新卒者は、「面接が上手くいくだろうか?」「自分らしさを出せるだろうか?」「内定をもらえるだろうか?」と不安を感じたり、心配になったりしてしまう事が多いと思います。心理学を交えて、不安や心配の解消法を紹介していきます。

・不安や心配とは一体何なのか


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就職活動は、その人の人生を大きく左右するものです。そのため、企業から内定をもらえるかどうか、そこに不安や心配を抱くのは至って自然の事でしょう。
心理学の世界では、人の感じる不安は大きなテーマの一つで、「自己価値を脅かすような破局や危険の、漠然とした予感」が不安だと言われています。
これを就職活動に置き換えるならば、内定をもらえずなかなか仕事が決まらない事が、自己価値を脅かす破局や危険で、それを何となくイメージしてしまってしまうからこそ、不安を感じるのでしょう。
また、心配というのは、「否定的な情緒を伴う制御の、難しい思考やイメージの連鎖」と考えられています。
落ちるかもしれない、面接を通過出来ないかもしれないという嫌なイメージが沸き起こり、自分で抑える事が出来ていない状態と言えるでしょう。
これら不安や心配という感情は、就職活動において感じてしまうのも無理はありません。
大切なのはどのように、不安や心配というい感情と付き合っていくかという事です。





・不安や心配の克服方法について


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人によって不安や心配を感じやすいかどうかは異なりますし、言ってしまえばそれはその人の性格と言っても良いでしょう。
そのため、簡単に直せるようなものではないとも言えます。
大切なのは、意識をどう向けるか、注意のコントロールです。
心配性の人は特に、「話し方は大丈夫だろうか?」「しっかり受け答えできるか?」といろんな事に対して不安を抱えると思います。
考え始めると止まらず、ネガティブな思考の連鎖が起こってしまうはずです。
ただ、心配したり、不安を抱えたりする事は、決して悪い事ではありません。
そういった感情を持たなければ、対策する意欲すら湧かないかもしれないからです。
不安だから面接の練習をしておこう、何を話すか先に決めておこうというように、事前に準備を行えます。
人事を尽くしていれば、それに伴う結果がついてくるはずです。
だから、全力で頑張って準備したのなら、どういう結果になっても受け入れるくらいの意識を持つ方が良いでしょう。
ずっと不安を抱えていても、精神的に追い込まれていくだけです。
やりつくしたのだから、あとは運命に任せるくらいの気持ち、少しは開き直るような気持ちを持っていた方が、楽に対応できるようになります。





心理学ライター:響孝二

WRITTEN BY 響孝二

響孝二
新聞記者、心理学ライター 1977年生まれ 北海道出身 公立高校を皆勤賞で卒業後、国立室蘭工業...