与えるテクニック! たとえ理想の相手でなくとも、相手が手放したくなくなる方法
そんなに好きじゃないけど、告白されたから付き合ってみた。
それなのに……いつの間にかわたしのほうが好きになっていた!
そんな経験は、ありませんか?
「試しに付き合ってみる」くらいの気持ちだったのに、どうして付き合い始めると好きになってしまうのでしょうか。
今回は、恋愛心理カウンセラー美濃部由紀が、そんな恋愛の始まりを心理学で解説し、振り向かせたい人がいるときに使える恋愛テクニックをご紹介します。
・手に入った物に愛着がわく心理とは?
出典:無料素材画像 写真AC
すごく欲しかった物ではないものの、手に入ると愛着がわいてきて手放したくなくなることを、「所有効果」といいます。
所有効果を証明したこんな実験があります。
ある実験に協力してくれた人に対して、お礼としてマグカップかペンのどちらかをプレゼントしました。
どちらが欲しいのか希望を尋ねるのではなく、ランダムに配っていきます。
その後、「自分がもらったのと違うほうが欲しい場合は、参加者同士で交換してください」とアナウンスしたところ、ほとんどの人が交換しませんでした。
この実験結果から、自分の所有物だと認識したものには愛着がわき、たとえ欲しかった物ではなくても満足度が高いことがわかります。
・強気のアプローチ! 選ばせるのではなく与えるテクニック
つまり、振り向かせたい人がいるときは、選ばせるよりも強引にプレゼントするくらいがいいということです。
たとえば、片思いの相手をデートに誘う場合は、「飲みに行きませんか?」や、「新しくできたカフェに行きたい」といった誘い方では断られることがあります。
これは、「YES」か「NO」を相手に選ばせる誘い方だからです。
一方、「カフェがオープンしたみたいだから行ってみよう」とか、「飲みたい気分だから付き合って」というように言われると、断りにくいですよね?
所有効果を狙うためには、相手に選ばせたり、考える余地を与えたりせずに、押しが強いくらいがちょうどいいのです。
・軽いノリでOKサインを出せるように段階を踏もう
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ただ、自分から告白ができる人であっても、「試しに付き合ってみよう」と強気なアプローチができる人は少なく、告白された側も躊躇してしまいそうです。
なので、軽いノリで小さなお誘いから段階を踏んでいくといいですね。
たとえば、「駅まで一緒に行こう」と誘ったり、「この曲、すごく良かったから聴いてみて」と音楽をすすめたりと、軽くOKできるような提案やお誘いをします。
あまり深く考えずに、「その程度のことならいいか」と思えるくらいの内容がいいですね。こうして積み重ねていくことで、あなたのお願いや提案を受け入れるのが当たり前になっていきます。まずは試してみてくださいね。
恋愛心理カウンセラー:美濃部由紀