夜になると時々虫の声も聞こえ夏の終わりを感じる季節になりました。
秋は夏の疲れが出やすく体調を崩してしまうこともありますね。
そんな夏の疲れを吹き飛ばすことができる秋の節句の過ごし方があります。
ブレない美人の秋の節句の過ごし方を、スピリチュアルライフアドバイザーのKAORUがお伝えします。

季節の節句と旧暦

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日本には、季節を感じることができる年中行事に五節句があります。
五節句は、奈良時代に中国から伝わり、江戸時代には五節句を祝日とし民間にも広まりました。その風習が今も受け継がれています。
五節句の節という字には季節の変わり目という意味が含まれています。
また縁起の良い奇数の数字が重なる日とされ宮中行事の神事としても行われてきました。
五節句には次のようなものがあります。

・人日（じんじつ）　七草粥　　　　　1月7日
・上巳（じょうし）　ひな祭り　　　　3月3日
・端午（たんご）　　男の節句　　　　5月5日
・七夕（たなばた）　星祭り　　　　　7月7日
・重陽（ちょうよう）菊の節句　　　　9月9日

それぞれの節句には、その季節のものを飾る、また食べるなどしますが、日にちを見て不思議に思うことはありませんか。
例えば、ひな祭りは桃の節句ともいいますが桃の花の咲く時期と少しずれていますね。
端午の節句のときに食べる柏餅の柏の葉も、まだ新しい葉が大きくならない時期です。
そして、どの節句も1ヶ月から1ヶ月半ほど節句に必要な季節の植物や作物の時期が合いません。
それは、旧暦で行われていた五節句の日付を、現在使われている新暦にそのまま使うことになったからです。

旧暦とは月の満ち欠けの周期で考え、新月を1日とし次の新月までの29日間を1ヶ月と考えました
旧暦の節句の日にちを見てみると、その節句ごとに必要なものが季節に合い、日本古来の風習の一つとして日本人の体にしっくりとくるのがわかります。
旧暦を意識すると季節そのものを感じることができ、その季節に必要な自然のエネルギーをより強く心身に吸収できるのです。
旧暦のカレンダーはインターネットでも調べることができ、また通販で購入することもできますので、参考にされると良いと思いますよ。

秋の節句とは、どんな日？

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少しずつ秋の気配を感じる季節になりましたね。
五節句の中で秋の節句といえば、9月9日の重陽(ちょうよう)の節句です。
重陽とはどのような意味があるのでしょうか。
重陽の陽という字は陰陽の陽の意味を表します。
中国では古くから偶数を陰、奇数を陽とし、縁起のよい奇数の一番大きな数字が二つ重なることから、重陽といわれるようになりました。
重陽の節句は、菊の節句とも呼ばれ菊の花が不老長寿の薬草として使われていたこともあり長寿や健康を祈り願う行事です。
菊を鑑賞や菊の花びらを浮かべたお酒を飲む、食用菊や菊の形に作られた和菓子をいただくなどして過ごします。
また、菊は不老長寿や邪気を払う効果があるとされ、太陽の形のように見えることから皇室の祖神でもある天照大御神につながり、皇室の菊の紋章にもされる高貴な花なのです。
重陽の節句は長寿と健康を祈り願いつつ季節の節目を過ごす大切な日なのです。

夏の疲れなし！重陽の節句の過ごし方

重陽の節句も旧暦(今年は10月28日)には菊が咲く季節になり、旬の時期の菊の花と共に過ごすことができますね。
9月9日の重陽の節句はもちろんですが、旧暦の重陽の節句を知ることで体のバランスや季節の流れを知ることができます。
そして、健康でいられるようにエネルギーと意識を心身に蓄え、夏の疲れを綺麗に取り除くことができるのです。

健康であるということは、心が何より安心できるという要素を持っています。
心身が不調なときは、不安になることや気力が失われてしまうことがありますね。
そんなとき、健康であることのありがたさを身にしみて感じ、普段悩んでいたことなどちっぽけなことに思え、健康であれば何でもできる、何にでも挑戦できる、問題が起きても乗り越えて行けるとまで思うことさえあります。

節句とは、その季節に合わせて環境や食物があり、日本古来の風習です。節句に必要な環境を整え季節の食物をいただくことで心身を癒し、この後も安心して人生を送ることが出来るよう願う素晴らしい行事なのです。

ぜひ秋には、新暦だけではなく旧暦の重陽の節句の日にも、菊の花と共に健康への祈りを込めて過ごしてみてくださいね。
祈りのエネルギーは月に届き、月から素晴らしいエネルギーが返ってきます。旧暦と共にある月のエネルギーは心身の不調の原因であるストレスを取り除く癒しのエネルギーでもあります。
そして、そのエネルギーは未来を素晴らしい人生に導いてくれることでしょう。

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