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許せないという思いを、許せるようになるとき

 

心が傷つき許せないと感じるほどの深い傷は、とても辛く悲しいものです。全てを許すことができたなら、心も穏やかに過ごせるはず。許せないという思いを、許せるようになるときとは、スピリチュアルライフアドバイザーのKAORUがお伝えします。

 


出典: Pixabay

許せない心の傷

自分の人生を振り返ってみると、決して良いことばかりではなかったことを思い出します。良いことよりも傷つき悲しい記憶のほうが、強く鮮明に心の中に残っている。その中には「許せない」という辛い傷を見つけることもあります。治りの悪い傷もあれば治りかけの傷もあり、遠い過去の傷を治せずに抱えていることが、ちょっぴり辛くなることもあります。

人は自分が傷つけられたことばかりに目を向けがちですが、その傷は自分が治さなければならない傷であるのかもしれません。許せないし許したくない気持ちに苦しみながら、それでも許すことで苦しさから解放されることを知っている自分がいます。許せないという心の痛みをずっと引きずり、時には自分には関係のないことだと思ったりもして。

そんな傷の痛みを、ふとした拍子に思い出しては、そこに木枯らしが吹き抜けていく。寒い季節になると心の傷もうずくのです。

 

 

許せないという思いを、許せるとき

許したいのに許せないと思うとき、心の中に葛藤が生まれます。その葛藤を減らしていくには、心が幸せと感じる力を鍛えること。例えば、人の幸せを心から喜ぶことができるとき、自分が幸せであればそれは容易なことです。反対に、不幸せだと嫉妬や妬み、羨ましい気持ちが顔を出し心から喜べないときもあります。

許せないときというのは、その状態と同じこと。幸せを感じることができれば、自分の傷ついた部分の見方を変えることができます。例えば、健康な体があるならば、それだけで充分幸せだと思うのです。健康な体があれば、興味のあることに挑戦でき、自分の目や耳で見聞きできる。食べたいもの食べることができ、自分の足で行きたところに行けるのですから。

当たり前ではないという見方をしてみれば、自然と感謝の気持ちも生まれてくる。感謝の気持ちが、心を幸せにしてくれるのです。


出典: Pixabay

心の痛みが消えるとき

心の傷というものは、とりわけ経験しなければわかることのできない痛み。どんなに表現力豊かに話をされても全てを理解することはできず、いくら想像力を働かせたとしても、それは想像でしかないのです。

人は良いこと悪いことの両方を人生の中で経験します。いつかどこかで同じような傷を負った人に出会ったならば、その心の傷を理解し癒すことができるはず。ただ自分は傷を負ったわけではないのだと、自分の存在価値を心のどこかで感じることができるのではないでしょうか。

人の優しさとは、忘れずにいることでもあり、また忘れることでもあります。心に傷跡が残っても、痛みは消えるときがくるものだと感じるのです。

 

 

スピリチュアルライフアドバイザー:KAORU

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