ミラーリングという身近で簡単な方法から絶大な効果を得る
ミラーリングとは、相手の言動や仕草などをミラー(鏡)のように真似ることにより、相手に親近感を持たせたり、好感を抱かせる心理テクニックです。ミラーリング効果とも呼称されています。
ミラーリングには、類似性の法則が深く関わっています。人間が自分と酷似した人、もしくは酷似した者に対し、好感を抱きやすい心理状態を類似性の法則と呼称します。
今回は心理学ライター響孝二が、ミラーリングの絶大な効果をお話ししましょう。
ミラーリングは親密な人間関係を作る
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ミラーリングを日常生活に取り入れることで、円滑な人間関係を築くことが可能となります。
ミラーリングのためには、相手をよく観察し、理解度を深めることが大切です。相手の癖や行動パターンが手に取るように把握可能となると、よりミラーリングを活用することが可能となりますし、親密な関係を築けます。
ただ、忘れてはいけないことがあります。あくまで自然体であることです。露骨な真似は自分を挑発していると受け取られません。
相手に不快感を抱かせ、わざとらしいと印象を与えてしまい、逆効果となります。
仕事でミラーリングを活用する
仕事でもミラーリングを使用することが可能です。特に営業面で役立てることが可能でしょう。
セールスにおいて効果性を大いに発揮しますし、営業において、多く契約を取ってくる人はミラーリングを活用しているといえます。
では、営業において、どのようにミラーリングを行えば良いのでしょうか。
相手の興味や趣味を事前に知っておくことは営業を効果的に行うという点では必須といえるでしょう。セールスをしているときに相手の興味を引く、あるいは同調するような話題を混ぜるという手法は大きな効果をもたらします。
相手の言い回しや話す速度、テンポを相手に合わせるという行為も営業におけるミラーリングの賢明な方法です。相手が手を組んだら、自分も手を組むといった物理的なミラーリングも混ぜていくと良い結果を生みやすくなります。
ミラーリングには尊敬と好意が秘められている
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無意識的であっても、意識的であっても、真似るというミラーリングという方法には、尊敬や好意の意味を含んでいます。酷似した行動をするのであれば、人間は味方同士と認識します。
例えば、好意を寄せている有名人の言葉遣い、仕草、ファッション性など影響を受けて、真似したことが誰にでもあると思います。それが身近なミラーリングです。
ミラーリングされる側も、自分の味方として認知しますし、相手の受け入れ次第で近い存在になることが可能となります。
自分と逆な立場であると、多くの人は自分と合わないとして回避してしまうでしょう。
この事実から、ミラーリングは身近で簡単な方法ですが、その効果は絶大ということが理解可能となります。
心理学ライター:響孝二