北欧のサンタクロースたち

キリスト教以前から伝わる古い北欧のお祭り「ユール」には、魔女のサバトだけではなく、様々な精霊たちの言い伝えも残っています。

まず、最初にご紹介するのは「トムテ」。デンマークでは「ニッセ」と呼ばれている小さなノーム。赤い帽子をかぶった小さな妖精です。心優しいトムテはとっても働き者で、忙しいユールの家事を手伝ってくれるのだそうです。

反対にちょっとこわーいサンタクロースと言われているのが、アイスランドの「ユール・ラッズ」。
実はサンタに化けたおばけ達が正体のユール・ラッズ、13人もいるのです!

クリスマスの13日前から順番に山からおりてきて、一人ずつ悪戯をしていくというのだから困りもの。ソーセージを盗んだり、スプーンや鍋をなめまわすとか……。

クリスマス前に浮足立つ気持ちを引き締めて過ごさないといけませんね。

それからもうひとつ有名なのが、「ユール・ボック」という藁で出来たヤギの人形です。

このヤギ、北欧の神様トールの車を引いたものが元ネタという説と、地域によっては「ヨールプッキ」という怖いヤギの顔をもつおばけが元であるという話があります。

このヨールプッキがサンタクロースの本当の姿であるという噂もあるのです……。

恐ろしい顔で良い子にはプレゼントを、そして悪い子をしかってまわるその姿は、まるで日本のナマハゲ!

今では藁で編まれたユール・ボックをツリーのオーナメントにしたり、伝統的な飾りとして使用されています。

トムテに捧げる暖かいミルクのおかゆ、ポリッジ

さて、前述した優しい精霊「トムテ」。家事を手伝ってくれたのだから、お礼をしないといけません。

クリスマスイブの夜は、トムテのためにミルクでオートミールを煮込んだポリッジを作って捧げます。そうすると次の1年、トムテが家を守ってくれるのです。

簡単に作れて温かく消化の良いポリッジは、ご馳走を食べ過ぎたクリスマスの朝にもぴったりです。

オートミールは、食物繊維・鉄分・カルシウムが豊富に含まれている上に、腹持ちも良いので朝ごはんにおススメの食材。
占星術では金星の支配とされており、おもに金運を運んでくれると言われています。

クリスマスポリッジには、オートミールに加えてこれも金運に効果があるとされているシナモン、アーモンドも使用しています。

今までオートミールをあまり使ったことがないという方も、今はスーパーで簡単に手に入るオートミールを是非使ってみてくださいね。

占星術×料理の素敵なマリアージュ
『魔女のサバト「ユール」を祝って食べる甘いクリスマスポリッジ』をつくってみましょう!

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材料:

オートミール1カップ、牛乳800cc、バター10g、蜂蜜or砂糖小さじ1、シナモンパウダー適宜、バニラアイス50~100g、ドライフルーツ・アーモンドお好みで

作り方:

鍋にオートミール、牛乳、バター、を入れて弱火であたためる。
蜂蜜をくわえて、焦げないようにかき混ぜながら15分ほど煮込む。
(とても焦げやすいので目をはなさずに!)
オートミールが柔らかくなり、おかゆ状になったら器によそう。
あたたかいうちにアイスクリームをのせて、シナモンパウダーやドライフルーツを飾ったら出来上がり。

オートミールはどんどん水分を吸って膨らむので、出来上がったらすぐに食べてしまいましょう。

今回は仕上げにアーモンドをのせましたが、こっそり入れてアーモンド入りに当たった人には幸運がくるという言い伝えもあります。

伝統的ポリッジでは食べる時に冷たい牛乳と砂糖をかけるそうですが、今回はアイスクリームをトッピング!

シナモンを無しにすれば小さいお子さんも美味しくいただけますよ。

冷たいアイスクリームを溶かしながら食べるデザートのようなポリッジで、良いクリスマスをお迎えくださいね。



WRITTEN BY 月村 きの

月村 きの
占星料理研究家 &竈の魔女 月村 きの 占星術・タロットは幼い頃より身近な存在で、独学で...