前回、vol.4でご紹介したマルベリーの美白パックをご紹介した際に登場したクレイ。
大変お肌に優しく、美容効果も抜群な大自然からの贈り物です。
守備範囲広く、美容などお肌のお手入れのみならず、ハウスキーピングなどのお掃除や下駄箱の消臭などにも使え、さらにはケガや肩こりなど筋肉に痛みのある時の身体ケアにも使えます。
そんなクレイ、種類が多く、種類により特徴があるので、今回はその特徴と種類による用途や合うお肌タイプについてと、クレイと手作りフランキンセンスローションで行うスペシャルハリ弾力ケアをお伝えします!
◎クレイとは? どんな種類があり、どんなことができる?
そもそも、クレイとは何か? からお話ししていきますね。
冒頭でクレイは大自然からの贈り物とお話しましたが、決して誇大な表現ではなく、クレイはミネラルを豊富に含んだ粘土や鉱物で、大地から掘り出されたもの。
それを天日干しし、精製し多くはパウダー状にしたものです。(種類によっては、ブロック状や粘土状の形態で販売されているものもあります。)
ミネラルを豊富に含んでいるので、パックなどすればお肌を柔軟にしてくれますし、吸着作用も高いので、角質を取り去り、毛穴の汚れも優しく取り去ってくれます。
殺菌や抗炎症作用も高いので、筆者はアトピーが化膿してしまったときや、夏にあせもができてしまった時に、ベビーパウダーのようにはたき、使用しています。赤みも収まり、かゆみも抑えられます。
吸湿、消臭効果も大変高いので、サシェなど小さな布袋にクレイを入れ靴の中にいれておくと、次に履く時、さらっとし匂いもありません。また、お台所の片隅に、小皿などに取り、一滴お好みの精油を垂らし置いておくと、お台所の気になる匂いも抑えられるうえ、お台所に精油の爽やかな香りが広がります。
軽くカーペットに撒いた後、掃除機をかけるのもおすすめです。
こんなにある! クレイの種類
◇イライト(グリーンが代表的)
スキンケアだけでなく、医療現場では湿布薬や排毒排泄のために服用されたりもし、
世界で一番多く用いられているクレイです。吸着力も高いので、オイリースキンの方のお手入れに比較的向いています。
◇カオリン(ホワイト・ピンク・ローズ・レッド・イエローなどがあります)
初心者にも扱いやすい、穏やかな吸着力と作用が特徴。乾燥肌や敏感肌の方には特におすすめのクレイです。ホワイトはフェイスパウダーや歯磨き粉としてしようされることも。純度の高いピュアカオリンは、ベビーパウダーとしても使われています。作用が穏やかなので、毎日、使いたい方にもおすすめできるクレイです。
◇モンモリロナイト(レッド・グリーン・グレイ・ブルー)
ほかのクレイに比べイオンの相互作用が高く、浸透も毒素の排出作用も優れているので、皮膚トリートメントに使われることが多いクレイです。
◇ベントナイト
主成分が火山灰や溶岩で、それらが粘土状に変化したものを指します。他のクレイより水分を取り込むと膨張する特徴があるため、毛穴の角栓を取り除くお手入れに向いています。
◇マリーンファンゴ
海から採れたミネラルが豊富なクレイ。スパのフェイシャルマスクやボディの泥パックなどに使われることが多いです。身体の疲れを取る効果も高く、保湿効果があります。ドライスキンの方のケアに向いています。クレイソープに加えられることもあります。
◇ラスールクレイ(ガスールとも呼ばれる)
モロッコで採れる、大変吸着力、保湿力とも高い高級なレッドクレイです。
こちらはコスメを扱うバラエティショップなどの店頭でも見かけることが多くなりました。パウダー状になったものと、ブロック状になったものがあります。
◎目覚めてびっくり! フランキンセンスローションのハリ効果とローションを使ったパック方法
こちらは超! オススメのクレイのスペシャルな使用法です。
まず、お手製の簡単フランキンセンスローションを作ります。
◇フランキンセンスローションの作り方◇
用意するもの
・保存用のビン
・精製水45ml
・グリセリン5ml
・フランキンセンス精油2~3滴
1、 グリセリンをビンに入れ、フランキンセンス精油を2~3滴入れ蓋をしてシェイク。
(精油は水と混ざらないので、先にグリセリンと混ぜる)
2、 そこに精製水を注ぎ、もう一回シェイク。
3、 完成(2週間くらいで使い切ること)
すごく簡単ですよね。
フランキンセンスは肌の再生を促し、ハリ弾力などをよみがえらせるといったアンチエイジング効果が高い精油です。
このローションでお手入れするだけでも、翌朝のハリとツヤはずいぶん違うのを実感しているのですが、このローションを、クレイパックの際にペースト状にするお水として使うと、クレイの浸透力で、よりお肌がふっくらします。
先に紹介したご自身の肌タイプにあったクレイ(小さじ一杯程度)を、ご紹介したフランキンセンスローションで垂れない程度のペースト状にし、パックしてみてくださいね。
クレイを練るとき使用する容器やスプーンはクレイの成分で変色しやすい金属製は避け、ガラスや陶器、木製のものをご使用ください。
◎クレイ活用に役立つ書籍をご紹介
最後に、クレイを日常生活で活用していくうえで、大変役に立つ書籍をご紹介しましょう。
今回ご紹介するのは、学陽書房さんから出ている「自然素材で手作り!メイク&基礎化粧品」中村純子著という本です。
←クレイの部分の中身をチラ見せ。
この本は、クレイ専門の本ではないのですが、クレイの種類や種類に適した肌タイプが細かく載っています。また、自分でも材料さえあれば作れるメイク品、化粧品の作り方が丁寧に説明されています。基礎化粧品の作り方を説明した書籍は多いのですが、メイク品の手作りの仕方を、材料からこれだけ丁寧に説明している本は、他にないのではないかな?と思います。
材料さえあればと言いつつ、クレイやその他コスメを手作りする材料も、あまり普通のお店では見かけませんね。材料の購入には、インターネット通販が便利です。
筆者がよく利用するサイトを挙げておきます。
Orangeflower
http://www.orangeflower.jp/
クレイはほとんどこちらで購入しています。少ない量から販売してくださり親切。
こちらのホームページは手作りコスメレシピもたくさん載っているので、お買い物以外で眺めていても楽しいです。
自然化粧品研究所
http://www.naturallabo.net/
紫根というアンチエイジングや抗炎症作用のある成分を手作りのお化粧品に添えたいときに利用しました。こちらもクレイを扱っていらっしゃいます。
◇体質により、すべての方のお肌に合うとは限りません◇
ご使用前に、必ず腕の内側などに着け24時間程度おき、パッチテストをしてください。
腫れや赤みなど出ないことを確認したのち、フェイスラインなど目立たない場所から使い始めることをおすすめします
※参照書籍
・心と体に効くハーブ読本(PHPビジュアル実用BOOKS)
・アロマテラピーの事典2000/7(篠原直子.成美堂出版)