ガリレオ.ガリレイは有名な偉人のひとりです。最初に地動説を唱えた学者だと言われています。イタリアが誇る天文学者、物理学者、哲学者として、現在でも名を馳せています。地動説は、宇宙の中心を太陽とし、地球や金星、他の惑星などは、太陽の周辺を自転しながら、公転をしている学説です。当時は天動説もありました。天動説とは、宇宙の中心は地球であるという逆説です。この事実が公然の事実とされている世の中で、ガリレイは一人だけ「地動説」を唱えたのです。

正しい事はいずれ評価される、という気持ちを持つべき

天動説と地動説が対峙し、天動説が多数を占めている状況下でも、ガリレイはひとりだけ、地動説を唱えました。しかも、その後、裁判に掛けられ有罪判決を受けます。それでも、自分の意見を譲らなかったのです。

天動説が多数の人々に指示されていた理由も、決して学術的な理由ではありませんでした。それは、宗教的理由です。聖書に「神のおかげで大地が動かなくなった」と記されていたからです。

大地が動いているという主張は、神の力や偉大さを否定するものとして、多くの聖職者が地動説を否定したことも大きく影響しているでしょう。その絶望的な状況下でも、ガリレオ.ガリレイは自分の主張を譲ることはしませんでした。その後、彼は永遠に残存する名声を得たひとりとなったのです。

このガリレオ.ガリレイの姿勢は、新しく、会社に入社した皆様にはとても大切なことです。

大多数を占めている意見でも、蓋を開けてみれば、間違った意見であったという事例はたくさんあります。仕事においても、正しければ評価され、間違っていれば評価されません。

出展:ぱくたそ

自分の主張を持つ事が大事

間違った意見に占有されていると、重要なときに不自然な場にいて、取り返しのつかない日々を送ることになります。自分のゴールが明確に見えていれば、自分の主張を貫いても、未来の自分には損となりません。協力者も現れるでしょうし、後に英断だったと振り返る日々が多ければ多いほど、良い人生だったといえるでしょう。ガリレイのように常に英断ができるようにしておくことが大切です。

夜空を見上げていると、まるで、宇宙が回っているかのように感じます。昔日の人がそのまま、天動説を主張していたのも分かるような気がします。しかし、自分自身が存在する地球が回っていることに気付いたガリレオ.ガリレイの発想力を伴った地動説は、常識を一変させました。

仕事を行っていく上でも、常識を一変させ、いつまでも、残るような英断を生む発想力が必要です。その発想力を生む環境づくりを行っていくことが大切といえます。

心理学ライター:響孝二

WRITTEN BY 響孝二

響孝二
新聞記者、心理学ライター 1977年生まれ 北海道出身 公立高校を皆勤賞で卒業後、国立室蘭工業...