■マスカケ線って、どんな線?
私の手相は本に載っているような、感情線や頭脳線と違って当てはまらないのでどんな意味か分からない、という人も少なくありません。
この「マスカケ線」もそんな基本とは一味違う特殊な線で、純粋なマスカケの人は100人に一人と言われている珍しい線です。
補助的な線がある「準マスカケ線」の人は、20人に一人くらいとなります。
では、マスカケとはどんな線なのでしょうか?
下図をご覧ください。
出典:花岡正人
マスカケ線とは、感情線と頭脳線が一本に繋がって手の平を横切るようになっている線のことを指します。
これは、桝(マス)に盛ったお米などを計るために上面を掻いたように平らな状態と同じように見えるため名付けられました。
サルやチンパンジーのほとんどがこの線のため「モンキー線」とも言われます。
決して知能が低いという意味ではありませんが、本能的で直線的な愛情や志向を持ちやすいところは、原始的な個性の持ち主といえるかもしれません。
では、この線を持った人はどんな人なのでしょうか?
マスカケの成り立ちは、直線的で長い感情線(自分本位な愛情をぶつける情熱的な人)と、直線的で長い頭脳線(現実的・合理的でじっくり考えてから判断する人)が合わさった意味になるので、『非常に積極的で情熱を全面に出すタイプで、我が強く頑固で負けず嫌いな人』となります。
そのため、人の下に就くのが苦手で、若いうちから努力して早く出世や独立をして成功する人が多いと解釈されます。これが徳川家康にもあったため「天下取り相」と言われ、社長になる器として取り上げられます。
確かに現実的で合理的な考えから経営や実務的作業をソツなくこなし、情熱の高さからリーダシップを発揮して実業家などとして成功しやすい資質を持ちます。
■マスカケは、「天か地」の大きな個性を活かせるかが大切
マスカケ線の持ち主は、その負けず嫌いで上昇志向の為、若いうちは、まじめで努力していく人が多いのですが、努力をせず大人になっていくと、我の強さや頑固さだけが際立ち、実力もないのに人の上に立ちたがってトラブルを起こしやすくなり「地に落ちる」ということも少なくありません。
そのため、マスカケは「天か地か」と言われ、あまり真ん中がない強い個性の持ち主になりやすいのです。
成功するかどうかは、この線だけでなく他の線も含めて総合的に鑑定して判断しますが、ぜひ、この強い個性の良い部分を伸ばし活かしてもらいたいです。
また、純粋なマスカケではなく、図のように補助的に感情線や頭脳線がある場合は「準マスカケ線」などと言われ、マスカケの個性を和らげる意味となります。
■自分やパートナー、子どもなどがマスカケの場合は……
マスカケは、遺伝的に引き継ぎやすい相でもありますので、親やお子さんもマスカケになる可能性も高くなります。
性格の他、罹りやすい疾患なども受け継がれやすいので、親が罹った病気などは気を配っていただきたいです。
特に、血液循環器系の疾患(心疾患、脳疾患、生活習慣病(高血圧・脂質異常症・糖尿病))にはお気を付けいただき、働きすぎや不摂生、食生活の乱れに注意し、適度な運動、睡眠、休息を大切にしてください。
お子さんがマスカケの場合は、人の下に就くのが苦手な性格なので、早い出世や独立が成功のカギになります。幼少期の努力や教育には尽力していただき、得意な分野(特に理数系的な志向)が出ましたら、力を注ぎ伸ばしてあげられると、将来その道のスペシャリストや専門家、実業家、社長などの成功者となる資質が活きてきます。
パートナーや友人がマスカケの場合は、自尊心を傷つけないようにして責任感を持たせてあげられると、心強い助けが得られ良好な関係を築けます。
手相セラピスト:花岡正人