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在宅でもダラダラしない?○○を捨てるポモドーロテクニック!!


出典: Pixabay
 

<集中に必要な3つの要素>

 

いきなり「今から8時間歩き続けてください!」と言われても、歩けません。
でも「富士山の頂上まで登ろう!」と決め、それが8時間かかるということなら、なんとか歩けるかもしれません。さらに、富士山は五合目、六合目と区切りがあるので、次はどこまで頑張ればよいか明確です。

 

つまり集中力とエネルギーは次の3つの要素があると高まります。

 

1終わりが明確にあること(頂上)
2段階が見えていること(〇合目)
3やることが明確であること(歩く!)

 

そうです、終わりが見えていると人は頑張れます。だから締め切り前の漫画家は徹夜ができるし、カウントダウンライブに出演するアーティストはいつもよりテンションが高いのです。

 

 

<ポモドーロテクニックとは>

 

そして、この3つの要素が織り込まれたのがポモドーロテクニックです。この方法はイタリア人のフランチェスコ・シリロが考案したもので、彼がトマト(伊:ポモドーロ)の形をしたキッチンタイマーを使っていたので、この名称になったようです。

 

実践の方法はシンプルです。

 

1、25分間の作業を行う。(時間は好きに変えてよい)
2、強制的に5分の休憩をとる(1と2のセットをポモドーロと呼ぶ)。
3、ポモドーロを繰り返す。
4、複数回繰り返したら長めの休憩をとる。

 

これだけです。これを繰り返すだけですが、とても使えます!
なぜか?というのを実際の私の作業風景から見てみましょう。

 

 

<実際にやってみると>

 

AM10:00
ポモドーロ1スタートです。本来ならやることを事前に明確にしておくと良いですが、私はこの時間をTODOリスト作りにあてました。そしてリストの順番を決めて作業を始めますが、すぐタイムアップです。

 

AM10:30
ポモドーロ2の最初はのんびり作業をしていますが、しばらく続けているうちに調子が出てきます。そして、ふとタイマーを見ると「残り5分」です!何とか区切りが良いところまでとスパートをかけますが、中途半端にタイムアップ!
そして、強制的に休憩している5分間がもどかしいのです。「だめ!」って言われると「やりたくなる」性分です。

 

AM11:00
ポモドーロ3はすぐ波に乗れました。やることが明確で、時間も限られているという緊張感があります。そしてだんだん自分で「25分ならこれくらいできるな」という目安が分かってくるので「ここまではやろう!」とやる気が沸いてきます。でも残り5分くらいになると「このままじゃ届かない!」「ちょっとスピード上げよう!」となります。
でも結局、中途半端な状態で強制休憩に入ります。

 

AM11:30
これが終わったらお昼休憩です!ご飯の前に「ここまで終わらせたい!」と午前のラストスパートです!でも「あとちょっと」のところで終わってしまいます。でもそのままにしてランチタイムに入ります。
・・・午後に続いていきました。


出典: Pixabay
 

<「終わり」の意識と「〇〇〇」の許容>

このようにポモドーロテクニックは「終わり」を意識することで繰り返しモチベーションをあげることが出来る方法です。
そして、これにはもう1つのコツがあります。「不完全」であることを許すことです。

 

25分で区切られると、ほとんど思った通りに終わりません。でも5分休んだら続きが始まるので不完全なままで良いのです。完璧主義な傾向があると、完璧に全部やろうとしてしまうので逆にやる気が出ません。でも、このテクニックでは「出来ない」をコツコツ繰り返すことができます。

 

継続するには「完璧主義」を捨てる必要があります。そうやって不完全な自分を許していくことが、気を落とさずに作業を続けるコツなのです。

 

今回は「終わり」を意識して「不完全」を許せる“ポモドーロテクニック”をご紹介しました。ぜひ試して、結果をシェアしてくださいね!

 

岩田英朗でした。

 

 

マインドフルネス瞑想/心理カウンセラー:岩田英朗

WRITTEN BY 岩田英朗

岩田英朗
心理カウンセラー 大学相談室でのスクールカウンセラー(学生・保護者・教職員向けカウンセリング)を勤...