では「男性は左手で、女性は右手」を観るという手法があります。

正確には「男性は左手が主(中心的)、右手が従(補助的)/女性は右手が主(中心的)、左手が従(補助的)」な手相として観る方法です。
これは、陰陽道として、「陽=表、左、男、積極的」、「陰=裏、右、女、消極的」という思想があるため、男性は陽の左手をメイン/女性は陰の右手をメインに観るという古来中国からの考えが残っています。

 

南北相法では、この中国手相術を元にはしていますが、「男性は左手を初年運(先天的資質)、右手を晩年運(後天的運勢)」、「女性は右手を初年運(先天的資質)、左手を晩年運(後天的運勢)」と位置付けています。
これは、後天的手相をメインとして観る西洋手相術の考えであれば、古典的中国手相術とは逆になる「男性は右手で、女性は左手」をメインで観るということになります。

 

ただし、古典的中国手相術が先天的資質を中心に観る(後天的運勢が補助的)という概念だとすれば、考え方は一致します。(この真意は、勉強不足で知り得ていません)

 

 

  • 利き手をメインの手として観る方法もまた根強く残っています。

私が対面鑑定をするときにも、利き手を伝えてくる人がいて、特に左利きの人はその利き手を重要視する人が強いようです。
利き手をメインで観るという思想がどこで生まれたのかは不明ですが、利き手の方がより日常的に使う手として変化が大きく現れやすいという考えは起きやすく「利き手は自分の経験や生活環境を作る後天的な手(運勢を作る手)」と捉える方法が現れたのではないでしょうか。

 

左手は右脳の反応が出やすいので、よく左利きの人は右脳が発達しやすい芸術思考であると考える人もいるので、9割程度とされる右利きの人とは脳の使い方や運勢も違うのではないかという発想も出やすいのだと思います。
しかし、統計的には左利きの人と右利きの人の明確な脳の違いは無いとされています。

 

昔は左利きが差別的偏見のある存在であった事実があります。
西洋手相術では、後天的な手相を右手として中心的に観ますが、右手が利き手であることが常識であった時代だからこそ右手を中心的に観て、左利きの人は蔑視する形で左手を中心に観るという差別があったのではないかと考える研究家の人もいます。

 

現在では、差別的意味で利き手を観る方法を取り入れる人はいないと思いますが、利き手には、特別な意味があると考える思想は残ったものと推測します。
そして、後天的な運勢を観る中心的な手を右手とするのとは逆に、左利きの人は右手が先天的な資質を観る手で、左手が後天的な運勢を観る中心的な手として考えるのが、利き手を観る鑑定方法では一般的のようです。

 

 

現在では、あまり、性別や利き手の違いで分ける方法は古い思想となってメジャーには使われなくなりましたが、長年手相を観てきた熟練占い師さんには、まだまだ性別や利き手で分けて観る人が多いのも事実です。

・銀座の母(横田淑惠さん):女性は左手、男性は右手を中心に観る(後天的な手)
・新宿の母(故・栗原すみ子さん):女性は左手、男性は右手を中心に観る(後天的な手)
・大泉の母(木下多恵子さん):利き手を中心に観る(後天的な手)

 

 

■左右の手相の違いを知る4つの方法

 

先述させていただきましたように、西洋手相として近代手相の祖と言われている”キロ(ウィリアムジョンワーナー)“が説いた、「左手は持って生まれた先天的な手で、右手は自ら作る手」という言葉が、現在でも一番広く浸透しています。

 

つまり、現在の日本では、西洋手相術での教えに習う形で、

  • 「左手」は、生まれ持った資質・体質が現れやすく、大きくは変化しない先天的な手相
  • 「右手」は、自らの考えや行動を変えて運勢・手相を作り、変化させていきやすく、現状や未来の運勢を観るために役立つ後天的な手相

として観る占い師が多いです。

 

そのため、現在・未来の運勢が分かる後天的な「右手」をメインの手(積極的な手)として観る手法が多数派となっています。

 

以下に、大きく4つに分類した手法を説明させてもらいます。


photo by 花岡正人
 

<1>先天的手(潜在的能力・資質)と後天的手(自ら作っていく運勢)で分ける方法

 

①右手を中心に観る方法(左手も補助的には観る)

 

・・・西洋手相術(キロの思想)/現在も主流のメジャー手法
左手:変化が少ない先天的手相(本質的才能・資質)、補助的
右手:変化しやすい後天的手相(現状・未来の運勢)、中心的

 

②左手を中心に観る方法(右手も補助的には観る)

 

・・・島田秀平さん(吉本手相芸人)の手相術/メディア流行
右手:変化が少ない先天的手相(本質的才能・資質)、補助的
左手:変化しやすい後天的手相(現状・未来の運勢)、中心的

 

③変化の大きい手(標準とより異なる手)を中心に観る方法

 

・・・浅野八郎さん(占術協会会長)の手相術/一時期流行
 運命線付近を見て変化の大きいほうの手を積極的な手とする
 ⇒両手を組んで親指が下になる手が積極的な手(実用的診断方法)
消極的な手:変化が少ない先天的手相(本質的才能・資質)、補助的
積極的な手:変化しやすい後天的手相(現状・未来の運勢)、中心的

 

・・・東洋手相の別流派での手相術

3大線を比べて、標準的見え方とより異なる方の手を変化しやすい手とする
標準的な線に近い手:変化が少ない先天的手相(本質的才能・資質)、補助的
非標準状態が多い手:変化しやすい後天的手相(現状・未来の運勢)、中心的

 

 

変化が大きい手や標準と異なる手をメインの手として観る方法は、熟練していかないとどちらが変化の大きい手(非標準的)なのかを見極めるが難しく浸透しなかったものと思いますが、それを実用的に使えるようにした両手を組む方法は、一時代を築きました。
それでも、現在では利用する占い師は減って使われなくなってきました。

 

 

<2> 性別により左右の手を分けて観る方法

 

①男性は左手、女性は右手を中心に観る方法

・・・陰陽道、古典中国手相術/根強く残る古典的手法
男性の右手/女性の左手:変化が少ない先天的手相(本質的才能・資質)、補助的
男性の左手/女性の右手:変化しやすい後天的手相(現状・未来の運勢)、中心的

 

②男性は右手、女性は左手を中心に観る方法

・・・水野南北の手相術や、熟練占い師に多い/根強く残る日本流手法
男性の左手/女性の右手:変化が少ない先天的手相(本質的才能・資質)、補助的
男性の右手/女性の左手:変化しやすい後天的手相(現状・未来の運勢)、中心的

 

性別によって分ける方法は、根強く残っているものの、「①男性は左手/女性は右手」で占う人はほとんど見なくなりました。
「②男性は右手/女性は左手」で占う人は、熟練鑑定師の中で活躍されている方がいて、新宿の母や、銀座の母などは、この手法を使われています。
この手法は江戸末期、大正、明治、昭和初期に、特に広まった手法であり、その時代は「女性は家で家庭を守り、男性は外でお金を稼いでくる」役割が強かったです。

 

そのため、私の勝手な推測ですが、後述する「<4>運勢・資質による分け方」に示す、「左手のプライベートモード(家の顔)」は女性に現れやすく、「右手の社会的立場(外の顔)」は男性に現れやすいという意味と似た見え方があったのではないでしょうか。
ですが、このような時代背景も今はなくなってきたせいか、最近の鑑定師や占い学校で取り入れている人は、ほとんど見かけなくなりました。

 

 

<3> 利き手により左右の手を分けて観る方法

 

〇右利きは右手、左利きは左手を中心に観る方法

・・・利き手のほうの手をメインとする方法/根強く残る手法
右利きの左手/左利きの右手:変化が少ない先天的手相(本質的才能・資質)、補助的
右利きの右手/左利きの左手:変化しやすい後天的手相(現状・未来の運勢)、中心的

 

利き手によって分ける観る人は、根強く残っているものの、性別で分ける方法と同様に使っている人をほとんど見なくなりました。
熟練鑑定師で活躍されている、大泉の母などは、この手法となります。
ですが、やはり最近の鑑定師や占い学校で取り入れている人は、ほとんど見かけなくなりました。

 

 

<4> 運勢、気質、体質よりに左右の手相を分けて観る方法


photo by 花岡正人
 

①左手はプライベートモード、右手は社会的立場モードとして観る方法

 

・・・右脳・左脳の役割で分けた手相術/脳科学に基づく手法

左手/右脳の反応が出やすい手相(感性・創造性・イメージ能力)

  • 本性・本能(潜在的資質・体質)が出やすい手相
  • リラックスモード、プライベートモード、内(家)の顔
  • 本音で話せる人間との関係や運勢が現れやすい
  • 家族運(親、兄弟)、恋愛運、結婚運、家庭運(パートナー、子ども)、親しい友人との関係、生まれ持った体質・健康運

右手/左脳の反応が出やすい手相(論理・分析・計算・言語能力)

  • 気を張って現実社会活動・実務作業を行う能力が出やすい手相
  • カチっとモード、社会的立場でのモード、外の顔
  • 知り合い、仕事仲間、クラスメイト、お店の店員さん、クライアントなどとの関係や外に出た時の志向性や感情の出し方が現れやすい
  • 勉強運、地位・名誉・名声、仕事運、金運、財運、ストレス・不摂生からくる健康運

 

②左手は健康状態、右手は精神状態として観る方法

 

・・・心と体の状態の役割で分けた手相術/心理学に基づく手法
左手/現状の健康状態が現れやすい手相(ストレス・体調)
健康面に影響しやすい(先天的体質が出やすい)
右手/現状の精神状態が現れやすい手相(意欲・やる気)
社会的立場に影響しやすい(後天的変化が出やすい)

 

③左手は基本体質・左半身の健康状態、右手は後天的疾患・右半身の健康状態として観る方法

 

・・・中国医学の臨床結果から分けた手相術/掌紋医学に基づく手法
左手/左半身の炎症・疾患が現れやすい手相(心臓、すい臓、胃、臓器左側など)
遺伝的疾患が出やすい(基本体質・先天性)
男性の糖尿病や、親指側は左側・小指側は右側(肺など)が現れやすい
右手/右半身の炎症・疾患が現れやすい手相(肝臓、胆のう、臓器右側など)
生活習慣病が出やすい(不摂生・後天的)
女性の糖尿病や、親指側は左側・小指側は右側(肺など)が現れやすい

 

 

右脳・左脳の関係は、運勢や体質、健康面の繋がりとして右手、左手に大きく影響すると考えています。
もちろん、右脳は右手、左脳は右手との繋がりが強いと言えますが、完全に区切られた能力や体質ではなく、正常な脳は「脳梁」と呼ばれる両半球を結んでいる器官が、2億本あまりの神経線維で右脳・左脳の情報伝達をオーバーラップさせて成り立っています。
そのため、鑑定する時も、右手・左手の役割をくっきり分けることはしません。
熟練度は必要になっていきますが、その人の両手を観て、どちらの脳(手)が優位で変化しやすいかを類推し、総合的に鑑定することが大切です。

 

例えば、仕事運を観るのであれば、左脳(社会的立場)の影響が出やすい右手だけを観るのではなく、右脳(プライベート的)の影響が強い結婚・出産、引っ越し、死別なども仕事運となる転勤・転職、仕事のやり方の変更、ストレスによる人間関係などに影響されるので、両手をしっかり観る必要があります。
そして、どちらの脳が優位なのかに個人差があるのと同時に、その左右脳同士の影響されやすさも個人差があるので、右手・左手の違いを見極めていくことは、とても重要であり本来はかなり熟練度が必要なものであると感じております。
(平均的に女性の方が脳梁は太く、右脳・左脳をオーバーラップさせる作業に優れていると言われています。
男性は同時に2つのことを行うのが苦手ですが、一つのことに集中する力が高いとも言えます)

 

 

■まとめ・・・右手、左手の違いは観る目的により使い分ける!

 

今回は、手相において結局、右手と左手のどちらを観ればよいのかという疑問にお答えするコラムではありますが、お伝えさせていただいた通り、統一された方法や正解があるものではなく、観る人が自分の思想や志向、経験によりどの手法が自分に合っているか、どの思想を信じるか、ということになります。
つまり、今回取り上げさせていただいた4つの方法も、私が知る鑑定法を大別したものであり、実際はさらに多くの手法が乱立しています。

どの鑑定師や流派でも、「必ず両手を観る」という共通点があります。
もちろん、外の占術をメインで行う占い師が手相を1,2分程度参考として観る補助的利用や、テレビでの短い時間、雑誌・書籍などで代表的な手として簡略的に分かり易く説明するために片手しか観ない場合はありますが、基本的には両手を観るのが定説であり、片手しか観ない占い師はエセ占い師であると思わざるを得ないでしょう。

 

両手を観た上で、今回紹介した各種手法を使い、どちらが中心的(メイン、主、代表的、積極的)な手なのかを見極めて、補助的な手も充分に関連させながら総合鑑定していくことが正しい方法になると私は判断しております。

 

▼一つの手法に決める必要はありません。臨機応変さも必要です。

 

私の思想は、<4>の①、③が基本であり、脳科学や心理学、掌紋医学が基盤となる右脳(左手)・左脳(右手)及び、中国医学の関係を重要視していて、どちらの手も変化が大きいと考えています。
そのため、変化が大きい手を特定してその手だけをメインで観ることはありません。
ですが、<4>で記載した通り、運勢別や資質・体質によっては使い分けることは行っています。
そして、その人の手相を見極めた上で、どちらの脳(手)が優位に働きやすいかの判断をして、総合的に鑑定します。

 

私は、それだけではなく、キロの西洋手相術を始めとする、先天的・後天的な手を分けて観る方法も、潜在的な資質や体質を左手、後天的な社会的環境の変化を右手として臨機応変に取り入れることもあります。
しかし、キロの唱える「左手は持って生まれた先天的な手で、右手は自ら作る手」という考えだけだと、左手は変化が少ない手なので、資質だけ見たら、右手だけ見れば良いという考えにもなりやすので、オススメは出来ません。

 

左手は、確かに潜在的な資質が出やすいですが、生まれ持った才能、体質でもどんどん変化します。
親の子育て、しつけ、友達との出会いや環境の変化、習い事や団体行動での心の鍛錬などは、まだ幼い年齢であるほど吸収力も高く、経験も少なく不安定なので、大きく成長や堕落もします。
つまり、先天的と言われる左手でも、若い時ほど変化が大きいのです。
心理学では「資質は変えられないけど、性格は変えられる」という言葉があり、今のままの考え方、行動、環境であれば変化は少ない手になるけれど、性格を変える努力をすれば、運勢はどんどん変わるものであり、手相もどんどん変わるのです。

 

この考えがあるからこそ、「手相は変わるし、変えられる。運勢も自ら作り変えるもの」という思想になるのです。

 

一般的に左手は、精神性、感性、創造性が育ちやすい若い時ほど変化しやすいので、性格の変化やプライベート的な精神的不安定さも21歳前後までは大きいですが、それ以降は落ち着いていきます。
そして、大人になるほど、右手の司る社会的立場の仕事運や金運などの変化が大きくなっていくという人が多いのです。

 

もちろん、その年齢や度合いも個人差があり、芸術的な鍛錬をしてきた人や、元々、感受性や創造性が高く、大人になっても左手の変化が大きい人もいますし、幼少期から現実的で右手の変化が大きい人もいます。
このような違いも、左右の手を観た上で、鑑定師の技量で見極めながら鑑定する訳です。

 

これらの手法の他にも細かく分ければ、伝えきれない数の手法がありますので、自分に合った手法を探していくことも良いと思いますし、自分なりの思想や経験値を使って新たな手法を生み出していくことも鑑定師の技量を上げる取り組みになります。

 

そこまでの経験や思想を持たない場合でも、今回の判別方法を知っていれば、テレビや本で観た線をどちらの手で観れば良いのかを自分なりに解釈することも出来るようになります。
そして、色々な人の手を見たくなり、人によって左右の違いが異なることに気付くと思います。
その興味を持って手相を楽しんでいただければ幸いです。

 

 

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手相セラピスト:花岡正人

 

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   ・・・線を見る前に知っておきたい、手の形、丘(手の平の盛上り)、指の意味
 ●二限目(120分)
   ・・・一気に理解できる、基本4大線について(生命線、感情線、頭脳線、運命線)
 ●三限目(120分)
   ・・・4大線以外も面白い、主要線について(結婚線、太陽線、財運線、向上線、健康線など)

<実用編>
 ●四限目(120分)
   ・・・運勢の観方(恋愛運、結婚運、仕事運、適職診断)
 ●五限目(120分)
   ・・・運勢の観方(性格・人間関係(相性診断)、健康運、金運・財運)
 ●六限目(120分)
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<応用編>
 ●七限目(120分)
   ・・・指紋診断手法(生まれ持った資質・体質を見極める)
 ●八限目(120分)
   ・・・爪診断手法(健康チェック・性格診断に役立つ)
   ・・・手の平のほくろ診断手法(身体からの警告が分かる)
 ●九限目(120分)
   ・・・掌紋医学診断:基礎編(身体のの弱い所、病状の基本線・紋を学ぶ)
 ●十限目(120分)
   ・・・掌紋医学診断:症例編(疾患別に総合診断方法)

<実践編>
 ●十一限目(120分)
   ・・・総合鑑定手法(コミュニケーション手相方法、画像実践)
 ●十二限目(120分)
   ・・・鑑定実践(多くの手相事例、プロ鑑定手法を伝授)

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WRITTEN BY 花岡正人

花岡正人
★「手相110番」にて執筆者のホームページがご覧いただけます tesou110.wixsite.c...