出羽三山の湯殿山神社はパワースポット!スピリチュアル性で溢れています!

東北の霊場、パワースポットと言えば、厳しい山の奥にあったり冬場は豪雪地帯であったりするところが多く、どこもその空気感がシャキッと澄んでいる感じがあります。この中のひとつ、出羽三山の奥の院である湯殿山神社は、雪の積もる冬場には訪れることが困難なため、冬場は閉山しています。今回は東北の霊場にして強力なパワースポットである湯殿山神社についてご説明いたします。

この記事を読めば以下の事が分かります。
・湯殿山神社の背景
・湯殿山神社について


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湯殿山神社の背景

湯殿山神社(ゆどのさんじんじゃ)は、山形県鶴岡市の湯殿山中腹に建つ人気のパワースポットです。強力な霊気を放っていると言われている湯殿山神社の背景について解説します。

 

湯殿山神社は出羽三山神社の中の一社

湯殿山神社は湯殿山の中腹にあります。湯殿山は出羽三山の中のひとつで、出羽三山とは月山・羽黒山・湯殿山の事をいいます。この出羽三山にはそれぞれ神社があり、月山には月山神社、羽黒山には出羽神社、湯殿山には湯殿山神社があります。この出羽三山に建てられている三社の総称として出羽三山神社という名前があります。

月山や湯殿山は、雪深い難所でもあり一年を通して参拝することができません。そこで、厳しい冬期のために、羽黒山には三神合祭殿が建立されています。ここをお参りすれば三神をお参りしたことになるとされているのだそうです。

 

出羽三山は修験道

国土の大半が山に覆われている日本では、古来より山岳信仰が伝わっていました。そこに、当時日本に入ってきたばかりの仏教が組み合わさって、日本独特の宗教である修験道が生まれました。修験道は、山の神様への自然崇拝と、仏様への偶像崇拝の両方の側面を併せ持つ、いわゆる神仏習合の宗教です。
出羽三山は、修験の山・精霊の山・行の山として、熊野三山、英彦山と共に「日本三大修験道」と言われています。

 

出羽三山「生まれ変わりの旅」

羽黒山・月山・湯殿山の三山を巡ることは、死と再生を辿る「生まれ変わりの旅」と言われています。羽黒山は現世の幸せを祈る山(現在)、月山は死後の安楽と往生を祈る山(過去)、湯殿山は生まれかわりを祈る山(未来)と言われています。江戸時代、出羽三山への参拝は、現在・過去・未来を巡る「生まれかわりの旅」として、庶民の間で人気があったようです。

出羽三山は日本が誇る霊山のひとつであり、東北の聖地として広く信仰を集めてきました。江戸時代中期には、西方面の伊勢神宮に詣でることを「西の伊勢参り」という事に対して、東の出羽三山に詣でることは「東の奥参り」と言われてきました。ここからも、昔から人々が一生に一度はお伊勢参りと出羽三山に参拝したい、と願ってきたことがうかがわれます。

 

湯殿山は奥の院

羽黒山は出羽三山のいわゆる表玄関にあたり、湯殿山は奥の院にあたります。古来から、修験道を中心とした山岳信仰の場として、現在も多くの修験者、参拝者を集めています。羽黒山や月山で修行を積んできた修験者が、最後に訪れるべき霊場が湯殿山ということになるようです。


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湯殿山神社について

湯殿山は標高1,500mの霊場です。湯殿山神社はその中腹の渓流のほとりに鎮座しています。山中で修行を行う山伏が生まれ変わりを果たす聖地とされ、今も山伏が修行をする行場です。湯殿山神社には本殿や社殿が存在しません。湯殿山神社について解説します。

 

御神体は「語るなかれ」「聞くなかれ」

湯殿山神社の大きな特徴のひとつとしてあげられる事は、いわゆる社殿が存在しない事です。まさに自然崇拝そのもの、山全体が参拝の対象です。山自体に神が鎮まるものとして、人工的な信仰の場をつくることは禁じられているのだそうです。また、ご神体として崇められている岩などの情報がネットで出ていますが、本来は「語るなかれ、聞くなかれ」の御神体ですので、書くことも写真で見ることもできません。もちろん撮影は厳禁です。境内で何が行われていたのかを話すことも、禁止されています。古来より神聖な場所として崇められてきた湯殿山神社です。神様が住まわれる場所のことは「他人に聞いてはダメ・他人に話してもダメ」なのです。

元禄2年6月(1689年7月)に、月山に登り、湯殿山を訪れた俳聖・松尾芭蕉は「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな」の句を残しました。

 

湯殿山は大日如来様

出羽三山において、神仏習合の信仰が盛んだった頃の事です。羽黒山は観音菩薩様(現在)、月山は阿弥陀如来様(過去)、当時三山に含まれていた葉山や薬師岳は薬師如来様(未来)と認識されていました。湯殿山はといえば、出羽三山というよりも、それらを超えた別格のものとして、大日如来様と認識されていたようです。

 

御祭神

湯殿山の御祭神として、大山祇神(おおやまづみのかみ)・大己貴命(おおなぬちのみこと)・少彦名命(すくなびこのみこと)の三柱の神様がお祀りされています。

湯殿山の御神体に新しい命を産み出す女性の神秘を重ね、全てのものを産み出す山の神(大山祗命)が祀られたことから、湯殿山は「未来の世を表す山」とも言われます。

 

ご利益

パワースポットである湯殿山神社のご利益は、厄除けです。湯殿山は霊山ですので、山の霊気に触れることで、心身を浄化し厄を祓うご利益があるとされています。心身の浄化がされると、自然に運気はアップするものです。

また、湯殿山神社は、子宝・子授けのご利益がある事でも知られています。これは御祭神である大山祇神・大己貴命・少彦名命が国造りの神様であり、新しく何かを作り出す神様であることから、子宝・子授けのご利益を授けてくださるのです。

 

お参りの仕方

湯殿山はこのお山自体が信仰の対象なので、お参りの仕方も一般的な社殿のある神社やお寺さんとは異なります。湯殿山本宮・御祓所で履物を脱ぎ、裸足になります。湯殿山本宮へ参拝するには、御祓いを受けなければなりません。御祓い後、陰陽師が使う式神のような小さな紙の人形の形代をもらい、これで体の主なところを拭き、自分の穢れを移します。そしてその形代に三度息を吹きかけた後、御祓所の中に流れている渓流(支流)にこれを流します。湯殿山神社は、俗世とは切り離された神域なのです。ここまで参拝の準備ができた人のみ、神聖な御神体を拝観できることになります。

 

開山期間

冬場、湯殿山は雪が深く積もります。とても厳しい環境のため、例年開山期間が設けられています。令和四年の開山期間は、6/1~11月上旬まででした。積雪期は閉山しているのです。


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まとめ

出羽三山は、修験の山・精霊の山・行の山として、羽黒派古修験道の山伏修行が現在も厳修されています。
また、出羽三山神社では、修行を通じ現代に生きる我々が忘れてしまった日本人の心を呼び覚まし、自己を見つめ直すことを目的として、錬成修行道場を開催されているとのことです。残念ながら、令和4年度の募集は中止されたようですが、機会を作って参加されてみるのもよろしいかと思います。
ご縁がありますように。

 

 

占い師:うめざわみき

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WRITTEN BY うめざわ みき

うめざわ みき
花札占いのうめざわみきです。 占い鑑定歴は42年になります。 カードは私のよき相棒です。 花札...