現代では、年中出回っているナスですが、本来の旬は7月~9月。秋ナスは他の季節に比べて皮が薄く実がしまっていてとても美味しいので、今回の占星術×料理の素敵なマリアージュは、秋ナス料理をご紹介します。
占星術×料理の素敵なマリアージュ~心と身体を整える占星料理研究家のレシピ~
金運を運ぶ、木星野菜「ナス」
ナスを英語で書くと「Eggplant」(エッグプラント)といいます。あまり日本では聞きなれない言葉ですね。
もともとナスは、白くてまーるい、まるで卵のようなかたちをしていたのです。
西洋占星術ではナスは木星の支配とされており、金運を運んでくれる野菜と言われています。
日本にきたのは8世紀ごろ。中国からわたってきたものが最初とされていて、正倉院の古文書にも記載されています。
「一富士、二鷹、三茄子」(いちふじ、にたか、さんなすび)言えば、縁起の良い初夢として有名ですがこれは全てあの徳川家康が愛好していたもので、どれも高い(高価)なものでした。
今では一般的な野菜として流通していますが、当時のナスは高値であったことがよくわかる話で、なんとワイロに使われていたこともあったとか。
グルメな日本人らしい逸話でもありますね。
秋ナスは嫁に食わすな?
「秋ナスは美味しいから嫁に食べさせないでおこう」というちょっと意地悪な説が有名な慣用句がありますが、もうひとつ「秋ナスは身体を冷やす効果があるからお産を控えたお嫁さんには食べさせてはいけない」という説もよく聞きます。
嫁姑関係としてどちらが正しい節かはさておき、ナスの立場としてはどちらも正解!
秋ナスは皮が柔らかくなり実が引き締まって美味しくなりますし、水分とカリウムを多く含む野菜なので身体の熱を排出してくれる効果もあります。
今回の占星術と料理の素敵なマリアージュは、ナスと相性の良い油を使ってしっかり火を通した主役級のお料理をご紹介します。
季節の変わり目、身体を冷やすはちょっと……という方も安心して召し上がってくださいね。
占星術×料理の素敵なマリアージュ
『金運を運ぶ秋ナスと豚肉のステーキ』をつくってみましょう!
材料:(二人分)
ナス2本、豚ロース薄切り8枚、出汁醤油大さじ2、お酢大さじ1、水大さじ2、サラダ油大さじ2
作り方:
・ナスは縦に4等分して皮目に切り込みをいれておく。
・出汁醤油、お酢、水はまぜておく(お好みで赤ワインを足してもOK。その場合、水の量を減らして調整してください)。
・熱したフライパンにサラダ油をしいて、ナスを並べて焼き目がついたら裏返して両面焼く。
・一度ナスをお皿にあげて、火をとめずにそのまま豚ロース肉をフライパンに広げる。
・その広げた豚ロース肉の上に一枚ずつナスを貼りつけて焼き付ける(肉に押し付けるようにするとよくくっつきます)。
・豚肉に焼き目がついたら、まぜておいた調味料をまわしいれて焼き煮にする。
・じゅーっと煮詰まったらでき上がり! リッチな気分になりきって食べるのが最後のおまじないです!
豚肉の旨みもナスがぎゅっと吸ってくれているので、まさに贅沢なステーキ!
白ナス、丸ナス、なんでも相性が良くとっても簡単なのでぜひ作ってみてくださいね。
今回の占星術と料理のマリアージュはいかがでしたか?
そうそう、ひとつご注意が! 木星は金運と一緒に食欲も連れてくる悩ましい惑星なので、食べ過ぎにはくれぐれもお気を付けくださいね。