■飲み会でウケる「エロ線」はエッチな人なのか?

テレビや雑誌でよく取り上げられている「エロ線」は、面白おかしく本来の意味の一部を切り取って使われてしまっている線の一つです。
この線は、その名の通りエッチで浮気性になるような人なのでしょうか?
下図をご覧ください。
「エロ線」は、人差し指・中指の間の根元と薬指・小指の間の根元を繋ぐ弧を描く線です。
きれいに一本繋がって出ている人は少なく、途切れていたり、何本かの細かい線で構成されている人が多いです。もちろん、この線のない人もいます。
手相学では「金星帯」とか「金星環」などと言われている線で、「感受性が豊かで、人の気持ちによく気付く人や、芸術センスのある感性豊かな人」としての意味を持ちます。
ですので、それが異性に向く場合もありますし、趣味に向く場合もあります。


出典:花岡正人

■掌紋医学から観た本来の意味と「金星帯(エロ線)」の関係

中国から伝わる掌紋医学では、昔よりこの金星帯を「過敏線」「アレルギー線」として診断されています。
元々、この線は身体の敏感な人に現れやすく、肝臓の弱い方やアレルギーを持ちやすい体質となります。
それが転じて、過敏体質の方は神経質となりいろいろなことが気になりますので、人の気持ちを感じ取ったり、芸術的センスをもつ感受性の資質となりやすい、となります。
感受性豊かな人は、人へも気遣えるし、人が寄ってきて人気者となりやすいです。
ですので「モテ線」という鑑定師もいます。
その結果、異性への関心も高くなり、手も出しやすくなるという繋がりで「エロ線」となってしまいました。

ですが、手相をコミュニケーションツールとしてお使いいただく分には、ぜひ「エロ線」として活用していただければと思います。
飲み会や女子会、パーティなどパーソナルスペースに入り、話題を作っていくことができます。
ひとしきり盛り上がったら、センスの良さ、感受性の豊かさに繋げて親交を深めて一気に距離を縮めましょう!
“金星帯には、その人の魅力がいっぱい詰まっています”





■飲み会で楽しむ「エロ線」を見て分かるS体質か、M体質か

先にお話ししたように、金星帯は途中で切れている人が多いです。そのため、テレビや雑誌では、人差し指側からの線が長い/太い人は「S体質」、小指側からの線が長い/太い人は「M体質」と説明して、盛り上がる場面があります。
これも、面白く切り取った部分ではありますが、人差し指が積極性や向上心を示す指なので「攻めるS」、小指・薬指がコミュニケーション能力、精神性などを示すので「感じ取るM」として解釈されたものと思います。

■金星帯は決してエロい線ではないですが、その資質を持ちます


出典:無料素材画像 写真AC

金星帯自体は感受性豊かな人に現れる線ですが、薄くて細かい線が何本も集まってできた金星帯は、感受性が多方面に向き過ぎて「多情」「浮気性」となる可能性を秘めています。(人によっては、多趣味という指向となる場合もあります)
ですので、金星帯のない人や、切れ切れの線の人はきれいな金星帯を作っていくと真の感受性豊かなセンスある人へと人格を変えていくことができます。

人差し指と中指を折り曲げたりよく使う作業・運動は金星帯を強くします。
ボルダリングをするクライマーの方は、人差し指を使うと手首から指への力のかかり方に角度がついて伝わりにくいので、直線で繋がる中指・薬指の2本をメインとして使うそうです。
きっと、クライマーの人たちは、空間認知力や先を読むセンスを兼ね備えた感性の持ち主なのでしょうね。
そう見ると、ボウリングの球の持ち方も金星帯養成スポーツですね(笑)。





手相セラピスト:花岡正人

WRITTEN BY 花岡正人

花岡正人
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