彼がSキャラに急変!? 「役割」と「矛盾」の危険なカンケイ
「SとMだったら、あなたが好きなのはどっち?」
普段はクールだけど、わたしだけに見せる笑顔がかわいい。
そんな人が好きだから、Sのほうが好きだと答えた。
血液型、星座、兄弟構成など、出会いの場ではお互いのことを知るために質問したりしますよね。
SとMの質問もそのひとつですが、「わたしはドSが好き!」などとハッキリ答えるのはちょっと待って!
今回は、恋愛心理カウンセラー美濃部由紀が、この答えに隠された複雑な心理について解説します。
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・彼が急にドSキャラに! 人は「役割」を忠実に演じてしまう!?
出典:無料素材画像 写真AC
「わたしはどちらかというとMかな~」って答えただけなのに……。
付き合った途端に彼がドSキャラになってしまった!
そんなこともあるかもしれません。
それは、「役割」を演じようという心理が働くからです。
役割に関するこんな心理実験があります。
被験者を囚人役と看守役にわけて、それぞれ囚人服と看守の制服を着せます。
そして、囚人役は刑務所に見立てた牢屋に入れられ、看守役は囚人役を監視します。
すると、やがて看守役は囚人役に腕立て伏せなどを強要するようになり、囚人役はそれに素直に従うようになったのです。
・その役割に矛盾あり? 言葉の裏に隠されたメッセージとは……
つまり、人は役割を与えられるとその役になりきり、役割の通りの関係性になってしまうということです。
だから、「Sっぽい人が好き」とか「尽くすタイプだからMかも!」といった発言が、相手との関係性を決めてしまうんです。
あなたにとってのSキャラと、相手が思い描くS像が違った場合、「どうしてこんな扱いを受けなきゃいけないの?」と不満を感じることもあるでしょう。
それに、表面的な言葉と真意が違うこともあります。これを心理学では、「ダブルバインド」と呼んでいます。
・素直に自分の希望を伝える、「後半の法則」を使おう!
ダブルバインドとは、相手に対して指示を出したにも関わらず、相手がその通りに行動したら怒ったり、別の指示を出したりする矛盾したコミュニケーションのことをいいます。
【例】カップルの会話で、女性がダブルバインドを使う場合
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女「デートの行き先、あなたが決めてよ」
男「映画はどう?」
女「また映画!? たまには違う所に連れていって」
男「行きたい場所を言ってくれたら連れていくよ」
女「ちょっとは自分で考えてよ!」
男(だから映画に行きたいって誘ったんだけどな)
男性は女性の言う通りにしたのに叱られてしまい、どうしたらいいのかわからない状態です。
女性は男性が自分を楽しませようと努力してくれないことにイライラして、こんなことを言ったりするんですよね……。
少女漫画やドラマに出てくるSキャラが好きな理由も、「普段はクールだけど、わたしだけに優しい」とか、「いつもは意地悪なんだけど、困っているときに助けてくれる」というギャップにキュンとしているんじゃないでしょうか!?
だけど、そんな隠された乙女心に男性が気づくのは難しいかも。
ですから、「わたしだけに優しい人」や「困っているときに助けてくれる人」というように、本心の後半部分だけを伝えるようにしましょう。
気になる彼にそんな役割を与えれば、演じてくれるかもしれませんよ。
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恋愛心理カウンセラー:美濃部由紀