鹿の角のスピリチュアルな意味とは!神様との関係性から解説します!

鹿の角といえば、お箸や帯留・和裁のヘラなどの生活用品としても、私たちの生活の中で使われています。牡鹿の幼角を乾燥させた「鹿茸ろくじょう」という、強壮作用のある漢方薬もあります。そんな鹿の角について、スピリチュアル的に大きな意味がある事をご存じでしたでしょうか。

この記事を読めば以下の事が分かります。
・鹿は神様のお使い
・鹿の角のスピリチュアルな意味
・鹿の角にまつわるスピリチュアルメッセージ


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鹿は神様のお使い

奈良公園(春日大社)と言えば鹿、宮島(厳島神社)と言えば鹿、鹿島神宮には鹿園があります。鹿は草食性の日本古来の在来種で、日本の全地域に分布しています。現代では農林業に及ぼす被害が深刻な状態で、困った存在になってしまっている一面がありますが、元々鹿は神様のお使い(神使)として良く知られている存在です。ここではなぜ鹿が神様に関係しているのか、についてお伝えします。

 

鹿島神宮(かしまじんぐう)の神使は鹿

茨城県の鹿島神宮のご祭神は、武甕槌命(たけみかづちのみこと)です。「大国主命(おおくにぬしのみこと)に国譲りの交渉をしなさい」という天照大御神(あまてらすおおみかみ)からの伝令を武甕槌命に伝えた神様が、天迦久神(あめのかくのかみ)です。この天迦久神様は、鹿の神様なのです。鹿は神様でもありますし、武甕槌命が御際神として祀られている神社では、そのご縁から鹿は神使とされているのです。

 

春日大社(かすがたいしゃ)の神使は鹿

奈良県に位置する春日大社では、御祭神である武甕槌命(たけみかづちのみこと)が、茨城県鹿島から白鹿に乗り、奈良の地に降り立ったとされることから鹿を神使としています。神使は、神のいる世界とこの世を行き来でき、神様の使いとして神からのメッセージを伝えることができる神聖な生き物として祀られている存在です。

春日大社で神様に何かを祈ったのであれば、鹿の看板を見る・鹿のアクセサリーなどの品物を見る・鹿の写真や絵を目にする・「鹿」という文字を見る・鹿の話題を耳にするなど、「鹿」を使ってその人が気づきやすい方法で、そのスピリチュアルなメッセージを伝えてくれるでしょう。

 

厳島神社(いつくしまじんじゃ)・宮島の鹿

鹿は厳島神社の神使とされていますが、奈良の鹿と春日大社の関係のような神鹿伝説はここには存在しません。広島県に位置する宮島では、厳島神社が創建される前から鹿は宮島に生息していました。厳島神社が創建されると、島自体が神としての存在であるとして、神の島と呼ばれ始めました。そのために、宮島に生息している鹿は厳島神社の神の使いとして認識されてきました。


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鹿の角のスピリチュアルな意味

鹿の持つスピリチュアル的なメッセージとして、精神世界と物質世界のバランスを取る、というものがあります。鹿の精神性は非常に優れていると考えられ、また、どんな絶壁でも駆け抜けるような肉体的能力にも恵まれています。さらに、本能と理性の使い分けと切り替えが巧みであると考えられます。このような鹿の肉体的特徴として、牡鹿に生えている立派な角があげられます。ここでは鹿の角について、そのスピリチュアルな意味をお伝えします。

 

角は宇宙と繋がるアンテナ

鹿の角は、スピリチュアル的に見れば、宇宙と繋がるアンテナの役を担っていると考えられています。角はオスに生えていて、一年に一度生え変わります。生え変わるごとに大きく立派な角が生えるそうで、それはオスの鹿が年を経るごとに宇宙と繋がる密度が増していくためだと考えられます。このような神聖なアンテナである鹿の角は、強いエネルギーを持っています。そして、鹿の角は、シャーマンの儀式でも使われてきました。

また、伝説上の生き物とされている龍の角は、鹿の角だと言われています。

 

勝利の象徴

鹿のオスは強くて立派な角を持っています。龍の角は鹿の角と言われており、勝利や強い勝負運などの象徴とされています。戦国武将の真田幸村をはじめとした名だたる武将の兜には、鹿の角が付いていることでも良く知られています。鹿の角は「力の象徴」や「神の使い」としてご利益があるようです。勝負運が上がる縁起物なのです。

 

豊穣の象徴

鹿の角は一年に一度、春先に生え変わります。春に生え変わった角は秋まで成長を続け、その後抜け落ちて、さらに大きな角へと生え変わっていきます。この生え変わるごとに大きく育っていく角が、稲作が主流だった日本人にとって、豊穣の象徴として捉えられたようです。

また、生え変わったばかりの力強く伸び始めた幼角を採取した「鹿茸(ろくじょう)」は、体力増進・強壮に非常に優れた漢方薬として、当時は「人参」とともに用いられていたようです。

 

ケルト民族では

アイルランドのケルト民族の間でも、鹿は神聖なものとされています。ケルト民族の神話には、ケルヌンノスという、牡鹿の角が生えた狩猟の神にして冥府の神様がいます。ケルヌンノスは常に動物、特に牡鹿と共に描かれています。また、ケルトでは、抜け落ちた角が生え替わるという性質から、鹿を復活の象徴と見るようです。


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鹿の角にまつわるスピリチュアルメッセージ

鹿は普段から霊的な存在であり、霊が見えていると言われています。この霊的な物をキャッチするアンテナが角なのです。鹿からのスピリチュアルメッセージは、霊的な側面からのものになります。ここでは鹿の角にまつわるスピリチュアルメッセージについてお伝えします。

 

牡鹿を見た

角の生えている牡鹿を見たスピリチュアルなメッセージは、仕事などにおいて成功するチャンスが来ているという事を意味しています。鹿の角は成功を表わすサインでもあります。特に大きくて立派な角であればあるほど、大きい成功を掴めると解釈します。

女性限定なのですが、牡鹿を見た時のスピリチュアルなメッセージは、恋愛での新しい出会いが近づいているという意味があります。恋人のいない人は、理想のパートナーに出会えるチャンスが近づいているようです。すでにパートナーがいる人は、今の恋愛において次のステージに進む暗示となります。

 

角が折れた鹿を見た

角が折れた鹿をみた・怪我をしている鹿を見た時のスピリチュアルなメッセージは、これから苦境に立たされる可能性がある事を意味しています。仕事がなくなってしまったり、大事な人間関係が壊れてしまったりする事に対する警告として、きちんと受け止めておきましょう。また、恋愛や結婚生活に対する危機も警告しています。


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まとめ

鹿の角は宇宙と繋がるアンテナであり、霊的なものをキャッチする機器のような役目をするものである事が分かりました。アニメなどに出てくる鹿はかわいいイメージですが、実際の鹿には威厳が感じられ、じっと見つめられると、すべてを見透かされている空気感に圧倒されてしまいます。

鹿の角の加工品は、現代では民芸品扱いに近く、あまりお目にかからない高級品になってしまった感もありますが、鹿の角は霊的な力を持っている媒体なので、興味のある人は自分の身の回りで使ってみるのも良さそうですね。

 

出典:

鹿の持っているスピリチュアルな意味やその神聖を解説!鹿は神様です
奈良|春日大社はご利益大のパワースポット!行く前に知りたいスピリチュアル的・徹底ガイド!

 

占い師:うめざわみき

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WRITTEN BY うめざわ みき

うめざわ みき
花札占いのうめざわみきです。 占い鑑定歴は42年になります。 カードは私のよき相棒です。 花札...