夏といえば、遊園地のお化け屋敷にキャンプでの肝試し。
ゾッとするような怖い話や体験は、暑さをやわらげてくれます。
もちろん、恋愛にも発展しやすくなるので、好きな人と一緒に行くのがおすすめです。
いつもより距離を縮めて歩いたり、ボディタッチをしてしまうこともありそうです。
そんな物理的な距離が縮まるだけでなく、心理的な変化もあるんですよ。
今回は、好きな人とお化け屋敷や肝試しに行くのがおすすめな理由を心理学で解説します。
・恐怖を感じているときは、一緒にいるだけで親しくなれる
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ひとりでお化け屋敷に入るのは怖いけれど、グループなら大丈夫だったという経験はありませんか?
人間は、恐怖や不安を感じる状況では、「誰かと一緒にいたい」という心理が働きます。
これを、「親和欲求」といいます。
アメリカの心理学者であるシャクターによる、このような実験があります。
電気ショックの効果を調べるという名目で女子学生のグループに実験を行いました。
Aグループには、「くすぐったい程度で痛くない」と電気ショックの強さを説明し、Bグループには「とても痛いかもしれないけれど、ケガをするほどではない」と伝えました。
電気ショック実験が始まるまでの時間を、個室か他の学生がいる大部屋で過ごすかたずねたところ、Aグループは大部屋に行く人が1/3だったのに対し、Bグループはおよそ2/3の学生が大部屋で待ったという結果になりました。
この結果から、恐怖や不安を感じるときは、人と一緒にいたい気持ちが働くことがわかります。
・うまく話せなくても一体感が生まれる理由
シャクターの実験では、同じ境遇の人と大部屋で話すことで、恐怖や不安がやわらいだと考えられています。
なので、好きな人とお化け屋敷や肝試しに行くときは、不安な気持ちを共有したり、「大丈夫だよ」と元気づけることで、より親密になれるということですね。
だけど、緊張してしまってうまく話せなかったり、恐怖で口数が減ってしまうということもありそうですよね。
実は、この実験では大部屋の中での会話を禁止した場合も、大部屋に入る人は同じくらいだったそうです。
つまり、恐怖を感じているときは、人がそばにいるだけで心強く感じるということです。
たとえ順番を待つ間に沈黙が続いても、親和欲求は満たされている状態なので、無理に会話をしなくてもいいから安心ですよね。
・ホラー映画を一緒に見るのもおすすめ
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話さなくても心理的な距離は縮まることがわかったので、ホラー映画を見るのもいいですね。
恐怖が原因でドキドキしているのに、隣にいるあなたに恋をしているのだと勘違いするという、「つり橋効果」も狙えます。
映画館を出た頃には恋愛スイッチが入っているかも!
「ホラー映画なら、ひとりでも大丈夫!」という女性も増えていますが……
あえて好きな人を誘って、ホラー映画を見に行くのはいかがでしょうか?