9月9日の「重陽の節句」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
重陽の節句は五節句のひとつで、江戸時代に定められた5つの、今でいう祝日にあたります。9月9日以外の1月7日の節句(七草粥)、3月3日の桃の節句・ひな祭り、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕の節句はご存知な方も多いでしょう。

古来より、奇数は縁起の良い陽数、偶数は縁起の悪い陰数と考えられ、その奇数が連なる日をお祝いしたのですが、めでたい反面悪いことにも転じやすいと考えた昔の賢人は、こうした節句にお祓い(おはらい)もしていました。

そのお祓いとして、菊の節句と呼ばれる重陽の節句には、菊を漬け込んだ日本酒(菊酒)をいただいたそうです。

中でも一番大きな陽数(9)が重なる9月9日を、陽が重なると書く「重陽の節句」に不老長寿や繁栄を願う行事したことにちなむのでしょうか、この日から蔵出しされるお酒があると聞き、取り寄せたのが今回ご紹介する香取と5人娘です。

日本の大地からの恵み ~日本酒と神様をめぐる~vol.6
無農薬の自然米を少しだけ磨き昔ながらに醸す米の味豊かな旨い酒
寺田本家 香取90・香取80・五人娘純米吟醸を味わう

◎寺田本家 香取90・香取80・五人娘純米吟醸を味わう

無農薬米で仕込むという香取と五人娘というお酒の話は、ずいぶん前から聞いていた筆者。
飲みたいと思いつつもご縁がなく1年くらい経っていた今月初旬、重陽の節句から蔵出しという文言をネットで見つけ、早速注文。
予約順に発送で16日に届き、その晩早速味わいました。
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無濾過は琥珀色というラベルに違わず、きれいな琥珀色をしているお酒です。
写真は、香取の80と五人娘。白いところに置き、真上から撮った写真を見ていただくと、かなり黄金色をしているのがわかっていただけるかと思います。

こちらのお酒はほとんどお米を削っていません。
香取のあとの数字、90、80は、精米歩合。90は、10パーセントしか削っていないということ。その分本当にお米の味が豊かです。写真の中の五人娘でも、精米歩合は60で、削っているのは40パーセントです。

そんなこともあり、一口目からお米の深い味わいがやってきます。そして、日本酒って発酵ものなんだなと改めて感じる、他のお酒にはない独特の酸味があります。

最初、キンキンに冷やしたものを冷蔵庫から出し味わったのですが、その際は、独特の酸味が抜きんでて主張している感覚がありました。
瓶を出したままにし、味わっていたので、二杯目は少しぬるくなっていました。すると最初感じた酸味が和らぎ、深いお米の味と調和し始めました。そして、三杯目……。

さらに、ぬるくなってからいただくと、深い古酒のような何とも言えない芳醇な味わいになっていました。
このお酒は、いただくときの温度で全く違う味に変化していく不思議さがありました。もう少し寒くなったら、ぬる燗~人肌燗と言われる35℃~40℃に温めてもおいしいのではないかなと思いました。

寺田本家さんのお酒はホームページから購入できます。
寺田本家さん
http://www.teradahonke.co.jp/

後編(10/4更新予定)では、寺田本家の酒造りと香取神宮と御祭神経津主大神(ふつぬしのおおかみ)との逸話をお話します。

WRITTEN BY らぶ らどらいと

らぶ らどらいと
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