2016年は、芸能人の不倫が話題になった年でした。
他にも、二股問題などの「秘密の恋」の発覚が、記憶に新しいのではないでしょうか。
冷静に考えれば失うものが多いはずの秘密の恋。
それなのに、どうして周りが見えなくなるほど盛り上がってしまうのでしょうか?
今回は、秘密の恋にハマる心理と、ハマらないための方法をお伝えします。
・障害があるほど燃える、「ロミオとジュリエット効果」
障害がある恋ほど盛り上がってしまう心理を、「ロミオとジュリエット効果」といいます。
これは、対立する家同士に生まれたロミオとジュリエットが、周囲の人に内緒で結婚するというシェイクスピアの悲劇「ロミオとジュリエット」から名付けられた心理です。
不倫の恋や、すでに恋人がいる人との秘密の恋、周りの人や家族から反対されている恋、または、ライバルが多い人を射止めたいというのも、この心理が働いているといえます。
・障害があると、なぜ燃えるのか?
力を合わせて障害を乗り越えるというミッションがあると、ふたりの心の結びつきが強くなるものです。
秘密の恋に限らず、職場やスポーツサークル内の恋愛でも、同じような心理が働きます。
ひとつの目標に向かって力を合わせているときは、自分の足りない部分を相手に補ってもらったり、相手が頑張っている姿を見て応援したくなりますよね?
秘密の恋には、他の人にバレてはいけないという障害や、「いつかは一緒になりたい」という目標があるために、余計に燃え上がってしまうのです。
・「ふたりだけの世界」が出来上がってしまう
また、秘密の恋は周りの人に話せないので、「ふたりだけの世界」にのめり込みやすくなってしまいます。
すると、「この人しかいない」という気持ちになり、相手の悪いところが見えにくくなってしまいます。
相手の長所を過大評価し、悪いところは過小評価してしまう心理を、「寛大効果」といいます。
たとえ相手の言動に矛盾があっても、それを指摘する人がいないので、自分では気づきにくくなってしまうものです。
それに、気づいていたとしても、「良いところもあるから……」と寛大になってしまうのです。
・秘密の恋にハマらないためには……
秘密の恋にハマらないようにするには、冷静に相手の行動を見る目を持つことが肝心です。
言葉と行動が一致しているかどうかを見極めるようにしましょう。
好きだからこそ冷静に見るのが難しい場合は、自分と似たような境遇の恋が終わった人の体験談を読むといいですよ。
他人のことは客観的に見られるので、「わたしもこんな風になってしまうかも」と感じて、目が覚めるということもあります。
ロミオとジュリエット効果が働いているときは、相手が魅力的に見えるものです。
だからこそ別れを告げるのが難しいかもしれませんが、自分が望む本当の幸せに目を向けることが何よりも大切です。
「この恋愛の先に、明るい未来はあるのかな?」と自分自身に問いかけて、秘密の恋にハマらないように気をつけましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
◆◆心理学を使って婚活をしませんか?◆◆
心理学で自分の結婚観を明確化して、自分に合った婚活をしましょう。
ワークブック「ココロの婚活ノート」はホームページで販売中。このノートをテキストとして使った心理学講座を大阪・和歌山で開催しています。
詳しくは、ココロの婚活ノートホームページをご覧ください。