6月21日は夏至の日

日本には6月に祝日がありませんが、ヨーロッパの国々では夏至祭というお祭りで盛り上がる風習があります。
寒さ厳しい冬を超えて、草木は生い茂り花は美しく咲き誇る、つかの間の夏のお祝い。
この太陽の力が一番みなぎる夏至の日のお祭りは、クリスマスと同じくらい盛況なのだそうです。

日本ではこの夏至の日から11日後に「半夏生」という期間があり、気候の変わり目と田植えの終わりを知らせる大切な目安の時期になります。
無事に田植えが終わると、田の神様への感謝をあらわす「さなぶり」という行事が行われていたところもあるそうです。
雰囲気は違いますが、夏至という特別な日を祝うという意味では万国共通のハレの日とも言えますね。

夏至に伝わるおまじない

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出典:無料画像素材 写真AC

花が咲き誇るこの時期ならではのおまじないをご紹介。
未婚の女性が7種類の花を摘んできて枕の下に入れると、将来のパートナーが夢に現れるのだとか。
ヨーロッパに古くから伝わる魔法の言い伝えです。
ポイントは一人きりで摘んだもの、という事。
お花の種類は「カモミール、バラ、デイジー、マーガレット、カーネーション、すずらん、ラベンダー、アジサイ、オトギリソウ」などがおススメ。
枕の下では花が可哀想ということであれば、枕元にブーケを飾っても良いでしょう。



魔女のサバト「リーザ」

この夏至の日は、魔女たちにとっても大切な日。
サバトのひとつ「リーザ」です。
太陽の力が一番強くなるということで、魔女達は太陽の男神に捧げものをし、太陽の恵みを受けたハーブを摘んだりするのです。
2017年の夏至は欠けゆく月の時期、解毒や浄化のハーブに効果を出しやすくなるでしょう。

さて今回はヨーロッパの夏至祭でよく食べられているというレシピをご紹介しましょう。
今回使う食材は新じゃがとディルというハーブ。
ディルが手に入らなければ、フェンネルもしくはイタリアンパセリでの代用もOK。
どれも水星のハーブで、魔除けと守護のハーブとされてきた歴史をもっています。
それから本来はシルというニシンの仲間も使うのですが、このレシピでは手軽に手に入るオイルサーディンで旨みを出してみました。
夏至の日には、このお料理と古い習わしのかがり火の代わりにキャンドルに火を灯して、乾杯しましょう!

「新じゃがとオイルサーディンのハーブ焼き」

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photo by 月村きの

材料:
新じゃが大1個(200g)、トマト大1個(200g)、オイルサーディン50g、にんにく一片、ディルもしくはフェンネル、イタリアンパセリ、塩胡椒、オリーブオイル、パン粉、粉チーズ少々

作り方:
新じゃがは蒸して、スライスしたものを更に半分にカットし、耐熱皿に並べておく。
フライパンにスライスしたにんにくとオリーブオイルを入れてから火をつける。
にんにくの香りが出てきたら、みじん切りにしたトマトを炒める。
5分程炒めたらオイルサーディン、塩胡椒をして更に5分炒める。
(じゃがいもにかけるので、少し濃いめでOK)
オイルサーディンとトマトが混ざり、トマトの水分が煮詰まってきたら火をとめて刻んだハーブを加えて、じゃがいもを並べた耐熱皿にかける。
上からパン粉、粉チーズを振りかけてトースターで3分~パン粉がきつね色になったら出来上がり。
仕上げにハーブを飾ると香りが楽しめます。

お好みできのこやナスなどの野菜を一緒に炒めても美味しく出来ますよ。
野菜から水分が出てきますので、しっかりと炒めて旨みを引き出しましょう。

梅雨のジメジメで気分もなかなかあがりにくい時期ですが、野菜の旨みを楽しんで大地の恵みに感謝したいですね



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WRITTEN BY 月村 きの

月村 きの
占星料理研究家 &竈の魔女 月村 きの 占星術・タロットは幼い頃より身近な存在で、独学で...