占い師を長年やっている方で、感性が磨かれて霊感のようなスピリチュアルな能力を後天的に持つ方もいらっしゃいます。

私は統計学として手相を観ているため、そのような霊感的なものはありませんが、普通に生活されている方でも、このような力を後天的に持つ可能性があります。

では、手相で霊感があると言われる相はどのようなものでしょうか?

「仏眼」「神秘十字線」「長くて垂れ下がる頭脳線」「直観線」など、鑑定する所見はいくつかありますが、今回は「仏眼ぶつがん(仏紋ぶつもん)」についてお話します。

仏眼ってどんな相なの?

「仏眼」がある方はどんな方なのでしょうか?
よく言われているのは

・霊感がある
・第六感が鋭い
・仏(先祖)に守られている
・記憶力が良い

というものです。

では、下図をご覧ください。

出典:花岡正人

親指の手の平側第一関節の節目が眼のような形をしている相を「仏眼」と言います。
この相を持っている人は、人生において霊感や第六感が働き、まさに仏の眼を持つように世の中の先を見通す力があるとされています。

また、そのような力が感じなくても、仏に守られ自然にトラブルを回避していたり、記憶力が良い人に現れる相とも言われています。

また、親指以外の四指にも仏眼があると、最強の力として観ることがあります。

テレビなどでは、手相占い師が、このような眼を発見すると、面白おかしく「霊能師のように先を見通すような霊感がありますね、宝くじとかも買ってみてはどうですか」などと話題になることもありますが、あながち間違いではありません。
(しかし、霊感や先を見通すような力=宝くじが当たるという考え方は軽率かもしれませんね)

「仏眼っぽい」「右手の仏眼」「仏眼だけ」では不十分。正しい仏眼とは?

私のところに来られる鑑定依頼でも「私、仏眼があるんですよ! 宝くじ当たりますかね?」と見せられる方がいます。
皆さんが自分の手相や人の手相を見る際は、いくつか確認してもらいたいことがあります。

端が切れた「仏眼っぽい」相は、その意味もほぼありません

仏眼があると喜んでいる人の多くが、参考画像のように片側もしくは両側がくっついておらず離れていたり、途中で切れていたりします。

このような相は、意味が全くなくなるわけではありませんが、「仏眼」ではないと言ってよいと思います。

これらを「仏眼」として含むと5~7割の方が「仏眼」となってしまいます。

本当の「仏眼」は、切れ目なく両端もしっかりくっついて眼の形をしている相です。

左手にある仏眼が効果が高い

以前投稿した「手相の右手と左手の違い」で話した通り、元から持った資質・才能という見方とすれば、左手の仏眼は元から与えられた能力で、右手の仏眼は後天的に現れたものと解釈できます。

【左手だけに仏眼がある】
左手に仏眼がある人は、先天的にスピリチュアルな能力に長けているなど、不思議な体験をする方も多いでしょう。
また生まれつき、先祖や仏様に守られているという方です。
自分自身でも、直感力が鋭いことや、危険を素早く察知して難を逃れるという経験をするなどして、自分の勘が鋭いことを現在の人生において既に自覚している場合が多いはずです。

【右手だけに仏眼がある】
今世生きているうちに、精神面での鍛錬を重ね、右手に仏眼が現れる場合もあります。
後天的に身につけたものなので、経験値が高く、なにかおかしいという場合も気配を感じて機転のきいた行動をとることができる方です。
占い師やスピリチュアルな鑑定をする方で右手だけに仏眼がある場合は、生きている中での学びや修行、鍛錬によってその力を身につけたと言えます。

【両手に仏眼がある】
仏眼が両手にあるのは稀なことです。
大吉運の手相とも言えます。
先天的な鋭い直感に加えて、後天的に兼ね備えた経験からの判断により、周囲からも頼りになる人というポジションに立っていることでしょう。

もちろん、両手にあれば一番理想的ですが、後天的開花よりは先天的才能が「仏眼」としては効果が高いとされています。

これは、左手の神経が右脳との繋がりが強いため右脳領分の知覚・感性などひらめきや直観・イメージ力を司っていると考えれば納得できます。

「二重仏眼」複数仏眼がある場合は?

基本的には、仏眼は、親指の第一関節にあるかないかで判断しますが、稀に、親指の第二関節や、別の場所にも仏眼が現れている手相があります。

例えば、親指に2つの仏眼が出ているとすれば、それは直感力が二倍ある、というように観ます。
ただし、それだけ勘が働く人は、見えない存在からしても目立つものなので、霊などが寄ってきやすい体質とも言えます。視えることが決して楽しいことであったり、凄いことではないと自覚し、悪しきものから自分を守る方法をきちんと身につけるべきでしょう。

仏眼の数が多ければ多いほど、霊能力としては強いとみなします。
ただしその力を今の人生で自分がうまく扱っていけるか、活かしていけるかというのはまた別の問題です。

仏眼が多いけれど、特に何も見えない、自分が霊能力があるとは思えない、そういう方は「視えることでの不具合があるから自分は見えないのだ。でも自分には強い霊能力が備わっている」と思っておけば、よいでしょう。
無理をして見えない存在を見ようとしても、あまり意味はありません。

仏眼のようだが切れている、幅が薄いのは仏眼ではない?

一見、仏眼のような形に見えても、端が切れているなら、それは仏眼とは呼べません。
特別な力がある、珍しい手相だったらいいな、という希望的観測から、つい自分の手にあるものが、正式な仏眼だったらいいなとは思うでしょうが、客観的な視点で、プロの鑑定士にきちんと判断してもらうほうが望ましいでしょう。

切れている仏眼は、残念ながら、先祖のご加護や仏からのご加護、霊能力というものはあまり期待できません。
しかし、自分自身のこれからの鍛錬により、変化していく可能性はゼロではありません。

仏眼は珍しい?どれくらいの確率である?

仏眼という名称からもありがたい名称で、稀なイメージがありますが、実は仏眼はそれほどレアな手相ではありません。20人に1人くらいは1つは仏眼があると言われています。

複数の仏眼や、両手の仏眼、となると、もっと確率は下がりますが、1つの仏眼がある確率はレアケースというのは少し大袈裟かもしれません。

手相は仏眼だけで判断できない総合鑑定

手相で観る運勢は、仕事運・結婚運・金運・健康運などさまざまですが、運勢を一つの線のみで見るなどということは決してありません。

金運を見るのに、金運線(太陽線、財運線)だけ観てお金が入ってくるとはならず、他の運勢の線や手の形、性格鑑定なども見て総合的に判断するものです。

素人はつい、「仏眼が私にはあるから、霊能力があるのだ」と浮かれてしまうこともありますが、そのような単純な話ではありませんし、知ったつもりで人の手相などを見ていると「当たっていない」「適当なことを言っている」と揶揄されることもあるでしょう。

ぜひ、仏眼か否かも含め、プロの鑑定師に観てもらうことをお勧めします。

仏眼はスピリチュアルな証拠?「仏眼があれば開運」ではなく活かす努力が大切


出典:無料素材画像 写真AC

仏眼を含め、霊感や第六感が働きやすくなる相があり、それが揃って来た人は、開運するのでしょうか?

霊的な解釈をすれば、感性が強く物事に敏感に反応できるため、普通の人が気づかないことも察知したり、それこそ世の先を見通する力となることもあるかもしれません。

それは開運とも言えますが、霊を感じてしまうことは霊を呼び込みやすい体質になっているとも言えるので、それを跳ねのける手段や修行ができていないと逆に運を落とすという考えもあります。

仏眼のあるなしに関わらず、感性や感受性が豊かな方は、人の気持ちを察知し、先回りして対応ができるということでもあり、その良くしていこうする行動や前向きな解釈は努力を重ねていくことにより得られる能力なのです。

感性は豊かなのに、流され嫌なことは人に任せ好きな事だけを楽しんでしまったり、人の気持ちが分かってしまうことをマイナスな解釈で捉えストレスばかり抱えたりして、自分だけの利己的な使い方をする人は開運とはならないでしょう。

特に「仏眼」は対人としての敏感な察知力として先を読む霊感の力となるので、私の考えによると、無形の宝くじやギャンブル運としての効果は薄いです。(他の鑑定師の考え方とは異なるかもしれません)

常に察知する敏感さを修行と考え、まさに仏様の眼を持って自分の周りの人たちだけでも見通して幸せにする力として活かしてみてはいかがでしょうか。

そうすれば、自ずと開運にも繋がり、仏眼が開眼するものと信じています。

手相セラピスト:花岡正人

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