10月から木星が蠍座に入り、深いパートナーシップがテーマになるといわれていますね。
よりよいパートナーシップを築くために、「愛」にいて語っている本がありましたのでご紹介いたします。

「ティク・ナット・ハンの本物の愛を育むレッスン 愛する」

ティク・ナット・ハン 著 シスター・チャイ・ニェム+西田佳奈子 訳 河出書房新社


photo by 逢坂朋代

 

ティク・ナット・ハン氏は「マインドフルネス」という言葉を広めたヴェトナム出身の仏教のお坊さんです。
現在は亡命先であるフランスで、プラム・ヴィレッジという仏教共同体を作り活動されています。
「マインドフルネス」という言葉の意味は「すこやかな気づき」という意味だそうです。

この本では、「すこやかな気づき」という表現に「マインドフルネス」という言葉が添えられています。
ティク・ナット・ハン氏はこの本の中で、こうおっしゃっています。
「すこやかな気づき(マインドフルネス)の実践とは、日々の一瞬一瞬に充実感を感じながら生きることです。」

マインドフルネスを基本とした「愛」とは、どのようなものでしょうか。
この本は「愛についての覚書」として「愛」についての82個の短い文章と、「真実の愛を育む実践」として6つのワークが紹介されています。

〇愛とは……?


出典:無料画像素材 写真AC

パートナーとの関係での「愛」という言葉から、皆さんはどのようなことを思いますか?
恋愛ドラマや恋愛小説のように、ときめくものでしょうか?
パートナーが自分だけを見つめ、自分もまたパートナーだけを見つめ、まるで二人だけで世界ができているかのように感じることでしょうか?
「すこやかな気づき(マインドフルネス)」を実践して築いていく「愛」についての覚書から、印象的なものをご紹介します。

・「理解とは、愛のもう一つの名」

愛を示すために、具体的にどのようにすればよいのでしょうか?
自分のしてほしいように相手に接する。それは、愛の行動ではないのかもしれません。
愛とは、相手を理解して相手の必要とするものを与えることだそうです。

・まずは、自分を愛し、理解するところから!

自分を愛せていないとき、欠落感を埋めるために「愛」のエネルギーを他者から与えてもらう必要があるそうです。
自分を愛し、理解することが出来てはじめて、他者に愛を与えることが出来るそうです。
誰かを愛する前に、まずは自分を愛して満たすことが大切だそうです。

・「二人の関係を見直すための20の問い」

「覚書」の最後に、20の問いが用意されています。
自分を愛し、そのままの自分を理解し、受け止められているか。
相手を理解し、愛を育むことができているか。
静かにこの問いに向き合ってみましょう。





〇愛の瞑想

愛を育むワークのなかには「覚書」でも触れられている「メッタの瞑想」が「愛の瞑想」にあたります。
自分のための祈り、大切な人のための祈り、自分が嫌いな人、自分を嫌う人のための祈りとなっています。
ぜひ、この瞑想に取り組んでみてください。自分を中心に「愛」が広がっていくように感じるかもしれません。

「愛」という言葉は使い手、使う場面によって様々な表情があります。
だからこそ、「愛」という言葉を使うとき、自分の差し出しているものは本当に「愛」なのだろうか?と疑問に思うこともあるかもしれません。

あなたにとって「愛」とはどのようなものですか?
自分自身と、またはパートナーとの間に流れている「愛」を育むことができていますか?
この本を通して、問いかけてみてはいかがでしょうか。
これから始まる木星・蠍座の1年間で、より深い「愛」を育むヒントになるかもしれません!





読書ライター:逢坂朋代

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WRITTEN BY 逢坂 朋代

逢坂 朋代
「スピリチュアル好き」の主婦であり、占星術の鑑定もしています。 現在子育て奮闘中。 精神世界・ス...