ダメ恋愛からの卒業! 幸せな恋をつかむ3つのマインドフルネス活用法
次の恋愛は、もっとうまくやれるはず!
そう思っていたのに、同じような恋愛を繰り返している・・・・・・。
そんな人に朗報です。
マインドフルネスを使えば、ダメ恋愛パターンから卒業できます!
今回は、ダメ恋愛を繰り返さず、幸せな恋をつかむためのマインドフルネス活用法をお伝えします。
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なぜ、マインドフルネスがダメ恋愛からの脱出に役立つのか?
マインドフルネスとは、「今、この瞬間」に集中している状態をいいます。
終わった恋愛についてあれこれ考えるのは、「今」ではなく「過去」に気持ちが向いている状態です。
過去を思い出したり、「もし、あのとき◯◯していれば・・・・・・」という想像が広がったりしそうなときは、「今」に気持ちを切り替えます。
「今」に集中している状態(=マインドフルネス)になる手段として、瞑想を行います。
瞑想の詳しい手順は後ほど解説するとして・・・・・・
なぜ、瞑想がダメ恋愛からの脱出に役立つのか先にお話しします。
瞑想中は、呼吸(など)に集中します。
ですが、どんなに集中しようと頑張っても、雑念が浮かんでしまうことがあります。
たとえば、過去の恋愛や明日の仕事について考えるとか、「おなかがすいた」と感じることがあるでしょう。
そんな風に雑念が浮かんできたときは、再び瞑想に意識を戻します。
こうして瞑想を何度も行っていると、「今はこれに集中しよう」と頭を切り替えやすくなります。
切り替えができるようになれば、過去の恋愛について考える時間を減らすことができます。
それでは、マインドフルネスを使った「元カレの忘れ方」を解説します。
忘れられなくてツライ・・・・・・過去の恋愛を思い出してしまう理由
あなたはどんなときに、忘れられない恋愛について考えますか?
恋人と別れたばかりのときは、彼からのプレゼントや残していった物を見ると思い出してしまいますよね。
では、別れてから何年も経つのに、ふとした瞬間に思い出してしまうことはありませんか?
それは、五感と記憶が結びついているからなんです。
たとえば、
・元カレとよく行った場所の近くを通ったとき(視覚)
・その当時に流行っていた歌を聴いたとき(聴覚)
・元カレがつけていた香りをかいだとき(嗅覚)
・元カレが好きだったものを食べたとき(味覚)
などです。
久しぶりに元カレに会って、たまたま彼の腕に触れた(触覚)ときに、好きな気持ちがよみがえる、なんてこともあります。
《マインドフルネス活用法1》過去の恋愛について考えなくなる方法
五感と記憶が結びついているからこそ、予想していないときに思い出してしまいます。
楽しかった思い出にひたる程度ならいいですが、そこから連想ゲームのように記憶が呼び起こされてしまうことも・・・・・・。
たとえば、コンビニに入ったら、付き合っていた頃に流行っていた歌が流れてきたとします。
あの頃、この歌をふたりで聴いていたなぁ。幸せだった。
「これからもずっと一緒にいる」って言っていたのに。
あれは嘘だったの?
わたしのことなんて、そんなに好きじゃなかったのかな。
告白したのもわたしからだった。
彼がLINEを返してくれなくて、いつもケンカになった。
わたしがもっとかわいかったら、大切にされていたのかな?
長く付き合っていた元カノは美人だったみたいだし。
元カノとよりを戻しているなんてこと、ないよね!?
・・・・・・と想像が広がり、思わず元カレのSNSをチェックしてしまう。
そんな経験はありませんか?
何が記憶を呼び起こすトリガー(引き金)になるかわからないところが厄介ですが、連想をストップさせることはできます。
「よく元カレとこの歌を聴いたなー」と懐かしむのはOK。
でも、そこで終わり。気持ちを切り替えます。
瞑想中に雑念がわいたら意識を戻そうとするのと同じで、ほかのことに気持ちを向けましょう。
過去の恋愛を思い出すと、別れたときのつらい気持ちや幸せだった頃の感情など、色々な感情がよみがえります。
すると、余計に過去の恋愛について考えてしまいます。
それが続くと、「こんなに忘れられないのは、まだ彼を好きだから」だと脳が勘違いしてしまいます。
この勘違いを心理学では、「認知的不協和理論」といいます。
このままでは元カレのことが、ますます忘れられなくなってしまいます。
ですから、ふとした瞬間に元カレを思い出しても、すぐに気持ちを切り替えることが大切です。
連想しなければ感情がよみがえることもなくなり、やがて心の傷が癒えていきます。
さらに! 過去の恋愛を思い出す回数が減れば、ダメ恋愛パターンから脱出できるのです。
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なぜ、ダメ恋愛を繰り返してしまうの?
いつも同じような恋愛パターンに陥るなら、まずは自分のダメ恋愛ポイントを書き出してみてください。
《例》
・彼の気持ちが信じられなくて、試すような行動をとってしまう。
・好きな人に求められると断れなくて、何でも言うことをきいてしまう。
・彼にもっとかまってほしいのに、LINEの返信がなくて不安になる。
・「嫌われるんじゃないか」と不安で、思ったことが言えない。
・恋愛より趣味や友達を優先しがちで、彼からの束縛がきつくなってしまう。
など、同じような経験が2回以上あれば、それがあなたのダメ恋愛パターンです。
では、なぜ同じような恋愛を繰り返してしまうのでしょうか?
「恋愛は親子関係のやり直し」だといわれています。
赤ちゃんは、ミルクや食事を与えてもらう、おむつを替えてもらうなど、すべて親(または育ててくれる人)にしてもらうことで生きられます。
やがて幼児になり、自分である程度のことができるようになります。
この頃に、「親からの分離・独立の段階」が訪れます。
親は子に対して、適度に言うことをきいてあげて、適度に突き放す行動をとるのがいいといわれています。
しかし、これまで一心同体だと思っていた親から突き放されて、子は不満を感じます。
そんな親への不満を恋人に求めるのが、「やり直し」なのです。
たとえば、親が仕事で忙しく、「かまってくれない」という不満を子供時代に感じていたとします。
すると、親にもっと気にかけてほしかった、甘えたかったという欲求を、恋人で満たそうとします。
ところが、ここで厄介なのが、求めているものと行動がチグハグになってしまうところです。
・恋人にうまく気持ちを伝えられなくて、「察してくれない」とイライラしてしまう
・ワガママや自分の考えが言えなくて、何でも相手に合わせてしまう
・休日は恋人と一緒に過ごしたいのに、仕事や趣味で忙しい人を選んでしまう
・本当は恋人にかまってほしいのに、「毎日LINEしなくてもいい」という淡泊な人と付き合う
というように。チグハグになっていますよね!?
それでは、なぜこのようなことが起こるのかというと・・・・・・
親に不満を感じながらも、その環境に慣れてしまったからなんです。
親がかまってくれないことに寂しさを感じながらも、それが当たり前になっていました。
人は変化を恐れる生き物です。
それは、今までとは違う行動をとることで、不幸になったり、危険な目にあったりするのではないかという不安があるからです。
それなら不満を感じたとしても、よく知っている環境のほうが安心できるのです。
これがダメ恋愛を繰り返してしまう原因です。
反省するとダメ恋愛に逆戻り!? 「あのとき◯◯していれば」は禁句!
かまってくれない人を選んで寂しくなる一方で、子供時代から知っている感情や環境にホッとします。
または、「わたしがかまってもらえるはずがない」と思い込み、同じパターンの恋愛を繰り返して、「やっぱり、かまってもらえないんだ」と確認しようとする人もいます。
もしも、かまってくれない恋人に「重い」と言われたら・・・・・・
あなたはこんな風に考えるのではないでしょうか?
彼がLINEを返してくれないから、「返信してよ!」と強めに言ってしまった。
休日は一緒にいたいから予定を入れないようにしていた。だけど、彼にはそれがプレッシャーだった。
彼からLINEの返事がなくても、気にしなければよかったのに。
休日は友達と遊んだり、趣味を楽しんだりして、彼とは予定が合うときにデートすればよかった。
もっとサッパリした付き合い方ができたら、彼と別れずに済んだのに・・・・・・。
「あのとき◯◯していればよかったのに」と想像して、過去の自分の行動を責めた経験がある人が多いでしょう。
やり直すチャンスがあれば、同じ過ちは繰り返さない!
そう思っていたら、次も同じ恋愛パターンを繰り返してしまいますよ!!
なぜなら、同じ人(元カレ)や同じようなタイプの人と、同じような状況になることを望んでいるからです。
《マインドフルネス活用法2》隠された自分の本心を引き出す
「あのとき◯◯していたら・・・・・・」と過去の恋愛にこだわるのは、まだその彼のことが好きだからでしょうか?
本当にその人と復縁したいなら、すでに行動を起こしているはずです。
では、彼とやり直したいわけじゃないのに、過去の恋愛にこだわるのはなぜでしょうか?
それは、自分の本心にまだフタをしているからです。
ものわかりがいい自分を演じるのではなく、本心を解放しましょう。
わたしからLINEを送ったら、すぐに返してほしかった!
彼からマメにLINEや電話をしてきてほしかった。
もっと、「好き」って言ってほしかった。
休日はわたしと過ごす時間を優先してほしかった。
かまってくれなくて寂しかった。
「嫌われたんじゃないか」って、いつも不安だった。
安心できる恋愛がしたかった。
これが親への不満であり、彼と築きたかった関係のはずです。
自分よりも相手を優先していると、自分でも本心がわからなくなります。
そんなときに瞑想が役立ちますよ。
瞑想をすることで、自分自身の感覚や感情に気づきやすくなるからです。
たとえば、「今日は呼吸が浅いな」とか、「心がザワザワして集中できないな」というように、細かい部分まで観察できるようになります。
そうして自分自身にフォーカスを当てるうちに、感情や本音に気づけるはずです。
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超簡単! 2分でできる「集中瞑想」
それでは、呼吸に集中する瞑想の手順を説明します。
《手順》
- イスに浅く腰かける、または、床にあぐらをかいて座ります
- 背筋をピンと伸ばし、瞑想中はその姿勢をキープします
- 鼻から息を吸い、鼻から吐きます。腹式呼吸で、自然なペースで行います
- 手は太ももの上に置き、軽くあごを引いて、目を閉じます
《ポイント》
瞑想中は呼吸に集中し、ほかのことを考えないようにします。
雑念がわいてきたら、意識を呼吸に戻します。
最初のうちは、呼吸だけに集中するのは難しいと思います。
鼻の下に指を当てて空気の流れを感じたり、おなかに手を当ててふくらみとへこみを感じたりするのがおすすめです。
1回2分程度から始めて、慣れてきたら5~10分程度の瞑想に挑戦しましょう。
《マインドフルネス活用法3》幸せな恋愛をつかむ「観察法」とは?
瞑想を重ねることで、自分の感覚や感情を客観的にとらえられるようになります。
それができるようになったら、あなたと彼の恋愛を第三者になったつもりで見てみましょう。
恋人にかまってほしいけれど、我慢ばかりして不安を感じている女性。
その女性のことは好きだけれど、自由に行動できない息苦しさを感じる男性。
客観的に見て、ふたりは幸せそうでしょうか?
あまり幸せには見えないとして、どちらか一方が悪いのでしょうか?
そうではありませんよね。ふたりは恋愛観が違っただけなのです。
異性として惹かれ合ったものの、求める付き合い方が違ったんですね。
それでは、その女性(あなた)が幸せを感じられるのは、どんな相手でしょうか?
マメに連絡をくれて、LINEをするのが楽しい。
休日はふたりで食事をしたり、映画を見たりしてのんびり過ごす。
趣味や友達はそれほど多くないけれど、家族、恋人、昔からの友達を大切にする人。
一緒にいると安心できて、その人には何でも話せる。
第三者として自分を観察すれば、次に選ぶべき恋人の特徴が見えてきます。
そしてダメ恋愛を繰り返さないために大切なのは、「そんな人が見つかるわけがない」と思わないことです。
瞑想には心を落ち着ける作用もあります。
ネガティブになったときは、ゆったりとしたペースで腹式呼吸をしましょう。
そうすれば、いつものパターンとは違う、本来のあなたが求める恋愛ができますよ!
婚活・恋愛心理カウンセラー/マインドフルネスインストラクター:谷本由紀