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【手相】あなたが成功するのはいつ？ 人生の転機が分かる流年法
■あなたの成功の時期や失敗、停滞期・転換期が分かる流年法
手相は、身体の変化が脳神経へ伝わり、手の平のシワの変化として現れるため、健康運を観たり、その体質から性格や才能、適職、恋愛観などを観ることを得意としています。
そして、その能力から、将来の金運や仕事運、恋愛･結婚運を予測するという鑑定となります。
photo by 花岡正人
そのため、生年月日で観る占星術などと違い、細かい年齢を観ることは得意分野ではありません。
しかし、手相には、「流年法（りゅうねんほう）」という過去、未来の年齢での環境の変化や、転機、成功、失敗などの時期を観る手法があります。
流年法は、生命線、運命線、結婚線、頭脳線、感情線などの線で観る方法がありますが、頭脳線、感情線の流年法は、ほとんど紹介されることが無く、あまり信頼性もありません。
結婚線の流年法は、結婚の時期などを観ますが、結婚に特化した紹介が多く、感情線の根元から小指の根元までの距離で歳を分けるので、かなり大雑把にもなり、結婚以外の感情の高ぶりでも変化が現れるので、ここだけで観ることはありません。
（私は、感情の変化として、結婚線の流年法を使います）
そして、生命線の流年法は、ケガや大病、身体の変化の時期を観ることになりますが、実際は、今現在の健康状態や弱い部分を観ることが多く、補助的な使い方になります。
そのため、手相で、人生の転機を知る場合は、運命線の流年法を使うことが多く、運命線は、その人の意志が強く働く事の現れであり、強い思いを持った仕事や恋愛・家庭、趣味などさまざまな運勢として現れます。
（別記事「運命線で知る！「あなたの人生の生き方」３タイプ」参照）
（その区別や吉凶の見極めは、鑑定師の経験や技量での鑑定となります）
そのため、運命線は仕事運として観る紹介も多いですが、その区別は難しくなります。
女性は、結婚で相手に人生をゆだねる生き方をする場合は、結婚の時期で線が止まっている場合もありますし、付き合ってからゆだねる思考に変われば結婚後の線が薄くなる場合もあります。
もちろん、結婚後も仕事を頑張れば、強い運命線があり、家庭に入っても、家庭の仕事に強い意志を持って生きがいにすれば運命線として現れます。
運命線が無くても、他の線がしっかりしていれば、停滞ではなく、人の意見が聞ける柔軟な考えの持ち主である場合もあり、強い意志は努力や苦労、我慢として現われることも多いので、「苦労線」として観る鑑定師もいます。
今回は、その運勢の観方ではなく、基本的な流年法の年齢分割方法を紹介させていただきます。
■「運命線の流年法」での運命線上の年齢の分け方
運命線は、中指の下に向かって昇っていく線を示し、標準的な見え方では、手首上から真っすぐ中指下に向かう線を見本とすることが多いですが、実際には、上の方だけ、下の方だけしかない場合や、２本、３本もしくは無いという場合もありますし、真っすぐではなく、小指下方から、親指根元から出る場合もあり、人により千差万別です。
そのため、どれが運命線なのかも、見慣れない人は分かりづらいとは思いますが、今回は、基本的な運命線として、どの位置が、何歳くらいになるのかを紹介します。
① 手首の位置を「０歳」、中指の根元を「１００歳」と便宜上想定します
▼この位置は、あくまで便宜上で、実際の年齢とは異なります
人によっては、手首線や中指の根元の線を突き抜ける運命線を持つ人もいます。
その場合は、それだけ、幼少期から強い意志を持った頑固さを持っていたり、１００歳を越えても生きる目的意識を強く持てるくらい、身体が持つまで頑張れる人であるという意味であり、寿命とは異なります。
② ０歳から１００歳までの架空線を４分割して運勢年齢を割り当てます
▼２分割した真ん中を「３０歳」、４分割した下1／４を「２１歳」、上1／４を「５２歳」とします。
この基準割り当て年齢間隔内での１年については、細分化することになりますが、等間隔ではありません。
私の経験則では、手首は０歳ではなく、１４歳前後で観ることが多いです。
ですが、２１歳までの運命線は、生命線の補助線になったり、子どもの時の大きな流れとしての意志の働く方向を観る程度で、流年法として細かく年齢を観ることはありません。
手首位置を１４歳とすると分かりやすいですが、４分割した位置は、下から、７年、９年、２２年、４８年と、同じ間隔でもどんどん年齢が詰まっていくことが分かると思います。
つまり、若い時ほど１年での変化が大きく、運勢が変わりやすいとも言えますし、変えやすい現れ方であり、歳をとると、１年があっという間に感じるのもこのサイクルの違いと考えることが出来ます。
つまり、３０歳から５２歳の間も１年が等間隔ではなく、３０歳近くの１年は広く、５２歳近くの１年は狭くなります。
５２歳以降は、かなり細かくなっていくので、１年単位で読むのは、ほぼ無理でもあり、鑑定師の経験や技量に関わるところでもあります。
さらに、運命線だけで運勢の転機を観るわけでもなく、他の線での予測も加え、同じ運命線でも過去の転機の時期を照らし合わせて、現在・未来の運勢をズラして観ることが鑑定師には必要な技術となります。
そのため、当然ですが、人により流年法の転機時期の読み取り位置は異なってくるので、今回は、あくまで、基準とする見方となります。
③頭脳線と交差する位置と、感情線と交差する位置も重視します
▼頭脳線との交差位置を「３５歳」、感情線との交差位置を「５６歳」とします。
一般的な手相学では、１００年ほど前に手相を世界に広めたアイルランドの手相研究家のキロが紹介した流年法が、今も主流となっています。
その考えは、７年の周期で、身体の組織全部が入れ替わると考えて、それは人間の感情や身体的特徴が変化する間隔としています。
そして、頭脳線との交差位置を３５歳、感情線との交差を５６歳とした７の倍数の周期となっています。
それ以外の年齢位置は、キロの読み方を含め、鑑定師や流派により異なることが多く、今回の紹介もその一つにすぎません。
７年周期は、東洋医学でも女性の節目年齢として３５歳は容姿の衰えが始まる時期、５６歳は肝気が衰え始める時期（老化）とされていて、男性は８年周期ですが、５６歳は一致します。
出典:無料素材画像 写真AC
▼キロの流年法には少し無理がある？
頭脳線や感情線の位置を３５歳、５６歳と観るのは、今や手相学では常識的な判断となっていますが、上図のように、頭脳線・感情線が直線的で真横に延びている人は働き盛りの３５～５６歳の間隔が狭く、運命線がほぼ変化しない見え方になりやすいですし、逆に、弧を強く描く人は、間隔が広く、若い時、晩年期の変化が少なくなりやすいです。
そして、４分割した年齢割り当てと合わせると、５６歳が４分割の５２歳より前に来てしまうこともあります。
マスカケも、このキロの７年周期の流年法では当てはまらなくなります。
ただし、変形マスカケで、感情線や頭脳線のなごりがあったり、補助的な感情線・頭脳線が現れている場合は、その線と交差する位置を、３５歳、５６歳と観ることが出来ます。
ですが、的外れとも言えず、頭脳線・感情縁が直線的な人は、頑固で自分の考えを変えない人が多く、情に流されないマニュアル的な生き方をする資質なので、働き盛りの３５～５６歳が狭くなった年齢でも、運勢は変わりづらく、感情線・頭脳線が大きく弧を描く人は、想像力豊かで、感情優位な人で、情により動かされる資質なので、働き盛りの期間が広くなって、考え方も変化もしやすい運勢となることも頷けます。
ですので、４分割での流年法とキロの流年法を組み合わせて臨機応変に鑑定していくことが大切で、それが、鑑定師による経験値、技量にもなります。
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■流年法により、転機を知る方法
今回は、運命線の流年法の年齢分割方法について説明させていただきました。
実際の鑑定では、運命線が切れている時期、重なっている時期、障害線が入っている時期、線の弱い時期、本数、流れ初めの位置などを観て、どのような転機や環境の変化なのか、それが良いモノなのかどうか、仕事・恋愛・健康などのどの運勢の変化なのかなど、さまざまな見方をしていきます。
その見方は、多岐に渡るので、また別の機会で少しずつ紹介できればと思っています。
今回は、単純に、運命線が下から上に昇っていく線であると捉えた上で、どこで止まっているのか、どこから新たな運命線が出ているのか、運命線が無い停滞期や意志が働きづらい時があるのかなどを自分なりに楽しんで、観るきっかけにしていただければと思います。
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手相セラピスト：花岡正人