新しく会社に入社した時、新入社員はまず親睦を深めることが強く求められます。同じ職場の人と親密になるのは、居心地はもちろんですが、チームワークが求められる企業では仲良くなるのは欠かせません。
そこで、新入社員が知っておきたい人との接し方について紹介していきます。
・職場の人たちの名前を覚える
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従業員数の多い企業になればなるほど、入社してからは人の名前を覚えることに苦労しやすいです。
一度挨拶を交わしたのに「はじめまして」といったり、「えーっと……」というようにすぐに名前が出てこなかったりすると、相手に与える印象は良いとは言えません。
会社の人たちと親睦を深めるにはまず、名前を覚えることは必須であると言えます。
名前は恣意的で、顔を覚えたからといってすんなり出てきづらい傾向にあるのです。
人名は顔との関連性を持たせづらいことから、覚えるのは意外にも難しいと言われます。
多くの接客業では、お客さんの名前を覚えることが重要だと教えられます。
お客さんの立場からすると、少ししか行ったことのないお店でも名前を覚えられ、「〇〇さん、いらっしゃい」と言われたら悪い気はしません。
これは会社に勤め始める新入社員にも同様に言えることで、上司や同僚へ良い印象を与えるためにも、名前をしっかり覚え、「〇〇部長おはようございます」と言えれば、与える印象は良くなります。
ビジネスの場においても、「〇〇さん、この商品を検討して頂けますでしょうか?」と名前を加えた方が成約率が高くなると言われます。
あらゆる対人の場面において、名前を呼ぶことは良い効果を発揮します。
・好意の返報性で社員との距離を縮める
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新入社員が上司や先輩と距離を縮めるには、コミュニケーションを取ることが大切です。
そのためには接し方も重要ですが、例えば一緒に食事に行くのも効果的でしょう。
しかし、ただ誘うだけでは相手がすんなりと受け入れてくれるとは限りません。
そこで心理学で言うところの「好意の返報性」を使うのがおすすめです。
人は、好意を示された時、自分も同じくらいの気持ちを返したい気持ちになるというのが好意の返報性です。
例えば、「〇〇先輩、今日一緒に食事へ行きませんか?」というより、「〇〇先輩と食事に行ってみたいと思っているんですが、どうでしょうか?」という方が好意を感じられます。
そうすると、先輩からすると好意を持ってもらっているから、付き合ってあげようという気持ちになりやすいのです。
相手を尊敬していたり好意を持っていたりする気持ちを示してから頼みごとをする方が、成功率が上がります。
これは入社してから、ビジネスの場面においても活用できるものでしょう。
心理学ライター:響孝二