2021年〜注目すべき天文現象と星回り

昨年末にグレート・コンジャンクションを迎え、これから新しい時代の幕開けのはずですが、ドキドキする事が多発して先行き不透明な日々。そんな時こそ状況を俯瞰して見ることのできる広い視野を身に付けたいものです。
今年の主要な天文現象と星々の動きを、西洋占星術師ホシハルカが解説していきます。

UPDATE:2021 / 01 / 15

昨年末にグレート・コンジャンクションを迎え、これから新しい時代の幕開けのはずですが、ドキドキする事が多発して先行き不透明な日々。そんな時こそ状況を俯瞰して見ることのできる広い視野を身に付けたいものです。今年の主要な天文現象と星々の動きを、西洋占星術師ホシハルカが解説していきます。

出典: Pixabay

・射手座の月食ー5月26日の皆既月食は日本で観測できる「スーパームーン皆既月食」です。月が出る頃に半影食が始まっている地域もあり、食の最大時刻の20時11分から25分までの間、赤銅色の満月が見られるでしょう。
・牡牛座の月食ー11月19日、部分月食が18時前後に観測できるでしょう。

・双子座の日食ー6月10日の金環日食はカナダからロシアにかけて観測できますが、日本からは見られません。
・射手座の日食ー12月4日の日食は日本では観測不可ですが、南極で皆既日食が観測できます。

・8月12日の夜は月明かりがないので観測には最適です。

他の流星群はピークが日中もしくは月明かりがあるので、今ひとつかもしれません。

水星は日没直後の低い西の空か、日の出前の低い東の空で、地平線近くまで見える場所でないと観測出来ません。一等星くらいの明るさですが薄明の時間でもあり、金星ほど目立つ事もないので見過ごしてしまう事が多い惑星ですが、スマートフォンの天文アプリなどを使えば見つける事ができます。

観測に最も適した期間は、

・1月24日前後1週間　日没後の西の空〜少し下の地平線すれすれに木星が見えるかも
・3月5日前後1週間　日の出前の東の空〜5日は水星と木星が合、少し上に土星も見えます
・9月9日前後1週間　日没後の西の空〜9日は細い月と水星が合、少し上に金星も見えます

・1月31日〜2月21日　水瓶座での逆行
・5月30日〜6月23日　双子座での逆行
・9月27日〜10月19日　天秤座での逆行

今年の水星逆行はすべて「風の星座」で起こります。折しも風の時代の入り口、情報伝達や知的な作業、コミュニケーションなどに特に注意を払う必要が高まっているようです。誤情報、デマの拡散、詐欺被害の拡大、うっかりミス、予定変更、重要データや機密情報の破損や漏洩などにも気をつけてください。

・12月19日〜翌2022年1月29日　山羊座での逆行

冥王星と合の直後に逆行になります。年末年始に愛情に関した事でアッと驚く事があるのでしょうか…？

出典: Pixabay

今年は逆行はありませんが、気になるアスペクトを挙げますと

・1月、天王星との合、木星との90度
楽観的なムードの中で驚くべき事が起きるかもしれません。

・3月中旬〜4月中旬、土星・木星との120度
物事が順調に速いペースで進む時期です。

・6月下旬〜7月上旬、土星との180度、天王星との90度
シビアな雰囲気の中で驚くべき事が起こるかもしれません。

・7月下旬、木星との180度
明るく大胆な雰囲気で物事が大いに進むでしょう。

・11月、土星との90度、天王星との180度、木星との90度
制限の中で油断したり羽目を外した結果の驚くべき出来事がありそうです。

昨年12月19日に水瓶座入りした木星は比較的早い速度で進み、5月14日に魚座に入った後に逆行となり、7月28日に再び水瓶座へ戻ります。
その後12月29日に再び魚座へ入ります。
木星のある星座はその年の象徴ですが、今年と来年は星座の境界で逆行が起こるため、複雑な星回りとなりそうです。

昨年12月17日に水瓶座入りした土星は、順調に水瓶座を運行。5月23日〜10月11日まで水瓶座の前半で逆行します。2023年の春まで水瓶座に滞在します。

・1月14〜31日　全惑星順行
・2月21日〜4月27日　全惑星順行
・7月の上旬〜下旬　金星と火星が合
・8月20日〜10月6日　木星以遠全逆行

ざっと挙げてみるとこのような感じですが、
昨年も一昨年も、急に彗星が現れたり消えたり、大火球や隕石が降ってきたりしましたね。

天と地は相応関係なので、どんな天の徴が現れるのか、ドキドキワクワクしながら空を眺めたいです。
皆さんも空を見上げて、星に願いをかけてくださいね！

西洋占星術師：ホシハルカ