「栗よりうまい十三里」?
さて今回は秋の味覚の代表、さつまいも。十三里、とはさつまいものことです。
江戸時代、京都に焼き芋が出始めたころ「栗にはちょっと負けるけどそのくらい美味しい」という意味で「八里半」と呼ばれていたそうです。
それからさらに、江戸東京で焼き芋が流行り始めたときには、「栗(九里)より(+四里ぶん)うまい十三里」という駄洒落の看板が登場!
駄洒落好きな江戸っ子にこれがウケて、さつまいもは「十三里」と呼ばれるようになったようです。
それからもうひとつ、さつまいもは埼玉県川越市の特産品でもあります。
江戸日本橋から川越札の辻まで距離にして十三里。(約51km)そのため「十三里」と言われるようになったという由来もあるそうです。
「さつまいもで身体クリーンアップ作戦」
大正時代初期のころ、日本人は一日のエネルギーの10%をさつまいもから摂取していました。ですが、お米・小麦粉に換算すると約3倍はさつまいもを食べないとカロリーは同等にならないのです。
ということは、さつまいもは満腹感を与えてくれながらも、カロリー摂取は少ない、という特徴がわかります。イモ類を食べると太る、と言われることがありますが、実はイモ類だけでは太らないのです。
豊富な食物繊維が含まれているので腸内環境も整えてくれますし、さつまいもに含まれるビタミンCは加熱しても6割は壊れずに残るため、美容効果もばっちり。
「美を司る金星野菜・さつまいも」
占星術でも、美を司る「金星」の守護とされるさつまいも。愛のエネルギーも含まれると言われています。
今回のメインはさつまいも本体ではなく、皮を使ったレシピ。
実はさつまいもの皮は、本体よりもカルシウムが豊富でビタミンC・食物繊維も多いのです。
薄いのでそのまま食べることも多いと思いますが、せっかくなので皮と本体別々に味わってみましょう。
占星術×料理の素敵なマリアージュ
『輝く金星で身体をピカピカに! さつまいもの皮きんぴら』をつくってみましょう。
材料:
ふかしたさつまいもの皮1本分、油小さじ1、砂糖小さじ1、醤油小さじ1、水小さじ1、すりごま適宜
作り方:
さつまいもはよく洗ってからふかして、皮と本体をわけておく。
(皮は少し厚めにむいておくと食感が楽しめます。)
むいた皮を細切りにする。
フライパンに油を熱して、さつまいもの皮を炒める。
砂糖、醤油、水を入れて更に炒める。
水分がとんだら、すりごまをかけて軽く混ぜたら出来上がり。
モチモチ食感のきんぴらに変身。
仕上げにほんの少しバターを入れると、お子様向けの洋風にも。我が家はこれが定番です。
皮を剥いた本体のほうは、角切りにしてきのことバターでさっと炒めてご飯に混ぜ込むのがおススメ。
秋の味覚たっぷりの献立で、ピカピカになってくださいね!
【お知らせ!】
11月23日の文学フリマ東京会場にて、「魔女の手」というサークルで本を出す運びとなりました。
http://handderhexe.seesaa.net/
3人の魔女が集まってつくった生活の知恵本です。
月村はレシピとコラムで参加しています。
お時間ございましたら是非お手に取ってご覧ください。
詳しくは月村きのホームページにて「魔女の手特設サイト」をご覧ください。