世の中で最もポピュラーな占いの1つであるタロット占い。カードさえ揃っていれば、誰でも気軽にできる占いであり、同時にそこから未来を読み取る力を試される奥深さも備えています。ですが、タロット占いが広く知られるようになったのは、そう遠い昔のことではありません。タロット占いの歴史を知ることは、その力をよりハッキリと理解するきっかけになるでしょう。
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タロット自体はゲームの道具だった
今ではすっかり占いの道具として使われるようになったタロットカードですが、最初は単なるゲームのためのツールでした。現存する最も古いタロットカードは15世紀前半のイタリアで制作されたものです。タロットカードを使ったゲームは、発祥の地であるイタリアだけではなく、フランス、ドイツ、スイスといった中央ヨーロッパの各地を広がって行ったのです。
始まりはフランスのパリ。一人の占い師が書いた本だった
タロット占いが広まるきっかけになったのは、フランス・パリの占い師エテイヤが書いた『タロットと呼ばれるカードのパックで楽しむ方法(Mani_re de se recr_er avec le jeu de cartes nomm_es Tarots)』という本でした。1783年から1785年にかけて、4冊に渡り出版されたこの本が、タロット占いの先駆けとなりました。そこから時代が下り、19世紀後半に入ると、フランスのオカルティスト・エリファス・レヴィの著書『高等魔術の教理と祭儀(Dogme et Rituel de la Haute Magie)』により、タロットがカバラと本格に結び付けられることで、タロット占いの神秘性が大きく向上しました。
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現在までの流行を作った「ニューエイジ」
1970年代から1980年代にかけて、アメリカやイギリスでは「ニューエイジ」というスピリチュアル・ムーヴメントが起こりました。その中で、ニューエイジャーたちはタロットをスピリチュアル研究や心理カウンセリングなどのツールとして用いるようになります。その流行は、同じ時代の日本にも広がっていきました。実際、1970年代以降、日本では多数のタロット入門書が出版されていったのです。
タロットカード自体も変化していった
タロットの使い方はゲームから占い、そしてスピリチュアルな領域へと、その広がりは今でも続いています。だからこそ、今でも多くの人に親しまれる占いの手法として、タロットが用いられているのでしょう。また、そうした変遷の中で用途や時代的な背景に合わせて、タロットカードそのものも、変化を遂げていったのです。後編では、タロットカードの変化について、書いていきたいと思います。
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