秋の夜長は、物思いにふける季節。
好きな人のことを考えていたら、どんどん深みにはまってしまって……
「もう、男心がわからない!」
と、嫌になってしまう人もいるのではないでしょうか?
そもそも、男性と女性は考え方やコミュニケーションの取り方が違います。
だからこそ、その違いを知ることが大事なんです!
今回は、そんな男心を知るための小説・エッセイを3冊ご紹介します。
・「結局、男は女を嫌いになれない」という心理がわかる短編小説
「女のいない男たち」(村上春樹・著)
恋愛が終わったとき、「男性は名前をつけてファイル保存、女性は上書き保存」と、たとえられることがあります。
この短編集では、自分のもとを去ってしまった女性のことも大切に思っている男性の心理が描かれていて、繊細な男心の取り扱い方が学べます。
おすすめは、1篇目の「ドライブ・マイ・カー」。
主人公の男性の専属ドライバーである若い女性が、車の中で男性の話を聴く物語です。
運転手の女性の質問やあいづちがさりげなくて聴き上手なので、落ち着いたトーンで男性と会話をするときの参考になりそうです。
・あと一歩で恋人になれそう! オクテな彼に告白させるためには!?
「あなたがここにいて欲しい」(中村航・著)
社会学者のリー博士は、「恋愛観が似ている方が、恋愛がうまくいきやすい」と言っています。
だけど、男性も女性も恋愛には消極的で、友達のような関係がいいと思っている場合は、きっかけがないと関係が発展しないということも……。
表題作「あなたがここにいて欲しい」は、オクテな理系男子が主人公です。
ポーカーフェイスな草食男子が好きな女性は、彼の心がのぞけちゃうかも。
さらに、注目すべきは、年上のリケジョが彼に告白させる場面です。
オクテな彼に告白させたいときは、相手まかせにするのではなく、きっかけを自分でつくるのも大事だということがわかります。
とてもキュートな告白シーンは必読です!
・食事代をワリカンにする男性の心理とは? 男と女の本音リレーエッセイ
「異性」(角田光代/穂村弘・著)
小説家の角田光代さんと歌人の穂村弘さんが、恋愛に関する男女の本音を語るリレーエッセイです。
ところで……
男性と食事に行って、会話も弾んでいい感じだと思っていたのにワリカンにされた。
「わたしのこと、好きじゃないのかな?」と、落ち込んでしまった。
こんな経験はありませんか?
実は、食事代をワリカンにするのは、その女性の魅力度や好き度とは関係ありません。
その男性の価値観の問題なのです。
でも、相手の価値観がわからないうちは、「普通だったらこうするはず」とか、「もしも、自分だったら……」と、自分の価値観にあてはめて考えてしまいますよね。
この本に出てくる、「恋愛で大事なのは外見か内面か?」や「ワリカンとおごるときの違いは?」などを本音で話し合えば、その人の価値観が見えてきますよ。
2人きりのデートでは話しにくいこともあるので、合コンなどでこの本をネタに男女でトークバトルをするのがおすすめです。
結局、男女は話してみないとわからないものです。
男心を知る本を読んだ後は、ぜひ好きな人と話してみてくださいね。
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