第3回・サイコロ? パワーストーン? ブレス? 流行のジオマンシーを何で占う?

第1回ではジオマンシーとは何か、第2回で基本の占い方をご紹介しました。

ジオマンシーは、とにかく怖いくらいよく当たる占いです。でも今、ジオマンシーが占い師の間でブームになっているのには、実は、もう一つ大きな理由があります。

「いろいろなもので占える」のです。

第2回で説明したように、ジオマンシーは、偶数か奇数かが4つあれば占えます。つまり、数字が4つあれば占えるわけです。

サイコロを4回振ったり、パワーストーンさざれ石を4回つまんで数を数えたり、クリップをいくつかつまんで数を数えても、レシートの数字で占うこともできるのです。数字でなくても、オンオフ、または、裏表の二択の4つ、たとえばコインを4回投げても占えます。4つの信号が青信号か赤信号かで占うこともできます。朝、1〜4人目まで出会った人が、男性か女性かで占うこともできます。

いろいろなもので占ってみたい、工夫してみたいと思わせる魅力がジオマンシーにはあるのでしょう。

占い師のMaiA(マイア)先生は、曲の再生時間、チョコの裏表、イカソーメンの本数など、身近にある意外なもので占っています。msonrmさんは、画面をタップして占うジオマンシーアプリ「Simple Geomancy」を公開されています。


そして「ジオマンシー専用の占い道具」も現在進行形で進化しています。

今一押しは、アクセサリーにもなる占い道具、ジオマンシーチェーン。裏表がある4つのパーツをチェーンでつなげてあるので、一度投げるだけで4つの裏表を出すことができます。

ジオマンシーはアラビアで生まれて、北上してヨーロッパに伝わったのですが、一方で南下してアフリカ諸国にも伝わっています。ジオマンシーチェーンは、ジオマンシーと同じく4つの偶数奇数を使うイファという占いの道具、占いチェーンをアレンジしたものです。

さざれ石と、サイコロと、ジオマンシーチェーン。3つとも上から奇数(表)、偶数(裏)、奇数(表)、奇数(裏)で、シンボルは「少女」です。

photo by 高橋桐矢

さらにフランス製のジオマンシーカードが長らく絶版状態だったのですが、2018年には日本で、新しく2種類のジオマンシーカードが誕生しました。

2018年に出版された「大地からの16の神託 ジオマンシー占い」のシンボルイラストをカード化した「ジオマンシーカード」と、アエラムックの「恋と運命の占い」から生まれた、イラストレーターJamさんの猫イラストの「ジオミャンシーカード」です。

カードには16種類のシンボルが描かれているので、偶数奇数を出さなくても、1枚引くだけで占えます。

カードを使って占ったジオマンシー結果を、占い師さんや占い好きな方々が、#ジオ活部としてSNSにアップされています。


photo by 高橋桐矢

ジオミャンシーカードもサイコロもコインもジオマンシーの占い道具です。

ジオマンシーは1200年以上の歴史を持つ、とても古い占いで、もともとは土や砂で占っていました。

今、身近なサイコロや文具、そして新しい占具を使う占いとして、カード業界、ハンドメイド業界からも注目が集まっています。

あなたは、何を使って、ジオマンシーしますか?

次回からは、実際のジオマンシーの実占例をご紹介していくことにいたしましょう。



占い師・作家:高橋桐矢

WRITTEN BY 高橋桐矢

高橋桐矢
高橋桐矢(たかはしきりや)占い師兼作家。 雑誌「ムー」(学研プラス)に毎月の占い掲載。 著書『占...