先日、友人と会話していて、友人が震災当日、東北をたまたま訪れていたことを聞きました。

高台にある塩釜神社に避難し難を逃れたそうで、そのとき親切にしてくださった地元の方から毎年の新酒ができあがるとお酒が送られてくると言っていました。
送られてくるお酒の銘柄が、今回ご紹介する浦霞(うらかすみ)とのこと。

この浦霞、友人が難を逃れた塩釜神社にも、奉納されているお酒です。そんな浦霞というお酒と、塩釜神社に祀られている鹽土老翁神(しおつちおじのかみ)の伝説について今回、お話していきます。

日本の大地からの恵み ~日本酒と神様をめぐる~vol.8
東北鎮護・陸奥国一之宮塩釜神社と鹽土老翁神(しおつちおじのかみ)伝説と銘酒・浦霞(うらかすみ)

◎株式会社佐浦  エクストラ大吟醸 浦霞 を味わう

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このお酒の印象は、香りがとても豊かなこと。家でのんだのであまり考えず、お猪口で飲んでしまいましたが、ワイングラスで味わっても良かったと感じる香りの高さでした。
山田錦を半分以上磨き削り、精米歩合は40パーセント。本当にすっきりした雑味ない味わいになっています。

少し余談になりますが、精米歩合というお米を削り、磨く工程に触れたのでお話します。

突然ですが、お酒を造る際に削ったお米はどうなると思いますか?

お酒になると雑味になってしまうと言っても、お米で食べられるものを削る、普通に考えると少しもったいない気がしませんか?でも安心してください。お酒を仕込む際削られたお米、ほとんど廃棄されることがないそうです。削られたお米は、お菓子を作る工場などに送られ、おせんべいなどになるそうです。

話がそれましたが、この浦霞、ネーミングの由来は浦霞の本社蔵がある塩釜の港町の風光明媚な景色を、鎌倉時代の武将であり、歌人であった源実朝(みなもとさねとも)が、金槐和歌集の中で、「塩竃の浦の松風霞むなり 八十島かけて春やたつらむ」と詠んだことから名付けられました。

 

◎東北鎮護・陸奥国一之宮塩釜神社

塩竃神社の御祭神は別宮に祀られている主祭神・塩土老翁神(しおつちおじのかみ)と、左宮祀られている武甕槌神(たけみかづちのかみ)、そして右宮に経津主神(ふつぬしのかみ)です。武甕槌神(たけみかづちのかみ)と、経津主神(ふつぬしのかみ)は、筆者のこちらで、寺田本家(てらだほんけ)さんと香取神宮をご紹介した際にも登場した神様です。

こちらの神社は高台にあり、表参道には長い石段があります。いきなり迫りくる長い石段に、気持ちが折れそうになりますが、この石段はぜひ、自分の足で登ってください。

参道は、三つあり石段を通らない道もあるのですが、この石段がパワースポットとされていて、登ることで運気がアップすると言われています。

また、こちらの神社「うまくいく御守」というすべてがうまくいくオールインワンの御守があり人気です。

お守りにデザインされているのは、馬の蹄(ひづめ)。馬の蹄が9個ついているので「うま(馬)くいく(九)」というシャレにも似た意味もあるようですが、塩釜神社には昔から神馬(しんめ)と呼ばれる神様のお遣いの馬がいるとされ、これにちなんだデザインでもあるそうです。

◎塩釜神社に祀られる鹽土老翁神(しおつちおじのかみ)の伝説

塩竃神社の主祭神である塩土老翁神(しおつちおじのかみ)は、東北地方を平定する役目を担った鹿島・香取の神である武甕槌神(たけみかづちのかみ)と、経津主神(ふつぬしのかみ)を道案内され、この塩釜の地にやってきたといわれています。

塩土老翁神はシャチに乗って海路を渡ってきたと言う伝えもあり、水先案内人的な役割を担ったようです。

また役目を終えられたあと、鹿島・香取の神、武甕槌神(たけみかづちのかみ)と、経津主神(ふつぬしのかみ)は元の宮に戻られたのですが、塩土老翁神はこの地、塩釜に残り、人々に製塩法を教えたとされていて、塩釜の地名はその名残だそうです。

塩土老翁神は、『古事記』『日本書紀』の海幸彦・山幸彦の話にも登場し、釣り針を失くして困っていた山幸彦に船を与えワダツミの宮へ案内したという記述もあります。また、大変博学な神としても知られています。



WRITTEN BY らぶ らどらいと

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