ジオマンシーで実際に占う

前回までジオマンシーの占い方を紹介してきましたが、今回からは、実際に占ってまいりましょう。

なにごとも、「百聞は一見にしかず」、理解してもらうには、実例を見ていただくのが、一番です。

ジオマンシーは、一つのシンボルで占うこともできますし、15ないし16のシンボルを出して複合的に占うこともできます。

今回は、3つの選択肢に対応する3つのシンボルを出し、それぞれの結果の良し悪しを判断するという手法を使いました。

 

【お悩み】

3歳の女の子のママさんからのご相談です。

現在、少人数の保育園に通っているのですが、次の年度に

・そのまま今の園に在園する
・大きい保育園へ転園する
・幼稚園に行かせる

の3つの選択で迷っています。どの選択が良いでしょうか?

 

【占い結果】

サイコロをつかって、選択するとどうなるかを、3つそれぞれに出しました。

 


photo by 高橋桐矢

 

現在の園は、上から奇数・偶数・奇数・偶数なので「喪失」
大きい保育園は、上から奇数・偶数・偶数・奇数なので「拘束」
幼稚園は、上から奇数・偶数・奇数・偶数なので「喪失」

となりました。


わかりやすくするために、猫の絵柄が可愛いジオミャンシーカードで説明していきましょう。


photo by 高橋桐矢

まず、左が、現在の園にそのまま通わせる場合。「喪失」というシンボルなので、どちらにしろいずれ出ることになる可能性が高いですね。そもそも、こういうお悩みがある時点で、このまま在園することをためらう理由があるのでしょうし。小さな不満もたまっていきそうです。

 

そして、真ん中が、大きな保育園に転園したらですが、シンボルは「拘束」。堅く囲われて外にも出られませんが中にも入れません。もしかして、入りたくても入れないかもしれないですね。待機児童問題深刻ですよね。あるいは、お子さんが人見知りが強くて、新しい保育園ではなかなか「心を開けない」という可能性もあります。

 

そして右が、幼稚園に行かせるという案ですが、これまた「喪失」のシンボル。せっかく転園しても、「いきたくない」となってしまうかも。また、幼稚園のほうが金銭的な負担が大きい=金銭的な喪失があると読むこともできます。

 

選択肢だけを見ると、どれもベストとは思えない状態です。もちろん世の中にはこういうことも多々あります。ベストな選択肢がなくても、そこから少しでも、よりよい未来を見つけていくのがプロ占い師です。

 

さらにもう一度、今どうすべきか占いました。

出たシンボルは、「拘束」。さきほどと同じシンボルですが、今度は対策を占っているので、「今は動かない方がいい」と読みました。

大きな保育園に行っても、幼稚園に行っても、前の園のほうがマシだったと後悔してしまいそうです。どちらにしろ、今の保育園にこのままいても、おそらく来年か近いうちに出ることになるでしょう。それならば、それまではここにいる、と割り切ってしまうほうが、気持ちよく過ごせると思うのです。

半年から1年後くらいに転園するという目標を決めて、それまでに、これ以外のよりよい選択肢を積極的に探していくというのが一番現実的で、ベストな答になるのではないでしょうか。

もしかして、1年後には、人見知りでなくなって、幼稚園にも笑っていけるようになっているかもしれません。

もちろん、これはジオマンシーという占いが出した答です。

実際にはきちんと現実的な情報収集もして、最終的には、3歳の女の子のママさんとご家族がよく相談して決めるべきことです。

占いは唯一無二のご神託ではありません。人生をよりよく生きるために、もう一つの選択肢を提供してくれるツールなのです。

お役に立てば幸いです。

*使用カードは「ジオミャンシーカード」(「ハピタマ!」)です。



占い師・作家:高橋桐矢

WRITTEN BY 高橋桐矢

高橋桐矢
高橋桐矢(たかはしきりや)占い師兼作家。 雑誌「ムー」(学研プラス)に毎月の占い掲載。 著書『占...