板橋区にある「縁切り榎」は、昔から口コミで知られた知る人ぞ知る「縁切り」専門スポット。
別名「榎稲荷（えのきいなり）」ともいう小さな祠だけある神社ですが、“関東三大縁切り神社”にも“東京三大縁切りスポット”にも名前が出てくる縁切りの名所です。

出典：無料写真素材　写真ＡＣ

●榎を削って相手に飲ませるという怖いお呪いが！

縁切り神社やスポットって絵馬に書いてある内容がエグいことでも有名ですが、こちらもインパクトある内容の絵馬がたくさんあります！絵馬に関してはお参りの仕方とも関係するのですが、実は書き方次第で自分も不幸になるので注意が必要です。また、縁切り榎では昔から境内にある榎木の皮を削ってその粉を相手に飲ませて縁を切るって方法が伝わっているんです。これはおそらく江戸時代の落語「縁切り榎」から来てる一種の縁起担ぎですが、現在はその榎木は切られてしまって石碑に埋め込まれているので皮を削るのも難しいです。というか、身を削るようなお呪いですので、危険ですからやめたほうがいいでしょう。こちらで縁切りが叶った人が全員やっているわけではありません。

●恨み神・祟り神が祭られている縁切り神社は負のエネルギーがものすごい！

実は縁切り神社は基本的に危険スポットが多くて、強い効果があってもおススメできない場所もたくさんあります。例えば関西方面の縁切りスポットは恨みや憎しみをもって亡くなった人が神として祭られていることが多く、負のエネルギーが渦巻いているスポットも少なくありません。そういう場所は「縁を切る」というより「恨みを晴らす」スポットになっていることが多くて、願った自分にも反動が来やすいのです。では、今回紹介する縁切り榎はどうでしょうか？この縁切り榎は珍しく恨み神が祭られていないのですね。主祭神ははっきりしませんが（おそらく第六天魔王）男女の縁結びと縁切りを司る神さまが祭られているようで、正しい願いかたをすれば悪い縁が切れて良い方向へ進めるというポジティブ縁切りスポットのようです！

●知らないうちに呪ってるかも！？縁切りの正しい作法とは？

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縁切りといってもお参りの仕方は普通の神社と同じで大丈夫なんです。ただ問題は“縁切りの願い方”です！縁切りとは「新しい縁を結ぶために障害となっている悪い縁を切ること」です。なので、恨みや憎しみを願ってしまうと自分もダメになってしまうので注意が必要です。特に一番願ってはいけない事って自己都合で他人の縁を切らせること。よくあるのが『大好きな彼と奥さんの縁を切ってください』という願いです。これは立派な呪い！「人を呪わば穴二つ」という言葉がありますが、自分も不幸になってしまっては悪縁を切る意味がないですよ！確かに自分が幸せになるために見境なくなったらやってしまうこともあるでしょうが・・・。そして、絵馬は自分の決意表明みたいなモノですから“良くなるために悪い縁を祓ってください”という思いを書いたほうが良いです。他の家庭を壊そうとしたり自分にとって邪魔な人を消そうとするような、恐ろしい憎しみを書いている女子がいますが、あれは自分にも返ってきちゃうので注意してください。

●ストーカー対策が現代の一番のご利益か？

縁切りとは良くなるために前向きな姿勢で願うことです。また、こちらはお酒・薬・ギャンブル・依存症などを断ち切りたい人にもおススメ！それと、今は一方的な思い込みによるストーキングや嫌がらせ的なストーカー問題にこそ縁切り榎のお参りはピッタリだと思います。もともと縁切りスポットは不幸な女子を助けるための場所なんです。

生きていると一度や二度は縁切りの願いをしたいような人間関係や恋愛を体験しますよね？そんな時に縁切り榎は確かなご利益のある場所のようです。

【おまけ】

ガチャポンでおみくじって！
おまけですが、縁切り榎に行って目を引くのが境内においてあるガチャポンです。これは縁みくじという縁にちなんだおみくじなんです。縁切り榎は、宮司さんもいない周辺の町会で管理されている場所なので、このカタチになったんでしょう。俗っぽいというか庶民的というか、縁切りの場所としてはギャップも凄いですね。神社ならではの神聖な場所って感じがしないのも縁切り榎ならではですね。怖い縁切り絵馬とガチャポンのコラボレーション不思議な空間です！

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