年末年始は一年の節目。日本の伝統文化の意味を知り、年神様をお迎えしましょう。そこで、年神様からの幸福エネルギーを受取る過ごし方を、スピリチュアルライフアドバイザーのKAORUがお伝えします。日本の年末年始の習慣には、様々な意味があります。

日本では古来、お正月は年神様が「新年の幸福と年玉という年齢」を授けに来るといわれています。年末年始の習慣の中に、年神様を迎えるという日本の伝統文化がありますが、どのようなものがあるのでしょうか。

出展：ぱくたそ

【鏡餅】

古来、餅は神聖な力が宿るものとされ、鏡は霊的な力を持つものと考えられていました。
鏡餅は、鏡を餅に見立て幸福をもたらす年神様の依り代（年神様の宿る場所）とされ、正月には床の間、リビング、神棚や仏壇に供えるようになりました。

【門松】

門松は、正月に家の門前などに飾る松や竹で作られたもので、年神様を家に迎えるときの目印になるとされています。
これは平安時代の小松引きという貴族たちの間で行われた宮廷儀礼が始まりとされ、常緑広葉樹林である松には、神が宿り不老長寿、繁栄の意味があるといわれています。

【しめ縄・しめ飾り】

しめ縄・しめ飾りは神棚や玄関先に飾り、年神様をお迎えするにふさわしい神聖な場所であることを意味しています。
豊作祈願の意味がある稲ワラでしめ縄は編まれ、そのしめ縄に縁起物の飾りをつけたものがしめ飾りです。
日本神話の中で天照大神が須佐之男命の悪さに怒り、身を隠しますが外の宴が気になり隠れていた天の岩戸から出たとき二度と逃げ込めないよう、しめ縄で天の岩戸を塞いだといわれています。
しめ縄は神聖なものであり、常世と現世の境目とされ、不浄なものが入ることを防ぐと伝えられています。

出展：ぱくたそ

・正月飾りにつける縁起物の飾りの意味とは？

正月飾りに縁起物の飾りをつけることは、新年の訪れに感謝することや、良い一年になることへの祈りが込められています。そして、飾り物には次のような意味があるのです。

【橙（だいだい）】
家が代々（だいだい）栄えることを願い、また、橙は実が熟してきても木から落ちることなく年を越せることから縁起がよいとされています。

【裏白（うらじろ）】
葉の裏が白色であることから裏表がなく心が清いことをあらわし、不老長寿を願います。

【紙垂・四手（しで）】
稲妻状に折った白色の紙で、神域を表し繁栄を願います。

【御幣（ごへい）】
稲妻状に折った赤白の紙で、紅色は魔除けを意味し、白色は四手（しで）と同じく繁栄を願います。

【譲葉（ゆずりは）】
常緑樹である譲葉は、新しい葉が出でてから古い葉が落ちることから、後世に福を譲ること、子孫繁栄を願います。

【昆布（こんぶ）】
喜ぶの語呂合わせと、子生（こぶ）の意味があり福を授かることを願います。

【串柿（くしがき）】
干し柿を串に刺したもので、喜来（かき）から喜びごとが来ることを願います。
三種の神器（鏡…鏡餅、玉…橙、剣…串柿）の一つともいわれています。

・正月飾りを飾る期間は？

正月飾りは年神様をお迎えする準備です。日本に受け継がれる習慣を理解して飾り、年神様を、そして新年を気持ちよく迎えたいものですね。

【正月飾りを飾る時期】
飾る時期は、大掃除を終えた後、28日から飾り遅くても30日までには飾りましょう。
飾るのを避けた方がよい日は、29日（二重苦）と31日（一夜餅、葬儀と同じ一夜飾り）で、縁起が悪いとされています。

【正月飾りを外す時期】
鏡餅は、鏡開きの1月11日に年神様が宿った餅を、無病息災と感謝の気持ちを込めいただきます。
門松としめ飾りは地域により異なりますが、松の内（年神様がいる期間）が明けた1月7日（関東）または15日（関西）に外します。

・正月飾りの処分の方法は？

正月飾りは年神様をお迎えした神聖なものです。外した後は、1月15日の小正月に神社で行われるどんどん焼きなどで、お炊き上げをしてもらいます。
事情により神社で処分できない場合は、塩でお清めをして紙に包み、他のゴミとは一緒にしないよう袋を分け地域のゴミの出し方に従い処分しましょう。

・年神様と真の自分と幸福エネルギー

新年を迎えることは年神様を迎えること、そして年神様を迎える日本の伝統文化は、日本の風土や季節に適した素晴らしい方法なのです。その伝統文化は、ただ受け継がれているわけではなく、年末年始の習慣や縁起物には日本古来の人々からのエネルギーが込められています。

日本古来、霊力を持った鏡は真の姿を映し出すといわれています。
門松やしめ飾りで年神様をお迎えしたとき、鏡餅は真の心を映し出す鏡となり今の自分を見つめ、新しい年に訪れるチャンスや転機に気付かせてくれるでしょう。年末年始を丁寧に過ごすことで、伝統文化のエネルギーと年神様のエネルギーを体に吸収し、真の姿を見つめ真の姿を整えることで幸福な新しい年へと繋いでいくことができます。

年神様を迎えた静かな時間に、幸福へと導く光明を見ることができるはずですよ。

スピリチュアルライフアドバイザー：KAORU

よく読まれている記事