相手の名前を頻繁に呼ぶ


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特定化の心理効果は恋愛面においては非常に有効な方法として認識されており、ビジネス面でも有効な方法として使用することが可能です。
まず、相手の名前を頻繁に呼ぶことが求められます。メールや電話は相対的なコミュニケーションツールであるため、相手の名前を呼ぶことが不足がちになってしまいます。
しかし、自分の名前を呼び掛けられると、対象人物の深層心理に「あなただけに言っています」という特定の心理効果が働きます。
ビジネス面においても、メールや電話において、相手の名前を何回も使用すると、「他の誰でもない、自分だけを特別視してくれている」という気持ちになり、自身の好感度はアップし、コミュケーションが円滑に進むことになるでしょう。





「~としたい」と限定感を出す

恋愛面において、「食事に行きませんか」ですべての意味は通じますが、その会話の中に「良いお店だけど、あなた以外と行くつもりはありません」という限定感を出すことで、相手はこの食事を特別なものとして感じやすくなります。
よって、食事に行きたいという旨を伝えるのではなく、「~と一緒に行きたい」という限定話法を使用することが有効的です。ポイントは「~と」です。これを付け加えるだけでも相手の態度は違ってくるといえます。
ビジネスにおいても「君とこの仕事をし、軌道に乗せたい」と頻繁に口にしていると、相手がその気になってくることは間違いありません。

相手の存在を認知する


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自分の価値を認知してくれる人間に対して、特別な気持ちを抱くという心理を利用したのが、特定化の心理効果です。
どうしても、人間には認められたい、特別扱いされたいという欲求が隠れています。この承認欲求を上手に利用したものが特定化の心理効果です。
相手の名前を呼ぶことを習慣化し、「~と」という文言を使用すると、自分が抱えている現状を打破する確率が高くなります。

相手に好印象を植え付ける行為は社会生活において、不可欠なことです。
ビジネスにおいても、優位性を保つ点で役立てることが可能でしょう。つまり、相手の心理を読み取り、存在価値を認知することにより、仕事が上手く遂行される環境が完成するということに繋がるのです。





心理学ライター:響孝二

WRITTEN BY 響孝二

響孝二
新聞記者、心理学ライター 1977年生まれ 北海道出身 公立高校を皆勤賞で卒業後、国立室蘭工業...