鹿の持っているスピリチュアルな意味やその神聖を解説!鹿は神様です

鹿と言えば、奈良公園や厳島神社の鹿を思い浮かべる人も多いと思います。ディズニーのバンビは目が可愛いくスマートな鹿さんのイメージです。鹿は今でこそ日常ではあまりお目にかかれる動物ではなくなってきましたが、日本人にとって、鹿は古来より馴染みのある動物です。残念なことに、近年では若芽や植物を食い荒らし、植生を荒らすといった害獣扱いをされています。鹿は本来、スピリチュアルな生き物なのですよ。

この記事を読めば以下の事が分かります。
・鹿のスピリチュアルな意味
・鹿にまつわる世界の伝説
・鹿の行動別スピリチュアルメッセージ
今回は、知っているようで知らない鹿のスピリチュアル性についてご紹介します。


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鹿のスピリチュアルな意味

この章では鹿の持っているスピリチュアル性について解説します。

 

鹿の神様「天迦久神(アメノカクノカミ)」

古事記の中の一説です。
ある時、高天原にいる天照大御神(アマテラスオオミカミ)は、大国主命(オオクニヌシノミコト)が治めている地上の葦原中国(あしはらのなかつくに)は、自分の子が治めるべきであると考えます。大国主命に国譲りをさせる際、天照大御神は使者として天之尾羽張神(アメノオハバリノカミ)を選びました。川の上流の険しい場所に道を閉ざして暮らしている天之尾羽張神に、その伝令を伝えに行ったのが天迦久神(アメノカクノカミ)です。天之尾羽張神は自分の代わりに息子の武甕槌神(タケミカヅチノカミ)を大国主命のもとに差し向け、国譲りを承諾させる事になります。
この天迦久神(アメノカクノカミ)が鹿の神様です。

 

鹿は神使

茨城県鹿嶋市にある鹿島神宮のご祭神が武甕槌神(タケミカヅチノカミ)です。古事記の記述によるご縁から、鹿は鹿島神宮の神の使いとして大切にされてきました。
また、春日大社の社伝によると、768年平城京鎮護のために藤原氏が奈良に春日大社を作った時に、鹿島神宮の武甕槌神が白鹿の背に乗り、一年かけて奈良へやって来て、御蓋山(みかさやま)に分霊奉遷されたという伝説があります。このことから、鹿は「神鹿(しんろく)」として神聖化されています。この姿は14世紀の「春日鹿曼荼羅」で描かれています。
鹿は神聖な動物です。厳島神社、諏訪信仰でも鹿は「神鹿」として扱われています。

 

精神世界と物質世界のバランスに長ける

鹿の持つスピリチュアル的なメッセージとして、精神世界と物質世界のバランスを取る、というものがあります。鹿の精神性は非常に優れていると考えられ、また、どんな絶壁でも駆け抜けるような肉体的能力にも恵まれています。さらに、本能と理性の使い分けと切り替えが巧みであると考えられます。
よって、鹿を見た時には自分自身のバランスについて考えなさい、とメッセージをいただいていると思っても良いでしょう。

 

角は宇宙と繋がるアンテナ

鹿の角は、スピリチュアル的に見れば、宇宙と繋がるアンテナの役を担っていると考えられています。角はオスに生えていて、一年に一度生え変わります。生え変わるごとに大きく立派な角が生えるそうで、それはオスの鹿が年を経るごとに宇宙と繋がる密度が増していくのかもしれません。
また、伝説上の生き物とされている龍の角は鹿の角だと言われています。

 

財運アップの象徴

中国語で「鹿」と「給料」の発音は、どちらもまったく同じ「ルー」という音です。その為、風水の盛んな中国では「鹿が財運の縁起物」として捉えられているそうです。
日本において、江戸時代に武士がもらっていた給料は「禄」と呼ばれていました。鹿も「しか」という読み方の他に「ろく」とも読みますね。ここから鹿は財運アップの幸運をもたらす存在だと考えられてきたようです。

 

勝利の象徴

鹿のオスは強くて立派な角を持っています。龍の角は鹿の角と言われており、勝利や強い勝負運などの象徴とされています。戦国武将の真田幸村をはじめとした名だたる武将の兜には、鹿の角が付いていることでも良く知られています。鹿の角は「力の象徴」「神の使い」としてご利益があるようです。勝負運が上がる縁起物なのです。

 

水難除けの象徴

鹿は海や川を上手に泳ぎます。鹿の被毛はとても防水性が高く濡れにくいため、川を渡り切った鹿の被毛はすぐに乾いてしまうようです。このことから、鹿は水に関する仕事を生業とする人々から「水難除けのお守り」として重宝されてきました。

 

豊穣の象徴

鹿の角は一年に一度、春先に生え変わります。春に生え変わった角は秋まで成長を続け、その後抜け落ちて、さらに大きな角へと生え変わって行きます。この生え変わるごとに大きく育っていく角が、稲作が主流だった日本人にとって豊穣の象徴として捉えられたようです。
また、生え変わったばかりの力強く伸び始めた幼角を採取した「鹿茸(ろくじょう)」は、体力増進・強壮に非常に優れた漢方薬として「人参」とともに用いられていたようです。

 

幸福と平和の象徴

鳩と並び、鹿は幸福と平和のシンボル的な存在としても知られています。鹿を見た時、なぜだか優しい気持ちになった事はありませんか?鹿は人の持つ優しさを引き起こしてくれる、優しさの源泉のような能力も持っているようです。
また、鹿の凛とした美しさや立派な角のイメージから、高貴な人・権力のある人の象徴ともされ、福を呼ぶ象徴としても人々から尊重されてきたようです。

 

太占(ふとまに)

太占は古代の日本で行われた牡鹿の骨を使った占いです。太兆,布斗麻邇とも書かれます。占い方は、牡鹿の肩甲骨を波波迦(ははか)(カニワザクラ,カバザクラ,カンバなど)の樹皮で焼き,その骨の表面に現れる割れ目の模様で吉凶を判断します。この方法は天児屋命(アメノコヤネノミコト)に起源すると伝えられています。また、亀の甲羅を使った占い・亀卜(きぼく)に対し、鹿卜(ろくぼく)とも言われます。


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鹿にまつわる世界の伝説

古くから、シカ科の動物は世界各地に数多く生息してきました。当然、その国の人々の生活や文化に深く根ざしてきた鹿に対する伝説も多々あるようです。ここでは鹿にまつわる世界の伝説についてお伝えします。

 

日本の神話や伝統的行事から

日本神話の中には鹿の話がいくつもあります。古事記では鹿の神様が登場し、また神様のお使いとして神鹿として尊重されてきました。そうかと思うと、夢をみる浮気者の鹿の話もあります。稲の苗を食べてしまい、自分だけでなく子孫の鹿たちまで決して田を荒らしません、と誓う鹿も登場します。
岩手県や青森県・宮城県など300年間受け継がれてきた伝統舞踊で、鹿踊りがあります。悪魔払いや豊作を願って、お盆や彼岸の秋祭りなどで行われています。
また、和歌には鹿の鳴き声が多く使われ、絵画や彫刻には神の使いとしての鹿が多く表現されています。

 

ギリシャ神話から

狩りの途中、アクタイオーンは、月の女神アルテミスの入浴中の姿を誤って目撃してしまいました。このため女神の逆鱗に触れ、女神の裸を見たと言いふらすことが出来ないように鹿の姿に変えられてしまいました。
また、狩猟の神でもあるアルテミスの聖獣は鹿です。

 

ネイティブアメリカンの世界から

ネイティブアメリカンにはアニマルメディスン、という考え方が伝わっています。それは日本の八百万の神々の考え方にも似ていて、生きとし生けるものの全ての中に偉大な精霊の姿を見出す教えです。その中でも、動物達のスピリットのことをアニマルメディスンと呼びました。
このアニマルメディスンのオラクルカードによれば、鹿はこう書かれています。

シカよ……貴方はとても優しくて、愛情にあふれている。遠くから包み込んでくれる優しさの花。

アニマルメディスンにおいて、鹿は自然・愛との調和・世界に平和をもたらすスピリットとされています。

 

中国では

古代中国では、鹿は神の乗り物と言われ聖なるものと信じられてきました。 鹿が「福禄寿(ふくろくじゅ)」の「禄」と発音が同じであることから、鹿の図柄は吉祥文様(きっしょうもんよう)として縁起が良いシンボルにもなっています。
また、中国発祥の風水において、鹿は給料すなわち財運を表すシンボルです。中国語で給料を意味する言葉と鹿という字が同じ発音「ルー」になります。そのため鹿は財運をアップさせるご利益があると言われるようになったそうです。中国でも鹿はとても大切にされています。

 

ヨーロッパでは

古代ヨーロッパにおいて、鹿やトナカイは神の姿だと考えられ、狩猟の対象ではあるものの、家を守る魔除けの神様として信仰された歴史があります。この考え方は昔からの土着宗教観から来ているもので、キリスト教が広く伝わった後では状況がガラッと変わります。キリスト教は一神教です。鹿を信仰することは禁じられました。ですが、現在でも鹿の角は魔除けのお守りとして玄関に飾られています。

 

ケルト民族では

アイルランドのケルト民族の間では鹿は神聖なものとされています。ケルト民族の神話には、ケルヌンノスという、牡鹿の角が生えた狩猟の神にして冥府の神様がいます。ケルヌンノスは常に動物、特に牡鹿と共に描かれています。また、ケルトでは、抜け落ちた角が生え替わるという性質から、鹿を復活の象徴と見るようです。


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鹿の行動別スピリチュアルメッセージ

ここでは鹿の行動別によるスピリチュアルメッセージの意味を解説します。

 

鹿に見つめられる

鹿に見つめられるスピリチュアルなメッセージは、見つめているその人には強い守護霊様が憑いているという事を意味しています。鹿は普段から霊的な存在であり、霊が見えていると考えられています。普通の守護霊様であれば鹿もそこまで反応しないのでしょうが、パワーが強かったり個性的であったりする守護霊様には興味を示して見つめるのでしょう。

 

鹿にお辞儀された

鹿にお辞儀をされたスピリチュアルなメッセージは、あなたに危機が迫っていますよと意味しています。注意して行動してください。
また、鹿のお辞儀はあいさつではなく、威嚇です。ご注意を!

 

牡鹿を見た

角の生えている牡鹿を見たスピリチュアルなメッセージは、仕事などにおいて成功するチャンスが来ているという事を意味しています。鹿の角は成功を表わすサインでもあります。特に大きくて立派な角であればあるほど、大きい成功を掴めると解釈します。
特に、女性が牡鹿を見た時のスピリチュアルなメッセージは、恋愛での新しい出会いが近づいているという意味があります。恋人のいない人は、理想のパートナーに出会えるチャンスが近づいているようです。すでにパートナーがいる人は、今の恋愛において次のステージに進む暗示となります。

 

鹿の群れを見た

鹿の群れを見たスピリチュアルメッセージは、今まで努力してきたことが良い評価を受けるという事を意味しています。神聖な鹿が集まれば、神聖な力がより強く働く事になり、その人の努力を後押ししてくれるのでしょう。
また、鹿の群れは強力な家庭円満のエネルギーを持っています。鹿の群れを見たスピリチュアルなメッセージとして、家庭円満も意味します。

 

鹿の鳴き声を聞いた

鹿の鳴き声を聞いたスピリチュアルなメッセージは、運気上昇を意味します。鹿はこれから訪れる幸運のエネルギーを感じて鳴くと考えられます。また。鹿があなたを見て鳴いた時のスピリチュアルなメッセージは、あなたに幸運がやってきていますよという意味になります。

 

小鹿を見た

小鹿を見た時のスピリチュアルなメッセージは、人生が好転するような幸運がありそうだという事を意味しています。また、適齢期の女性が小鹿を見た時のスピリチュアルメッセージは、妊娠の予兆という意味にもなります。まさに人生の節目ですね。

 

角が折れた鹿を見た

角が折れた鹿をみた・怪我をしている鹿を見た時のスピリチュアルなメッセージは、これから苦境に立たされる可能性がある事を意味しています。仕事がなくなってしまったり、大事な人間関係が壊れてしまったりする事に対する警告として、きちんと受け止めておきましょう。また、恋愛や結婚生活に対する危機も警告しています。

 

鹿が喧嘩をしているのを見た

鹿同士が喧嘩をしているのを見たスピリチュアルなメッセージは、今からの人間関係において、何らかのトラブルに巻き込まれることを暗示しています。今までの人間関係を見直したり、周囲の人の反応や言動に注意しておきましょう。

 

鹿の夢を見た

鹿の夢を見たスピリチュアルなメッセージは、吉兆や幸運が訪れるサインとして受け取りましょう。特に白い鹿の夢を見た時は、特別な意味を持つ幸運に恵まれるでしょう。白い狐や白い蛇・白い鳩などと同様に、神様のお使いである白い鹿は特に神聖な生き物です。

 

 

まとめ

古事記において、鹿は鹿島神宮や春日大社の神鹿であり、神様のお使いとされています。鹿はそもそも、神様としても古事記に登場します。
昔、山の中で鹿に遭遇したことがありました。気がついたら鹿がじっとこちらを眺めていたのです。その場の空気感はすっきりとした神社の空気感と一緒で、とても神聖なものを感じた事を思い出しました。
公園や動物園にいる鹿もそうですが、野生の鹿の気に触れる機会があったら、是非そのメッセージに耳を傾けてみてください。

 

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WRITTEN BY うめざわ みき

うめざわ みき
花札占いのうめざわみきです。 占い鑑定歴は42年になります。 カードは私のよき相棒です。 花札...