■結婚線の数は結婚の回数だと思っていませんか?

手相占いで結婚運を観る線として「結婚線」を取り上げることは多いです。
テレビなどでも話題にしやすいので、結婚の時期などを結婚線で説明することも多いようです。
しかし、手相の鑑定を積み重ねると、結婚線だけで婚期や家庭運を観てはいけないことに気づきます。もちろん、参考や目安にはしますが、結婚線だけでの婚期や結婚回数などは当たりづらいと言ってもよいです。その意味を知ると手相の面白さも広がります。
下図のように、「結婚線」は小指の根元から感情線の間の手の平のフチに現れる横線です。

出典:花岡正人

2,3本あるのが標準的ではありますが、0本の人もいれば数えるのが大変なほど多い人もいて、太い線・細い線、濃い線・薄い線、長い線・短い線、と人によって千差万別です。
よく、結婚線の数は結婚する回数などと思われている方も多いようですが、全く違います。
ですが、その相関関係はあるので、その意味について考えてみましょう。





■結婚線の意味は、心の高ぶりにより現れる「思い入れ線」

この結婚線の位置は、感情線の根元と共に、その人の感情の現れ方や情熱、性的欲求など、人への思い入れ方が表れ、その思いが強いほど結婚線は濃く、太く、長くなります。
そのため、強い思いが出るごとに線の数が増えるのですが、その人の元々持っている人格・性格(感情の現れ方)や運勢により、若い時から未来の感情が高ぶる時期や運命の時期として現れる線でもあります。

★結婚線の数は、心が高ぶった回数、高ぶることがありそうな回数

結婚線は、心の高ぶりを表す線ですので、大きな恋愛や趣味や競技、事業などでの成功感・達成感などでも現れることがあります。
一般的に、細かい結婚線が多い人は、それだけ人への関心が多く、多くの情が発生しているとみて「多情」「浮気性」という鑑定となることがありますが、総合鑑定で他の線と合わせてみると「多趣味」「責任感とおせっかいの世話好き」などの人も多くの結婚線が出ます。

女性の場合、人生において「結婚」が一番気持ちが高ぶる経験となるので、一番太くしっかりした結婚線として現れるため「結婚線」と言われていると推測できます。
ですので、あっさり結婚した人や、妥協・惰性で結婚への情が強くない人は結婚しても結婚線は強く出なかったり、結婚への意欲や興味が薄い人も出にくくなります。

★性的能力(生殖機能の強さ)を示す線でもあります

結婚をしない人は、結婚線が出ないということが、間違いであることは、お分かりいただけたと思いますが、繋がりはあります。
結婚線は、医学的手相の「掌紋医学」では「性線」と言われていて、この位置は生殖器、腎臓、泌尿器を司る場所でもるので、結婚線の強さや本数はその強さを意味します。
つまり、結婚線が全くない人は生殖能力が弱いことを意味するため、その結果、性的欲求も抑えられ、恋愛や結婚に興味を持っていない人となりやすいのです。

■心の高ぶりによる結婚線は良い高ぶりでない場合も現れます


出典:無料素材画像 写真AC

結婚線は心の高ぶりにより現れるため、大きな恋愛や結婚、趣味や習い事の成功・達成などでも出るのですが、逆に大きな失恋や離婚・別居、大切な人の死別や事業の失敗などでも心は高ぶり興奮してしまうため、結婚線として現れてしまい鑑定を複雑にします。
離婚や死別の場合、結婚線の流れ方で落ち込みの線として現れるので、区別もできるのですが、これらは自分の運勢だけでなくパートナーに関わる運勢なので予期できないことも多く、離婚を望んでいる人が離婚となる運勢では、逆に良い線として現れてしまったりもします。

このように、結婚線のみかたは単純ではなく、他の線との総合的判断や経験を重ねることにより判断していきます。
そのため、結婚の時期や回数、その後の家庭運を結婚線で観ることは難しいのです。

次回は、気になるその結婚線の流れ方の意味と婚期についてお話したいと思います。





手相セラピスト:花岡正人

WRITTEN BY 花岡正人

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