魔女のサバト「イモルグ」って?
2月の節分と同じ時期に、ケルト由来である魔女のサバト「イモルグ」という祝祭があります。
ケルトの女神ブリジッド(ブリギッド)を信仰する日で、春の訪れを祝うお祭でもあります。
女神ブリジッドは火と豊穣の女神様で、火災や悪から家を守るというブリジッド・クロスという葦や稲で出来たケルト十字をつくる習わしがあります。
この時期、羊の子が生まれ授乳がはじまるということで、農耕・家畜を守り豊穣を祈るという意味もあるお祭です。
日本ではちょうど節分にあたり、国は違えども「これから始まる、新しい一年が、不幸や災いが無い一年になりますように」という共通の意識をもったイベントになります。
そしてキリスト教では聖母マリアが受胎告知を受けた日として、キャンドルマスという祝いの日とされています。
実は前回のコラムで書いた、古代ローマの「ルペルカリア祭」もこのイモルグと同じ意味をもつ祝祭のひとつなのです。要は、春の兆しと豊穣を祝うお祭りということですね。
ということは、このイモルグもバレンタインと同じ愛の日と言えるかもしれません。
季節の室礼と魔女の儀式
室礼(しつらい)とは、平安時代から続くハレの日のおもてなしの心。
季節や節目に合わせて部屋を整え飾ることです。
昔の日本では、床の間などをメインに行われていましたが、現代では玄関やリビングなどを使って楽しくやってみるのが良いでしょう。
部屋を片付けて香を焚き、料理を作ってお酒を準備。
おもてなしって儀式ととっても似ています。
魔女が日々行う儀式も、神様へのおもてなしです。
そう考えると、同じ神様をお迎えする時にはおもてなし方法を、変えたりするのも大切な事かもしれません。
誰だってお呼ばれしていつもいつも同じ料理じゃつまらないですものね。
冬から春へ季節がかわるように、魔女たちも祭壇の入れ替え時期。神様への室礼です。
イモルグの儀式では、白い花や雪のかけら、キャンドル、ナナカマドなどを捧げます。
節分に飾る、椿・豆・ひいらぎ・イワシ・あたり棒(すりこぎ)をプラスするのも良いでしょう。
手作りチョコレートで愛のおまじないを!
さて、今回のレシピでは女神ブリジットの象徴でもあるミルク(生クリーム)を使って作っていきます。
そのとき、少しだけおまじないをかけましょう。
生クリームとチョコレートを混ぜながら、右にくるくるとヘラをまわし心の中で大好きな人の事を思い浮かべます。
そして「女神ブリジット様を祝い、春を祈ります。」と唱え、チョコレートを仕上げていきます。
出来上がったら、ラッピングしたものを部屋のお気に入りの場所へキャンドルと一緒に置き、キャンドルに火を灯してお祈りを捧げます。(可燃物などをまわりに置かないよう気を付けてくださいね。)
お祈りが終わりキャンドルの火を静かに消したら、チョコレートを彼にあげる時まで置いておきましょう。(部屋の温度が高いときは冷蔵庫にしまってもOKです。)
チョコレートは電子レンジでつくる方法もありますが、おまじないをかけるなら必ず火を使ってつくるのもポイントです。
きっと彼に、あなたのあたたかく春のような愛が届くことでしょう。
占星術×料理の素敵なマリアージュ『魔女のサバト「イモルグ」を祝って食べる『ゆずミントの生チョコレート』をつくってみましょう!
材料:
ミルクチョコレート120g、生クリーム70g、ミント(生の場合は5g程度、ドライの場合は2g程度)、ゆず果汁大さじ1、仕上げ用の粉糖orココアパウダー
作り方:
チョコレートはなるべく細かく刻んでボウルにいれておく。
生クリームとミントを小鍋に入れてあたため、沸騰したらフタをして1~2分蒸らす。
チョコレートの入ったボウルに生クリームをこしながら加える。
加えたら乾いた布巾をボウルにかぶせて2分程おき、チョコレートを溶かす。
へらでゆっくりと混ぜてチョコレートをすべて溶かす。(ここでおまじないをお忘れなく!)
※溶けにくい場合は湯せんにかけてください。温度を上げ過ぎないように注意。
ゆず果汁を何度かにわけて加え、その都度なめらかになるまでよく混ぜる。
バットにオーブンシートを敷いて、チョコレートを流し込み、冷蔵庫で2時間以上冷やし固める。
固まったら2cm角程に切り分け、粉糖orココアパウダーをまぶして出来上がり。
2017年のバレンタインは、イモルグをお祝いするチョコレートで、彼にもあなたの心にも春を呼んではいかがでしょうか。
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