春分にやってはいけないこと3選!仏教の観点から徹底解説します

厳しい冬の寒さにもううんざりで、春の訪れを心待ちにしている方いらっしゃるのではないでしょうか?この冬の寒さが去って暖かくなり、昼と夜の長さが一緒になる「春分の日」は、春の訪れを感じさせてくれますよね。

実は春分は、古くから日本の人々に大切にされてきた日でもあります。春分・秋分を中日とし、前後各3日を合わせた各7日間(1年で計14日間)をお彼岸と言います。あの世とこの世が最も近づく彼岸の中日に、先祖に感謝をしてお墓参りをし、残る6日間に六波羅蜜(悟りの境地に達するのに必要な6つの項目)を1日1つずつ修めることが、本来のお彼岸とされています。そこから転じて現代では、お墓参りをして故人や先祖をしのんで感謝をし、日頃の自分の行いを見つめ直す期間ともされています。

お彼岸の期間は、春分の日、秋分の日という祝日にもなるので、お墓参り以外の予定を入れようと思う方もいるかもしれませんが「春分にやってはいけないこと」があることをご存知でしょうか?やってはいけないと言っても、仏教で禁止されているわけではなく、絶対にやってはいけない、バチが当たるというわけではないですので、安心してくださいね。今回は春分の日にやってはいけないことをご紹介していきます。

具体的に以下が挙げられます。
お宮参り
結婚式
お見舞い

このように、お祝い事がメインになってきます。なぜお祝い事を避けるべきなのかの詳しい理由を後ほど解説していきますね。また、お彼岸前後の過ごし方で、特に気にしなくてもよいこともご紹介していきます。お祝い事を控えていらっしゃる方、春分の日の過ごし方を考えていらっしゃる方、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。


出典:無料素材画像 写真AC
 


 

春分にやってはいけないこと

祝日である春分の日は連休になることもあるため、結婚式や旅行など普段できない予定をいれたいところ。しかし、仏教と密接に関わる日本において、春分を含むお彼岸の時期にやってはいけないことがあるといわれています。ここでは、お彼岸の時期である春分に、やってはいけないこと、避けるべきことをご紹介していきます。

 

その1 なぜ春分はお祝い事を避けるべきなのか

日本では、昔から仏事と神事を一緒にしてはいけないといわれています。仏壇と神棚を同じ部屋に置かないのと同じようなものです。仏事とは、仏教に基づいた行事であり、主にお葬式・法事・お墓参りなどをいい、死にまつわる行事が多いことがわかります。

神事とは、神道に基づいた行事であり、主にお宮参り・七五三・結婚式などをいい、お祝い事が多いことがわかります。神道において死は穢れとされているため、基本的に仏事と神事は一緒に行いません。お彼岸は仏教に基づいた考え方なので、 死と対極にあるお祝い事(神事)は 避けるべき、という考え方があるのです。あくまでこういう考え方があるだけで、仏教がお彼岸にお祝い事の神事を禁止しているわけではありません。

 

その2 春分にやってはいけないこと:お宮参り

赤ちゃんが無事誕生したことを、生まれた土地の守護神に報告する神事であるお宮参り。お祝い事のひとつであるお宮参りも、春分にやってはいけないことだとされています。お宮参りの帰りにお墓参りに行くといったように、同じ日に神事と仏事を行うのは避け、別の日に行くのであれば、お彼岸の期間でも問題ないといわれています。しかし、親族で気にしている人がいるようであれば、トラブルを避けるためにもお宮参りの日にちをお彼岸から少しずらした方が良いでしょう。

 

その3 春分にやってはいけないこと:結婚式

お彼岸は「喪」の期間ではないため、仏教的にも問題はありませんし縁起も悪くありません。この時期は式場などの価格もお手頃になるので魅力的だと考える人もいるでしょうが、信心深い人は不快に感じるかもしれません。どうしてもこの時期じゃないとダメなのであれば、中日を避けるなどの配慮や、親族へ説明などをするのが良いでしょう。

 

その4 春分にやってはいけないこと:お見舞い

春分の日が含まれるお彼岸の期間は、死を連想させるから病院へのお見舞いを避けるべき、という考え方があります。これも大切なのは相手との関係性や配慮でしょう。あなたがお彼岸の期間にお見舞いに行くことで、相手がそれを気にするかどうかです。かしこまった相手であれば、避けておくのが無難かもしれません。しかし、家族や友人などの親しい間柄なら、お彼岸であってもあなたがお見舞いに来てくれるのを喜んでくれるのではないでしょうか?


出典:無料素材画像 写真AC
 

春分にやってもよいこと

春分にやってはいけないことを解説していきましたが、同じようにお祝い事に関することでもやってもよいこともあります。人によっては春分の日を含むお彼岸の期間は縁起が悪いと思う方もいるかもしれませんが、お彼岸は「喪」の期間でもないので仏教的にも全く問題ありません。お彼岸の期間だからなんとなくやめておこう……と日程を変更するような予定も、案外全く気にしなくてよかったなんてこともありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

その1 春分にやってもよいこと:新築祝いや引っ越し

仏教上、春分を含むお彼岸の時期に新築祝いや引っ越しをしてはいけないという教えはありません。春分の日は祝日なので、この日に引っ越しや片付けを終わらせてしまった方が気持ちも楽ですよね。しかし、ご先祖様の供養を優先させないことに抵抗を感じる親族の方もいるかもしれませんので、お墓参りの習慣のある方は引っ越し前にお参りをしておくのがおすすめです。

 

その2 春分にやってもよいこと:新車の納車

新車の納車も、春分の日にやってもよいことのひとつです。納車日は基本的にディーラーさんが配慮して大安である吉日を選んでくれます。しかし、お彼岸の期間であることでどうしても縁起などが気になってしまうのであれば、日程をずらすなどしてお彼岸の時期を避けるようにしましょう。

 

その3 春分にやってもよいこと:結婚の挨拶や結納

結婚の挨拶や結納など大安の日に行いたいことは、お彼岸を気にする必要はありません。しかし、お墓参りに行く日を避けた方が慌ただしくないでしょう。ただし、お彼岸を重視している地域や信心深い家庭の場合は良く思われない可能性もあるので、両家の考え方を確認して、今後のためにトラブルを避ける方がいいでしょう。どうしてもお彼岸の時期以外は都合が合わないのであれば、事情を説明して理解を得ましょう。

また結婚式の招待状も大安吉日に発送をすることが大切なので、到着する日がお彼岸の期間中だからといって気にすることはありませんが、それを知らない人が受け取った場合に「非常識だ!」と思われてしまう可能性もあります。多少の配慮は必要かもしれません。


出典:無料素材画像 写真AC
 

まとめ

春分にやってはいけないことをご紹介していきましたがいかがだったでしょうか?解説したとおり、春分の日が含まれるお彼岸は、仏教に基づいたご先祖様を供養する期間です。そして、お彼岸は喪の期間ではありませんし、仏教的にも特別お祝いを避けなくてはいけないなどの決まりごとはありません。しかし、お彼岸を重要な行事として考えている地域はまだまだ多くあり、年配の方や信心深い人の中には、生きている人のお祝い事などの行事より、故人をしのぶことを優先させるべきという考えが強く根付いています。

今後、親戚・知人の間で余計なトラブルを引き起こさないためにも、タブーではないと理解した上で、あえて配慮してお彼岸の時期を避けるなどの柔軟性があるといいでしょう。しかし、お彼岸は先祖をしのぶ日であることには違いありません。春分の日はお墓参りに行けなくても、先祖に日頃の感謝を伝え、心の中で手を合わせてあげてくださいね。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

ウラスピナビ編集部

よく読まれている記事

運気が上がる前のスピリチュアルな前兆7つ!運気を上げる方法3選!
運気アップにおすすめ!今すぐできる開運アクション9選
お金の悩みはもう解消!あなたがハッピーマネーを引き寄せる法

WRITTEN BY ウラスピナビ 編集部

ウラスピナビ 編集部
面白い情報やアンテナに引っかかった占い・スピリチュアル・旬な情報をたくさんお知らせしていきます!