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第一印象で評価がほぼ決まってしまう


出典:無料素材画像 写真AC

初頭効果とは、ある人物や団体などの第一印象に引きずられ、その後の印象が左右されることです。
誰かを判断するときには、顔や表情、そして、見た目や服装、話し方などの最初に得られた情報からその人物を判断しまいがちです。それらを基準に、その後の相手の印象が左右されてしまいます。その経験こそが初頭効果です。
取引先において、清潔感が溢れる服装や笑顔を浮かべた柔和な印象で会話するようにすると、取引先から好印象を受けやすくなります。そして、仕事もスムーズに進行しやすくなります。
この初頭効果で好印象を与えておけば、自分のミスで取引先に迷惑を掛けてしまっても、初頭効果の影響で、許容してくれる可能性も高まります。それだけ、初頭効果の効果は大きいといえます。



第一印象を継続し続けることが大切

初頭効果において、第一印象で、好人物であることを相手に抱かせておけば、相手は強く怒ることが難しくなります。良くも悪くも、初頭効果は第一印象を引きずる性質を持っていると考えるとよいでしょう。
些細なミスを起こしやすい人からすると、第一印象だけに気をつけていれば、その後のミスに対して、あまり、怒られなくなるので、世渡り上手と呼ばれるかもしれません。ただ、そのミスが許容されるかはその状況によって、違ってくるので、充分な注意が必要です。
そのミスをいつも対応してくれている人からすれば、この初頭効果を上手く使用している人に大きなストレスを抱えてしまうかもしれません。使用方法を間違えてしまうと、自分を甘やかしてしまうという結果になる可能性も把握しておきましょう。
第一印象だけで乗り切ろうとし、継続的な努力ができずに次第に信用を失ってしまう原因を作り出してしまうことは当然、考えられますので、そうならないように努めることが大切です。

逆に第一印象で好印象を与えられなかった場合、ミスを犯した場面で強く非難されることは充分に考えられます。それも、初頭効果の影響です。

初頭効果を利益や評価につなげる


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第一印象を良くしたら、その後の行動に気をつける必要性があります。仕事において、第一印象をよくすることは基本中の基本です。もし、第一印象が良くなければ、就職活動では、強く非難されるでしょう。営業であれば、お断りの返信が届く可能性が強まります。取引先との交渉が破談になるといった最悪の事態を招きかねません。当然、利益とはなりません。
第一印象をよく見せることに成功したら、その印象が損なわれないように注意することが大切です。気を引き締め、同じようなミスを犯さないように強く意識しなければ、仕事で利益を上げることにはつながりません。
人は第一印象で決まるという話は確かにそのとおりですが、第一印象で決まったイメージを維持するための努力を継続することは必要です。そして、第一印象をよく見せすぎて、その後に苦労しないためにも、自分を大きく盛って見せないことも大切といえるでしょう。

初頭効果は効果的な心理テクニックです。自分への評価を左右する大切な心理テクニックと認識しておきましょう。



心理学ライター:響孝二

WRITTEN BY 響孝二

響孝二
新聞記者、心理学ライター 1977年生まれ 北海道出身 公立高校を皆勤賞で卒業後、国立室蘭工業...