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触れる回数に人の印象は左右される


出典:無料素材画像 写真AC

触れる回数が多いほど好感を抱きやすくなる心理的作用を、ザイオンス効果と呼びます。
初対面の人に声をかけるのには勇気を必要としますが、一回でも話したことがある人にはそんなに勇気を必要としません。ましてや、旧知の人には気を遣わずに、話しかけることができるでしょう。
会う回数が多くなるほど、緊張することなく話すことが可能であり、気を遣うことなく、頼みごとをすることも可能です。ザイオンス効果が持つ特徴は、会う回数が増えるごとにその人に好感を抱きやすくなることです。人でなくても構いません。動物や商品でも良いです。
人は視覚や聴覚で触れる回数が多くなればなるほど、それに対し、好感を抱きやすくなります。毎日、接触する機会が多い人を気になり始め、遠くにいる恋愛相手とは心が離れてしまいやすくなってしまいます。遠距離恋愛の破綻はこのザイオンス効果が関わっている例のひとつといえます。





営業成績の向上にザイオンス効果を用いる

ザイオンス効果は、営業マンが持てば役立つ心理作用のひとつといえます。接触回数が多ければ多いほど、好感を持ちやすくなる特徴を持つのがザイオンス効果ですが、新規顧客を行う場合、どのような方法が効果的なのでしょうか。

●訪問する見込み客をある程度の数に絞り、何回も足を運び、話を聞いてもらう
●可能な限り、多くの見込み客を訪問し、一度断られた所には行かない

この二つの方法を考えてみると、「訪問する見込み客をある程度の数に絞り、何回も足を運び、話を聞いてもらう」方法がザイオンス効果を効果的に使用している方法であることが理解できます。
訪問して商品を売らなくても、良いです。営業は商品を売るために訪問することではありません。このような営業方法はすぐに断られてしまいます。実際の営業は訪問回数を多くすると、その回数の2倍で発注量が増えていくといわれています。
商品を購入するかどうか不明瞭な人に何回、接触しても無意味です。そうではなく、商品を購入しそうな見込み客に何回も訪問することが、営業成績を上げていくきっかけとなります。営業成績が優秀な営業マンの多くが、このザイオンス効果を応用しているといわれています。

広告におけるザイオンス効果


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もし、200万円の広告費があったとしたら、ほとんどの人は少しずつ、使用していくのではないでしょうか。その方法が持つ効果性は薄いといえます。効果性が高い方法は1ヶ月や2ヶ月などの一定期間内で使い切ってしまう方法です。
テレビCMが良い例の一つです。ある一定期間に集中して広告を出している企業が多いです。同じ番組内であっても、チャンネルを変えても、同じCMが流れているのはザイオンス効果を狙っていると考えても、おかしくはありません。ある一定期間内に何回もその商品の情報を視聴者の心に刷り込ませ、好感をもたらすようにしています。集中して、広告を出していけば、好結果を得ることが可能となります。
営業にも相通ずるものがあり、与えられた営業費は一定期間内に集中し、使い切ることが大切といえます。ザイオンス効果の存在を認識するだけでも、営業成績をあげる方法のひとつとして役立てることが可能でしょう。





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心理学ライター:響孝二

WRITTEN BY 響孝二

響孝二
新聞記者、心理学ライター 1977年生まれ 北海道出身 公立高校を皆勤賞で卒業後、国立室蘭工業...