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【手相】身を焦がすほどの大恋愛の線(パイプライン)  

結婚線の先が大きく落ちる線は悪い相ではないのか?

小指の下と感情線の間の手の平側面から出る「結婚線」は、上に昇るような線には良い意味が多く(急上昇の場合は逆に女性側のエネルギーが高すぎて婚期が遅れたり、仕事に邁進しすぎたり、家庭運に影響を与える苦難相になる場合もあります)、下降する線は離婚や別れ、死別など大きな悲しみを伴う変化を示唆してしまうことが多いです。


photo by 花岡正人

しかし、手相学では「パイプライン」と呼ばれる線があり、結婚線と、親指の根元の生命線が囲む部分(金星丘もしくは第一火星丘)から延びる線と重なる見え方を示し、「大恋愛線」とも言われる、赤い糸で結ばれ強く惹かれる出会いや恋愛がある前兆を表します。
この線は、一見結婚線が大きく下降して感情線を横切り、頭脳線、生命線までも横切る線なので、いかにも障害線として悪い意味がありそうに思われるのですが、実際はどう捉えればよいのでしょうか?

 

身を焦がすくらい苦しむという障害を伴う線

一般的には、金星丘と結婚線を繋ぐとされる線ですが、上図に表示した第一火星丘と繋がる線でもパイプラインと言えます。

恋愛線(別記事「恋愛線について」参照)の一つとも言われ、親指の根元が意味する「愛情や家庭運、生命力」と、結婚線がしっかり繋がるパイプラインとなっていることにより大恋愛の暗示となっていますが、結婚線が下降するように現れることや、主要線(生命線、頭脳線、感情線)を横切る障害線にもなっている為、「大恋愛」という中でも、激しい愛情で、身を焦がす苦悩や制御できない危険な関係にもなりやすい意味が伴います。

未婚者の場合は、今までにない心燃える恋愛になる場合が多いですが、既婚者の場合は、不倫や浮気で離婚や大きな代償を払う結果にもなりやすいです。
また、身を焦がすくらい全身全霊をささげるため、心身ともに疲れ、身体を壊したり病気になってしまう可能性を示唆した障害線にもなり得ます。

 

金星丘から結婚線に繋がるパイプライン(A・B)

上図A・Bのように、金星丘(もしくは第一火星丘)から結婚線に繋がる線に見える場合は、金星丘(地力の愛情、生命力、包容力)や、第一火星丘(情熱的行動力、野心)が感情を高ぶらせる大恋愛や結婚となる結婚線に繋がるパイプラインとなります。

(深い愛情が身を焦がす恋愛、結婚に繋がるサイン)

 

結婚線が下降して金星丘に繋がるパイプライン(C)

上図Cのように、結婚線が下降して金星丘(もしくは第一火星丘)に向かう線に見える場合は、大きな落ち込みや苦しみを伴う心の高ぶりとなりやすく、未婚者であれば、「激しく募る恋慕の情に、もだえ苦しむ」大恋愛を意味し、既婚者であれば、浮気や不倫での大恋愛で、離婚や別離となる可能性や死別などの可能性も示唆する障害線の傾向が強くなります。

(激しい愛情が身を焦がす苦しみに繋がるサイン)

 

結婚線の支線と金星丘から延びる線が繋がるパイプライン(D)

上図Dのように、結婚線から下降する支線があり、その線と、金星丘(もしくは第一火星丘)から延びた線が繋がるように見える場合は、高揚感と喪失感を同時期に体感し、高まる恋愛感情に自分でもどうしようもなくなるといったような気持ちで、揺れ動く運勢を予期しています。

(制御できない愛情に悩み先が読めない関係が生まれる暗示)

 

障害線や健康線としての悪い意味にはならないのか?(E・F)

上図E(結婚線には繋がらず水星丘で止まる線)も、パイプラインと呼ぶ場合がありますが、大恋愛が結婚に繋がるというよりも、金星丘、第一火星丘から水星丘に昇る線として、本来持っている地力、情熱が、人間関係・商売運・財運を良くする意味のパイプラインと考えるので、恋愛、結婚に限らない大義と捉えます。

 

しかし、掌紋医学では、このE線に限らず、パイプラインのような見え方は生命線、頭脳線、感情線全てを横切ってしまう大障害線となる所見となり、体力、思考、精神にダメージを与える大病やガンのリスクを抱えている体質もしくは、その兆候を示す警告と捉えます。
(もちろん、今、大病になっている意味ではないので、身体からのお告げと考え、健康管理に努めれば、未然に防ぐことができますので不安にならないでほしいです)
(別記事「この線は開運線? それとも障害線?」参照)

上図Fのように、結婚線には繋がるが、線の流れが健康線もしくは、長い財運線に見える場合は、パイプラインとは捉えない方がよいです。
上図A・Bとの違いは、明確なものがなく、鑑定師の技量により異なりますが、金星丘の下の方から水星丘に向かい、昇る度合いが大きいほどパイプラインではなく、健康線、財運線の意味が強くなる傾向があります。

財運線と捉える場合は、上記Eと同じような意味になりますが、掌紋医学では財運線という概念がなく、健康線となります。
その場合は、その線の見え方(濃さ、乱れ方、切れ方など)で、意味が異なりますが、身体の酷使やストレス、不摂生などで炎症や臓器の機能低下が起きていることを示唆しています。

(別記事「健康線について」参照)
(別記事「財運線について」参照)


出典: Pixabay

大恋愛の時期は、結婚線/生命線のどちらの流年法で観るのか

パイプラインの見方として、身を焦がすほどの激しい出会い、恋愛、結婚、浮気、不倫、離別になる時期を上図内左下のような流年法により観る方法があります。

一般的には、「生命線の流年法」を使いますが、「結婚線の流年法」との関係はどう捉えるべきでしょうか。

私は、掌紋医学として観る思想が強いため、大恋愛の意味となるパイプラインより、障害線や健康線として観ることが多く、生命線の流年法も、結婚線の流年法も参考程度の目安でしか観ないのですが、一般的な手相学として捉えた場合の目安を示しておきます。

結婚線は、本来、心の高ぶりとなる高揚感、動揺などを示すため、結婚や、その時期を見るわけではありません。(別記事「結婚線の本当の意味」参照)
そして、生命線の流年法も本来は、身体に起きる「環境の大きな変化(恋愛・結婚・出産・引越しなど)や、事故、ケガ、病気などの障害」を観ることが多いです。

そのため、パイプラインの意味として観るならば、どちらも心が大きく高ぶる時のため、繋がっている結婚線の見え方や、別の結婚線の現れ方、パイプラインの見え方、運命線の見え方など、総合的に観ていく必要があります。
双方が同じ時期に現れていれば、その時期に集中して心揺さぶる大きな恋愛などがあるかもしれませんし、結婚、離婚に結びつくものかもしれません。

その時期がずれる場合は、長期的なものになる可能性も意味しますが、それだけストレスがかかり続けるため、障害線として身体と心の酷使で身体を壊しやすいとも言えます。

結婚線が下降することによる心の落ち込みを伴う意味で言えば、結婚線の流年法の位置が若年期で、生命線の流年法の位置も若年期であれば、結婚線の下降はほとんど無くなる見え方になります。
これは、青春期・若年期の燃える恋愛・結婚に結びつきやすく、障害線ではない意味になることが多いと言えます。

あなたにはパイプラインがありますか?
観えている場合は、身を焦がす恋愛・結婚なのか、障害に苦しむ暗示なのかを見つめ直し、より良い運勢を選択できるきっかけにしていただければ幸いです。

 

 

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