【手相】「手を握って隠れるホクロは吉相」はウソ!?
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【手相】「手を握って隠れるホクロは吉相」はウソ!?
■「福ボクロ」は福を掴んで逃がさない幸運のサインなのか
ホクロは色素細胞が腫瘍化して出来た皮膚の良性腫瘍(できもの)ですが、「皮膚がん(メラノーマ)」でなければ、医学的には身体に全く害の無いものです。
ホクロは紫外線の影響で皮膚がんになることを防ぐために、紫外線を吸収しようとメラニン色素が活発になり現れ、肌が黒くなるという仕組みがあります。
photo by 花岡正人
しかし、手の平は紫外線が当たりづらい事もありますが、元々、手の平のメラニン色素密度は極端に低く「ホクロ」は出来づらいはずなのです。
そのため、手の平にホクロが出来ることは珍しく、ほくろには多くの毛細血管が集まり、細胞が活性化することからも「手相学」では、何か生活・運勢に変化が起こるサインとして扱われるのです。
ホクロについては鑑定師や流派の違いなどでホクロを良い意味で捉える鑑定と悪い意味で捉える鑑定に大きく分かれ、現れる場所で吉凶区別する場合もあります。
私見として、本来身体を守るための防御機能として現れるホクロがメラニン色素の少ない手の平に出るという事は、身体に起きた変化(炎症、病気、疲労または、トラブルや障害の暗示となるストレス)を、より重要な意味として教えてくれているサインであると考え、掌紋医学の「病理紋」と同様に身体からの警告であると捉えています。
今回は、警告として捉える手の平のホクロの意味をお話しさせていただきますが、一般的な手相学としての「福つかみ相となる福ホクロ」についても説明させていただきます。
▼手を握った時に隠れる位置にあるホクロは「福ホクロ」?
一般的な手相学では手を握った時に隠れる位置にあるホクロは「福を捕まえて逃がさない福つかみ相(福ホクロ)」と言われ、特に金運をUPさせる幸運のサインとして知られています。
鑑定師によっては、指の根元下などのホクロも手を握れば隠れるので含める人もいますが、本来の「福ホクロ」の意味を強く持つにはいくつかの条件をクリアする必要があります。
<条件1>活きボクロであること
- 活きホクロ:
・黒々としていて色艶の良いほくろ
・悪いことがあっても楽に克服でき、自分を成長させる良いほくろ
・手の平以外の顔や身体では、吉相となる場合も多いが、手の平は凶相になりやすい
- 死にホクロ:
・茶色っぽく(薄く)色艶の悪いホクロ
・いびつで形が悪いホクロ
・それぞれの場所の意味を悪くし、凶相となることが多い
<条件2>手の平の真ん中辺りにあるホクロであること
手を握って隠れる範囲全てではなく、身体の芯となる位置(上図中心範囲)にある必要があります。
<条件3>主要線上にホクロがないこと
主要線上にホクロがある場合でも、身体からの注意信号と考えて用心すれば回避できます。
- 感情線上のホクロ:
・感情的(コントロールできない)になりやすい
・血液循環器系、心臓、高血圧、生活習慣病などに注意
- 頭脳線上のホクロ:
・神経質、ヒステリーになりがち/考え方の違いでトラブルが起きやすい
・頭痛・神経疾患などに注意
- 生命線上のホクロ:
・活力が高すぎる状態(炎症が起きている警告)
・病気やケガに注意! 慢性的に体が弱っている(生命線の流年法で時期も判断)
- 運命線上のホクロ:
・苦労する運勢を暗示する。(運命線の流年法で時期を判断)
・気力・意志の空回りによるトラブル、心臓・高血圧・生活習慣病に注意
このように、一般的な手相学では、条件を満たせば、「福ホクロ」とする場合が多いようですが、私は、ホクロ自体が「傷」や「病理紋」と同様に身体が教えてくれている注意信号であると解釈しているので、「福ホクロ」であっても注意が必要と考えています。
出典: Pixabay
■手の平の場所により異なるホクロの意味
福つかみとなる「福ホクロ」は、決められた位置(手の平の中央付近)である必要がありますが、「ホクロ診断」として観る場合は、ホクロの現れている場所によりそれぞれ意味が異なります。
▼手の平の丘から診断する手の平のホクロ(占いとしての意味)
ホクロを良い意味で捉える流派や鑑定師の場合は、丘の良い意味を強める成功や開運を示しますが、私はキズや病理紋と同様に、身体が教えてくれている警告と捉えます。
(上図「手の平の各丘の意味」及び、別記事「手の平『丘』を知る」参照)
つまり、上記「福ホクロ」の場合でも以下に記載する「火星平原」にあるホクロという捉え方で、注意するべきサインとなります。
「活きホクロ」は丘の意味を強くし過ぎるマイナスの意味があり、「死にホクロ」は丘の意味を弱めるマイナスの意味があります。
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金星丘
・ホクロのない豊かな丘:愛情豊か、明るい、金運有、健康体
・活きホクロ:無節操、不誠実、浮気性
・死にホクロ:独善的
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第一火星丘
・ホクロのない豊かな丘:積極的、勇気・根性有、生き生きした性格
・活きホクロ:短気、ケンカっぱやい
・死にホクロ:消極的
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木星丘
・ホクロのない豊かな丘:野心家、向上心強、リーダー的、信頼得る
・活きホクロ:暴君になる(女性は、わがままや、ごう慢に注意)
・死にホクロ:人まかせ
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土星丘
・ホクロのない豊かな丘:真面目、勤勉、忍耐強い、節約家
・活きホクロ:孤独で人間嫌い
・死にホクロ:軽薄な行動有
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太陽丘
・ホクロのない豊かな丘:金銭・愛情・芸術・人気など幸運パワー強い
・活きホクロ:欲深く強引でいろいろな物に手をだす
・死にホクロ:報われない
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水星丘
・ホクロのない豊かな丘:商才に長ける、金儲け上手、話術・独創性有
・活きホクロ:お金に執着しすぎ、だますことも平気
・死にホクロ:金儲け下手
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第二火星丘
・ホクロのない豊かな丘:冷静で思慮深い、忍耐・辛抱で苦難も克服
・活きホクロ:頑固
・死にホクロ:気力・忍耐に乏しい
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月丘
・ホクロのない豊かな丘:想像力・芸術に長ける、恋多き情熱家
・活きホクロ:夢想、空想・妄想の異常な行動
・死にホクロ:魅力に欠ける、浪費家
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火星平原
・ホクロのない豊かな丘:温和で人生順調、運気上昇
・活きホクロ:心の狭さ、自己中心的、努力の割に報われない
・死にホクロ:無気力
▼掌紋医学やマクロビオティックから診断する手の平のホクロ
手相学では、手の平のホクロは、流派や鑑定師により「吉・凶」異なる鑑定方法がありますが、掌紋医学や、マクロビオティックではいずれも、ホクロは身体の異常を警告として教えてくれているサインとして捉えています。
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掌紋医学でのホクロの捉え方
身体の悪いところ・弱いところ(未病を含む)に病変を表す紋(病理紋)が出るのと同様に、良性の腫瘍細胞に異常が起きてホクロになるという捉え方があり、手の平の臓器反射区に対応する身体の部位に異常が起きて、その臓器や身体の部位に疾患が出ているか、弱っているかなどの変化があると考えられています。
上記「福ホクロ」の場合でも、掌紋医学では「心臓」「肝臓」「脳」の血流障害・滞りを示唆する現れ方となります。
(上図「掌紋医学での臓器反射区(研究者により異なる)」参照)
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マクロビオティックでのホクロの捉え方
ホクロは、新生児にはないとされていて、生まれつきあったホクロは胎生期間中に母親が病気をした意味があります。
マクロビオティックでは、出生後のほくろは、体内の過剰な炭水化物やたんぱく質、脂肪が燃焼してできた排泄物で糖類(炭水化物や甘い糖質など)の摂りすぎで現れたものであると捉えています。
もしくは高熱を出す病気(肺炎・気管支炎・胃や腸の炎症・腎臓や膀胱の感染症など)の後にほくろが現れるとも言われています。
いずれも、「黒い点状のほくろ」もしくは「こげ茶色のアザやそばかす」として経絡上のツボ近くに現れ、その関連ある臓器に影響がでると捉えているので、やはりホクロは身体からの警告であり、まずは糖類の制限を考えるべきであると唱えています。
■手の平のホクロが出来ても慌てず身体からの教えと捉える
以上の通り、私はホクロは身体からの警告であると捉えていますが、あくまで占いとしての診断であり、ホクロを良い意味として捉える流派や鑑定師の言葉を参考にする方が気持ちとしては前向きになったり安心もしますので全く否定するものではありません。
むしろ、身体からの警告であったとしても、これから起こりうる身体の不調や障害の可能性を未然に防ぐために身体が教えてくれている有難いお告げと捉えて、良い意味で解釈することが大切であり、前向きに生活習慣や食生活、仕事の環境などを見直し、改善するきっかけを与えてくれています。
ですので、無理にホクロを除去する手術を行う必要はありませんし、むしろキズになってしまったら凶相に変化してしまう可能性もあります。
見る度に気になってしまう場合はコンシーラーなどで隠すのも占い的には有りですが、私は身体がせっかく教えてくれているものを見て見ぬふりをして自らトラブルを招いてしまう可能性としてあまりオススメはしません。
手の平のホクロも、より良い運勢を作っていく授かりものと考えて突然現れても焦らず、自分の身体と会話が出来ていると思えば愛おしくも思え、その労わる気持ちに答えようとも思えるのではないでしょうか。
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手相セラピスト:花岡正人