■爪の縦横比を見れば、性格や志向性、体質が分かる!

これは前回の「健康線」の見方でもお話ししましたが、手の平には、脳神経が数多く直結しており身体の変化が脳からの伝達により手の平の線として現れます。
そのため、手相は健康運や身体の状態を観るのが得意分野になるのですが、指先には神経や毛細血管がより多く集まり、皮膚の一部である爪には多くの情報が集まります。

東洋医学でも、西洋医学の皮膚科の診断でも爪を診て身体の状態を知ることができ、その体質から性格や志向性を知ることもできます。

出典:花岡正人

では、爪をパッと見て分かる志向性や体質について説明いたします。
上図のように、爪の縦横比を確認してみてください。
十本の指の爪を見て、平均的傾向としてどちらに寄るかを判断する程度で構いません。
迷ったら人差し指を基準にしてください。

標準の縦横比は、『縦4に対して横3の少し縦長の比率』となります。
だいたい4:3の比率であれば、常識的な良識人でバランスのとれた志向性・性格であり、健康的な体質となります。





■縦長は感性豊かな自由人! 横長は論理的な探求人!

★標準より縦長の傾向にある場合


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志向的は文系の「創造性、感性、芸術的センス」が優位となります。
柔軟な考えが出来る人ですが、楽観的で、人に同調しやすく、感情で流されやすい面を持つので、決断力や計画性に欠けやすくなります。
理想が高く、現実逃避して夢を見がちでもある自由人ですが、感性の豊かさで、芸術や職人、アクターなど専門的でこだわれる世界に入ると飽きずに成功しやすい才能があります。

縦長の爪は、体質として上半身の疾患には、罹りやすいので注意してください!
頭部、胸部が弱く、神経疾患・呼吸器系疾患には気を配りたいです。
(鼻炎、ぜんそく、気管支炎など)
爪幅がさらに狭くなるような縦長の場合、脊髄など骨の病気にも気を付けてください。
体力も弱い傾向ですので、無理しない生活を心掛けたいです。

★「標準より横長の傾向にある場合


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志向性は理系の「現実的、論理的、合理的」が優位となります。
判断力も早く、堅実でまじめな人ですが、頑固で融通が利かないところがあります。
研究熱心なので、理屈っぽくなったり詮索好きな一面も出やすいですが、感情に流されず、コツコツ積み上げる確実な人生を歩む人です。
熱が入り過ぎて短気な部分がありますが、サッパリしていて引きづらないタイプです。

親指の先端が太く爪の幅が広く、極端に縦の長さが短い爪の場合は「まむし指」などと言われる形で、横長の爪の資質がより強く現れます。
荒っぽく熱しやすく冷めやすい情の起伏があり、家族との縁が薄くなりやすいようです。

横長の爪は、体質として下半身の疾患には、かかりやすいので注意してください!
胴部・腰部が弱く、消化器系疾患・泌尿器系疾患・子宮・腎臓・肝臓などには気を配りたいです。
両親指の爪が短く小さいという場合は心臓疾患に罹りやすい体質で、極端に短いまむし指のような爪の場合も、心臓、血液循環器系疾患にはお気を付けください。

■実際は、爪の色や筋目、反り方、形状なども診て判断します

爪診断は、この縦横比でおおよその体質を知ることができますが、実際の鑑定では、爪の形や色、硬さ、筋・凸凹の入り方など総合的に診て判断します。
もちろん、お医者さんも占い師も爪だけを見ることはなく、あくまで補助的な診断にすぎませんが、自分や周りの気になる人の気質をパッと見るのには役立ちます。

その個性を活かしたり、抑えたりすることで、スムーズで良好な人間関係を作ったり、体質を知って、健康管理に役立てたりして、より楽しい人生に変えていただけることを願っております。





★手相セラピスト:花岡正人

WRITTEN BY 花岡正人

花岡正人
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