新卒者が社会に飛び立つ歳の一つの関門として「企業面接」があげられます。また、これは中途採用を狙う転職者に関しても同様の事が言えるでしょう。場数を踏めば慣れるとも言いますが、人生を大きく左右する事から、緊張するのも無理はありません。
そこで、心理学を踏まえ、面接における心構えを紹介していきたいと思います。
・面接は第一印象が命!メラビアンの法則とは?
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「メラビアンの法則」は、アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアンが提唱した法則となっており、人の第一印象について述べています。
3Vの法則というように呼ばれる事もありますが、これは「外見(Visual)」が55%で、「話し方(Vocal)」が38%、「話す内容(Verbal)」が7%で決定するというものです。
この法則で注目するべきなのは「話す内容がたった7%しかない」という事もそうですが、それ以上に見た目と話し方が重要視されている点です。要は、どれだけ充実で立派な内容を話していても、外見や話し方がなっていないと、相手には悪い印象を与えると考えられます。
逆に言えば、あんまり話の内容に自信がなくとも、態度や話し方を良くすれば、相手に与える印象は良くなるという事です。これは第一印象が命とも言われる面接において、意識すべき点ではないでしょうか。
・初頭効果を意識すべき!
面接において、第一印象はとても大切な事です。ポーランド出身のソロモン・アッシュの実験により、初頭効果というものが証明されています。
これは、最初の印象に、人は影響されやすいというものです。そして、第一印象が形成されると、その後の評価は簡単には変わらないとされます。
アッシュが行った実験は、とある人物の性格を表している形容詞を二つのグループに見せたものです。
1つ目が「知的で、勤勉で、衝動的で、批判的で、頑固で、嫉妬深い人」、
2つ目が「嫉妬深くて、頑固で、批判的で、衝動的で、勤勉で、知的な人」。
これらは単純に形容詞の順番を入れ替えただけなのですが、結果は大きく異なったようです。
1つ目を見たグループは「好印象を受けた」という結果になったのに対して、2つ目を見たグループは「悪い印象を受けた」という結果になったのです。
それぞれ、最初に見た印象が残っており、多少のマイナスがあっても最初の印象がその人を良くも悪くも見せている事になります。最初に受けた印象は、その後の印象に強く影響する働きがあるため、面接という場においても非常に大切な事です。
簡単な最初の挨拶一つでその後の面接で与える印象も変わってしまうため、まずは一発目の挨拶、初めて顔を合わせた時の対応がとても重要になるでしょう。
心理学ライター:響孝二