ハーブと言うと、ハーブティーをイメージする方が多いと思います。
しかし、ハーブはお茶や料理だけでなく、のちに説明する成分の抽出の仕方によって、お化粧品を作る、お掃除に使うなど、大変広く生活に取り入れることができます。
そして何よりハーブを扱う時間は香りに包まれ気持ちも緩み、とても心地よいものです。

身体に優しく、美容・アンチエイジング効果にも優れるハーブを、女子が活用しない手はない!!ということで、はじめての方にも簡単なハーブの活用法を、ハーバルセラピストでもある筆者がご紹介していきます。

女子力底上げ ゆるふわハーブ生活 vol.1
秋を感じ始めた今おすすめ ペパーミントティーで作るデトックスドリンク

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◎そもそも、ハーブとは?

そもそも、ハーブとはなんでしょうか?

ハーブとはラテン語のHerba(ヘルバ)という草木を意味する言葉が語源の、生活に役立つ香りのある植物のことです。
ハーブティーとして有名なカモミールやペパーミントは代表的なハーブです。料理のスパイスとして使われるコリアンダーやシナモンなどもハーブに含まれます。

ハーブにはさまざまな効用があり、その効用を生み出す有効成分を引き出す抽出(ちゅうしゅつ)方法は、ハーブの用途や、有効成分の性質により変わります。

抽出という言葉を使うと難しく感じますが、必要な成分をどうやって取り出すかということで、取り出したい成分が、水溶性か脂溶性かで抽出方法が変わります。

主な抽出方法は3つ。順にご紹介していきましょう。

1. ハーブティーやハーバルバスなど、お湯にハーブを浸し抽出する方法

こちらは、水溶性の有効成分を引き出す際に用いる方法です。

2. ハーブチンキ(けがの際の湿布や飲用ができる、いわゆるハーブの手作り家庭常備薬)を作る際に使う、アルコールにハーブを浸し抽出する方法

有効成分が、脂溶性の成分を引き出す際用いられ、長期保存できる利点があります。

3. コスメや軟膏を作る際に用いられる、植物油に浸し抽出する方法

こちらも、脂溶性の成分を引き出す方法で、油はどの油を使うかにもよりますが、酸化するため、2番のチンキのように長期保存は難しいので早めに使い切る必要があります。
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写真は、筆者が抽出方法2で紹介したチンキを作ったもの。
左の赤いものが、セントジョーンズワート、右がローズマリー
上が、アルコール(ウオッカ)に漬けた直後。下が、4~5日経過したもの。
通常2週間くらい常温の場所に置き漬けこみます。

セントジョーンズワートは眠れないときにお湯に落として飲み、ローズマリーは軟膏にしました。それらのレシピも順次ご紹介していきますね。

◎似ているようで、実は違うハーブとアロマ

混同されがちなハーブとアロマ。どちらも植物の力を用いるということに変わりはありません。
アロマの場合、多々あるハーブの有効成分のなかの芳香成分のみを取り出し利用、基本飲用はしません。

一方、ハーブは植物全体から複数の成分を利用します。複数の成分の中には、微量なものも多いため、飲用してすぐの変化はあまりありません。しかし効果の現れ方は穏やかで、薬の副作用のようなものもほぼないため、長期間続けられ、体質改善へとつながっていくことが多くあります。

この穏やかな作用が好きで、私はハーブにかかわっています。

◎秋におすすめ!! ペパーミントのデトックスドリンクレシピ

暑かった夏が過ぎ、体調に不調を抱えている方も多いかもしれませんね。
また、朝晩はずいぶん涼しい日も増えてきたため、冷えを感じ始めた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

今回は、そんな夏から秋へ季節が変わるこの時期におすすめな、お家にあるもので簡単に作れるデトックスハーブドリンクをご紹介します。
ハーブティーの味が苦手と感じる方にも飲みやすいドリンクです。

用意するもの

・ペパーミントのティーバッグ(紅茶とブレンドされてないもの)1個
※スパイスのペパーミントやペパーミントティーの茶葉を使う場合は小さじ1
・レモン果汁 大さじ1~2(ボトルタイプの果汁でOK!)
・生姜 1~2センチ(チューブ状)
 ※レモン・生姜ともに、生のものなら尚◎ 生姜はすりおろす
・オリゴ糖 適量

上記材料で、500ml分作れます。

作り方

ペパーミントティーバッグにお湯500mlを注いで、レモン果汁、生姜、オリゴ糖を入れます。よく混ぜます。水筒などにいれておけばホットで、冷蔵庫で冷やせばアイスでいただけます。温かくても、冷めてもおいしいですが、これからの時期に身体を冷やさないためには、ホットがおススメです。

ペパーミントには消化器の機能を高め調整する働きがあり、食欲の秋でついつい食べ過ぎた胃腸をケアしてくれます。
また、ペパーミントに含まれるメントールの気持ちを高揚させる働きは、季節の変わり目に起こりがちな気持ちの落ち込みなどもサポートしてくれます。

生姜やレモンなど、身体を温め血行を良くし、代謝を促す成分も含まれていることから、気温が下がり代謝の鈍くなりやすいこの時期には、特におすすめしたいドリンクです。

ぜひ、試してみてくださいね。

※参照書籍
・心と体に効くハーブ読本(PHPビジュアル実用BOOKS)
・アロマテラピーの事典2000/7(篠原直子.成美堂出版)

WRITTEN BY ミラクルナビ らぶちゃん

ミラクルナビ らぶちゃん
日本酒ナビゲーターで、占い師、セラピスト。以前の職を生かしメイクレッスンやフェイシャルエステなど美容...