秋が深まり、本格的に食欲の秋ですね。
秋と言えば新米、北国の米どころ県出身の編集部Hは、お米が大好きで新米に目がありません。
炊きたての新米が美味しいのは当たり前ですが、今回は栄養満点、身体に良いといわれる「新米の玄米」を美味しく炊く6つの秘訣をご紹介します。
玄米は炊くのが難しい?
玄米はマクロビオテックやビーガン食などで欠かせない食材。
玄米とは、収穫した籾(もみ)から籾殻を除去し、まだ精白されていない状態のベージュ色、または淡褐色をしているお米です。白米よりもビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富で、健康食品としても知られています。
でも、玄米が身体に良いのはわかっていても、「玄米は炊くのが難しい」「玄米は美味しく炊けない」「玄米を炊くのは面倒臭い」など、少し手がかかる食材でもありますが、簡単な秘訣を守れば美味しく炊くことができます。
玄米を美味しく炊く秘訣その1。玄米はしっかりもみ洗い!
お米を美味しく炊くためには、まずはお米を研ぐところから。
玄米は白米より固いので、しっかりともみ洗いするように研ぐことが良いとされます。
お米が割れない程度に、力を入れてもみ洗いしましょう。
玄米を美味しく炊く秘訣その2。浸水時間を多く取る!
玄米を美味しく炊くために一番大事な秘訣は、炊く前に長時間水に浸けることです。
白米でも美味しく炊くためには30分水に浸けておいた方が良いのですが、特に玄米を炊く前には、洗った玄米を2~3時間以上、可能ならば一晩(8時間以上)水に浸す必要があります。
新米は水分が多いため、浸水時間も少なくて良いと言われますが、玄米に限っては新米でも浸水時間を多く取ることで、美味しく炊くことができるのです。
浸水させるお水も重要で、水道水を蒸溜したものか、日本産の軟水のミネラルウォーターがオススメです。玄米は軟水を使うと浸水が良くなります。
海外のミネラルウォーターは硬水が多いのでご注意下さい。
玄米を炊くには最低3時間前に浸水させておく必要がありますが、前日に玄米を浸水させて準備しておくと便利です。
玄米を美味しく炊く秘訣その3。白米より多めの水加減!
新米は水分が多いので、白米は少し少なめの水加減で炊くと良いとされますが、玄米は多めに水加減が必要になります。
白米の場合は米1合に対して水180㏄が目安ですが、玄米は、米1合に対して水300㏄が目安です。
白米の水加減に慣れているとかなり多く感じるでしょうが、最近の炊飯器釜は玄米用の水加減のメモリがありますのでとても便利です。きちんと図って水加減を調整して下さい。
こちらも水道水を蒸溜したものか、軟水のミネラルウォーターで炊きましょう。
玄米を美味しく炊く秘訣その4。ひとつまみの塩!
玄米を美味しく炊くための秘訣は、炊く時にひとつまみの塩を入れることです。
塩を入れることで、玄米の苦みやクセがなくなり、まろやかになること、塩が玄米のぬかの層を柔らかくしてくれ、なおかつ塩が玄米の水分を吸収しやすくしてくれるため、もちもちした美味しい玄米ご飯が炊けるのです。
塩を入れるか入れないかで炊き上がりにすごく差が出ますので、ひとつまみの塩は必須ですよ。
玄米を美味しく炊く秘訣その5。玄米に適した炊飯時間!
炊飯器でも圧力釜でも土鍋でも玄米は炊けますが、簡単に美味しい玄米ご飯を炊くためには炊飯器を推奨します。
最近炊飯器ですと、玄米モードがある物も多いので、そちらを利用しましょう。
玄米モードは炊き上がりに大体2時間くらいかかりますので、白米より時間がかかります。
少しお値段は張りますが、玄米用の炊飯器もメーカーから発売されていますので、そちらを使うのも良いと思います。
玄米用スイッチが無い場合、白米モードでも炊けますが、その場合は水加減を米1合に対して水300㏄を守って炊いてみて下さい。
炊飯器によっては火力が違うので、多少、炊きあがりに変動が出ますが、玄米で大事なのは水加減です。
ご自宅の炊飯器のクセを知って、炊いてみて下さいね。
玄米を美味しく炊く秘訣その6。蒸らし時間はしっかりと!
玄米が炊きあがったからといってすぐお釜の蓋を開けるのはNGです。
最近の炊飯器は蒸らし時間も含まれての炊飯時間ですが、炊きあがってから10~20分は蒸らし時間を取りましょう。そうすることで、ふっくらモチモチの玄米ご飯になります。
6つの秘訣を守り、新米の玄米ご飯を上手に炊いて食欲の秋を楽しみましょう!