【手相】いつの間にか現れる幸運のフィッシュを探そう
【手相】いつの間にか現れる幸運のフィッシュを探そう
■どこにあっても幸運を暗示するフィッシュ! ですが・・・
手相には、長い線として現れる他に、マーク(記号、印)として現れる「紋」があります。
代表的な紋には「×(クロス)紋、十字紋、島紋、井桁紋、米紋、△紋、□紋」などさまざまなものがありますが、その区別や意味は、また別の機会で説明させていただきます。
photo by 花岡正人
この「紋」の中でも、珍しいと言われている「フィッシュ(魚紋)」という紋があり、「幸運の前兆」「現れた時点で幸運期」と言われる嬉しい意味があるのですが、本当に喜んで良いのでしょうか?
今回は、フィッシュの見方を知って、警告の紋や線と間違えないように比べていきます。
▼フィッシュ(魚紋)の形
上図のように、その名の通り、魚を一筆書きで書いたような紋で、楕円の片側がクロスして尾っぽの部分がはみ出して延びている形を指します。
基本は、楕円の形が四角や三角などのいびつな形にならず、尾っぽの部分以外で他の線が、はみ出たりクロスしていないモノが理想であり、鑑定師によっては、きれいな楕円と尾っぽが出ていないとフィッシュでないと言う方もいます。
私は、多少のいびつな変形や線の重なりがあっても幸運の意味が弱くはなりますが、フィッシュとして捉えています。
(例えば、上図(D)のように、数本の支線が重なって出来ている場合でも、パッと観た時にフィッシュの形が確認できればフィッシュとして見て問題ありません)
しかし、雑線が混ざり過ぎたり、変形の度合いが大きすぎるものは別の線として考えますので、その区別には熟練した経験が必要です。
そして、重要なのは、尾っぽの部分です。
尾っぽは、2つの延びた線が胴体に比べ長くなるのは問題ないのですが、長さは同じくらいであることが条件になります。
そうでない見え方は、やはり別の線の意味や、単なる雑線、障害線となる場合がほとんどです。(上図(F、I、J)など)
▼フィッシュ(魚紋)の現れ方
フィッシュは、珍しい線ですが、手の平のどこにでも現れる可能性があり、上図(C)のように主要な線とは重ならず、手の平の各丘の上などに単独で現れる場合や、主要線末端に繋がるフィッシュ(上図(A、B))、もしくは、主要線にぶら下がるように繋がるフィッシュ(上図(D、E))など様々です。
ただし、基本的に、主要線自体がフィッシュの胴体や尾っぽの一部になることは無く、あくまで、単独もしくは、主要線に接するように現れるということです。
そう観ると、尾っぽの長さも含め、上図(I、J)などはフィッシュでないことが分かります。
フィッシュの大きさや向きも様々です。
大きさは、大きいほどフィッシュの幸運の意味が大きくなると言われています。
向きは、どの向きでも意味は変わりませんが、主要線に接する形であれば、上側の方が尾っぽが上に跳ね上がるように現れやすく、単独でも尾っぽが上に向いている方が、上向きの線として、効果が高くなります。
フィッシュはかなり珍しい紋ですが、比較的、頭脳線の上側の支線の一部がフィッシュになることが多いようです。
▼フィッシュの(魚紋)の意味
フィッシュは、現れた時点で幸運が得られたり、その予兆として現れるという良い意味で捉えられている珍しい紋です。
他の紋は、その現れる場所によって、吉凶の分かれる見方があったり、☓(クロス)紋や、島紋(楕円形)は、ほとんど障害やトラブル、事故、病気などを表すので、しっかり区別して探していく必要があります。
単独で現れるフィッシュ
単独の場合は、手の平のどこかの丘(膨らみ)に現われること多く、その丘の意味において幸運が訪れる印となります。(その丘の盛上りや張りがあるほど幸運度が上がります)
例えば上図(C)の人差指下(木星丘)にフィッシュがあれば、木星丘の意味する「積極性、行動力、向上心、リーダーシップ」などにおいて、成功や幸運を得られる暗示となります。
各主要線に接して現れるフィッシュ
私の経験では単独で現れるより、頭脳線、生命線、感情線、運命線、結婚線、太陽線などの主要線に接するようにフィッシュが現れることが多く大きさも単独よりは大きめのことが多いです。
主要線に接するフィッシュの場合は、その線の意味において成功や幸運が得られる暗示となります。(フィッシュの大きさ濃さがあるほど幸運度が上がります)
例えば、
・頭脳線 = 知性的業務、仕事、新規アイデアなどで、幸運到来!
・生命線 = 体力、健康、家庭生活などで、幸運到来!
・感情線 = 恋愛、人間関係、社交性、精神面などで、幸運到来!
・運命線 = 意欲の持てる仕事・趣味、運勢全般などで、幸運到来!
・結婚線 = 結婚、パートナー、感情の高まる好きなことなどで、幸運到来!
・太陽線 = 金銭、収入、仕事、名誉、名声、商売などで、幸運到来!
出典: Pixabay
■フィッシュと島紋の区別は難しい(掌紋医学ではどちらも注意)
フィッシュは、前記したような条件を満たしていれば、「幸運の印」として捉えて良いのですが、形が崩れていると、フィッシュではなく、「島紋」(尾っぽが無い)や、尾っぽの部分も、単なる支線や二股分岐、障害線、クロス紋などになってしまう場合が多く、見間違いやすいです。
このようなフィッシュに近いけど異なる紋や線の場合は、幸運とは逆の意味となる場合が多い為、鑑定にも注意が必要なのです。
掌紋医学では、魚紋という解釈はあるものの、フィッシュであっても幸運の意味ではなく、島紋や、十字、クロス紋の変形として捉えることが多く、その現れる場所の示す臓器や健康面の炎症、機能低下、疾患、腫瘍、血流障害などを示唆する意味があります。
島紋や障害線となる場合
上図(F)は一見、結婚線のフィッシュ(A)と同じに見えますが、尾っぽの長さが大きく異なり、見え方としては、結婚線の真ん中に楕円状の島紋があり、結婚線の先端が下に大きく落ちる線と上に小さく昇る二股の先端になっている状態です。
つまり、結婚運や精神的感情面において、島紋の意味するトラブルや揉め事が起きて、二股の意味する離婚、別居相となる別れの展開が起きる暗示になってしまいます。
また、掌紋医学では、子宮、前立腺、膀胱、耳、腎臓などの炎症、筋腫、疲労などを意味しています。
主要線上に重なる見え方の場合(上図(H、G))
この見え方いついては、鑑定師によっては、フィッシュと観る場合も多いようですので、良い意味で捉えてもらって良いとは思います。
私の捉え方では、掌紋医学の観方で鑑定することが多く、上図(H)は感情線上のクロス紋(☓印の上が塞がっただけの紋(感情線と併せると米紋となる))となりますし、上図(G)は、感情線上の島紋と枝分かれもしくは、クロス紋という見え方になります。
つまり、上図例の感情線上であれば、心臓や血圧、眼などの血流障害や神経炎症などの可能性を示唆するものになります。
主要線自体がフィッシュの一部に見える場合(上図(I、J))
この場合は、尾っぽの長さも違いますし、主要線自体が含まれてしまうので、明らかにフィッシュではありません。
(I)は、単純に主要線からの支線がクロスした見え方で、支線自体は良い補助線ですが、クロスして、下に落ちている見え方の場合は、その主要線の意味を弱めたり障害となりやすいことを意味してしまいます。
(J)は、生命線の内側に現れた支線と、旅行線のような線が生命線を横切る障害線となってクロスしている見え方ですので、生命線上の障害線やクロス紋の意味が強くなります。
共に、掌紋医学では、島紋、及び障害線の一部として捉えます。
■幸運前兆のフィッシュを探そう! そして身体を労わる意識を持とう!
このようにフィッシュは、幸運の訪れを意味する紋でありながら、線が変化すると、トラブルや障害、身体を壊す意味になってしまう恐さがあります。
これは、掌紋医学では良く起きる現象であり、良い運勢や資質がある人は、幸運の時期は特に、勢いの乗って昼夜問わず頑張り過ぎてしまうため、身体の酷使や不摂生、運動不足となる生活習慣になりやすく、成功と引き換えに身体を壊してしまう可能性や、その影響でトラブルや停滞してしまう運勢を示唆してしまうのです。
ですので、始めは、フィッシュに見えていても、その後、不摂生な生活で無理しすぎた時には、島紋や障害線に変化しやすい見え方なので注意が必要となります。
とはいえ、せっかくの幸運の印「フィッシュ」があれば、成功しやすい状態ですので、その前兆を探してみるのも良いと思います。
そして、フィッシュがあれば、その位置の意味を知って、今、挑戦していくことや一歩踏み出していく決断がしやすくなります。
その上で、島紋や障害線とならないように身体を労りながら計画的に努力していくことを意識していければ、フィッシュのまま、成功相の紋として留まってくれます。
いわば、身体からの警告でもあり、頑張り過ぎてしまう人や、元々臓器に炎症の負担がかかりやすい人に現れやすい紋でもあるので、自分の弱い部分や、没頭し過ぎてしまう部分を予防していけるサインとして利用していただければ幸いです。
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手相セラピスト:花岡正人