誰しも、仕事では失敗したくないと考えるはずです。特に新入社員であれば、「周囲に迷惑をかける……」「上司に怒られてしまう……」といったように、失敗に対する恐怖心があるかと思います。そこで、その不安を取り払うための心理学的考え方を紹介していきます。
・失敗を恐れると固くなってしまう
仕事で失敗すると、ダメな人だと思われたり、厳しく怒られたりする事もあるため、誰しも望んで失敗する事はありません。
ただ、失敗を恐れているという事は、失敗を強く意識しているという事でもあるのです。
失敗したくない、失敗は許されないと心配していると、常に頭の中には失敗という二文字がある状態になります。
例えば真っ黒なリンゴを想像しないで下さいと言われたら、真っ黒のリンゴが頭の中にイメージされるかと思います。
これは、心理学で言うところの「否定命令」と呼ばれるもので、肯定と否定という部分の区別を、人の脳はできないと言われます。
そういった事から、「失敗はやばい!」と考えるのではなく、「失敗しても大丈夫」と考えたり、あるいは口に出したりして、固くなっている体をほぐしてあげましょう。
失敗を恐れて体が固くなっている方が、失敗を呼び込むという悪循環に陥ってしまいます。
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・失敗する事を恐れないで働くべき!
失敗を恐れていると、いつまでたっても体の緊張は取れず、いつかうっかりとミスをしてしまう可能性があります。もちろん仕事であるため緊張感を持つ事は必要ですが、「失敗しても良い」というくらいに考えていた方がリラックスできるのです。
どれだけ優秀な人でもうっかり仕事で失敗してしまう事はあります。しかしそういった人たちが優れているのは「リカバリー」です。自分が失敗してしまったとしても、その失敗を帳消しにする適切な対応をします。
いつまでも仕事で不安を抱えているのではなくて、まずは自信を持って働いていき、「失敗した時にはどうするのか」を前もって考えておくと、リラックスして働けるでしょう。
仮に失敗して叱られたとしても、叱られているうちは可愛がってくれている証拠です。ましてや新入社員ともなれば、これからの活躍に期待されているのは間違いありません。
失敗を繰り返していけばいくほど、その人の経験値も上がっていきます。一度したミスを次はしないように気をつける、といった意識を持ち、働いていく事も大切ではないでしょうか。
心理学ライター:響孝二