■生命線は体力、生命力、体質を知るバロメーター
出典:無料画像素材 写真AC
手相で一番有名な線は生命線ですよね。
生命線は、その線の勢いや濃さ太さ、長さ、乱れ方などを見て、健康状態、活力、病気や事故などの障害診断、生命力の強さやその時期も判断します。もちろん生命線だけでそれらを見ることはなく、他線や手全体を見て鑑定しますが、今回はよく質問される「生命線の長さと寿命」についてお話しします。
■生命線が短いと短命はウソ? 長さ=寿命ではないですが……
手相鑑定をしていると、「私、生命線が短いんですけど、早死にしますかね?」と手を出される方が結構います。それだけ、浸透している見方でもあり、気にしている方も多いのですね。
結論から言えば、「生命線の長さ=寿命」ということは全くありません。
占い師は、たとえ寿命が観えたとしても、言わないのがルールとして言われますが、生命線だけでなく、他線や手全体を見て判断することで、寿命というよりは長寿の体質や健康管理、疾患の有無や可能性を含めて今後の健康運として鑑定しています。
生命線だけの要素として述べれば、長寿や健康状態の良さは、「線の勢い(濃さ、太さ、線の廻り具合、方向、末端や支線の状態)」で観ます。
ですが、生命線の長さもその要素の一つではあります。
では、それはどのように判断して、なぜ「長さ=寿命」という情報が広まったのでしょうか?
手相鑑定には「流年法」という過去未来を年齢から読む手法があります。
主要の線である、生命線、頭脳線、感情線、運命線などには、それぞれ流年法がありますが、現在の主流としては、生命線と運命線が主に用いられます。
下図をご覧ください。
これは生命線の流年法を簡易的に示したものです。
特に生命線の流年法は、流派や鑑定師によりさまざまな見方があり、ここに挙げたのはその一つですが、だいたい、親指と人差し指の根元の間から始まる始点を0歳として、末端に行くにつれ年齢が増え、手首あたりで100歳を示すことが多いようです。
それらの年齢の位置に線の乱れや横切るような障害線、切れなどがあると、ケガや病気などの変化が現れると診断します。もちろん、健康運は今の線全体の状態を見たり他の線を見ての総合判断ですので、詳細の見方やご自身の鑑定はぜひ、鑑定師に観てもらってください。
生命線が短いと、図で示す流年法では早い年齢で線がなくなるので、その年齢で亡くなるという見方が安易に広がってしまったというわけです。
確かに、その切れた位置での年齢で大病をしやすかったり、不摂生や老化、体質もあって、身体を壊しやすい年齢であることは考慮しますが、寿命として考えることはありません。
■短い・切れ・薄いなどの乱れは、警告でもあるので、健康チェックとして手相を変えていきましょう!
手相は変わるものですし、自分で変えていくものでもあります。
もし、短くて気にしている人も、今の健康状態及び、今のままの健康管理をしていた場合の健康運が現れています。
手首まで延びる生命線を長寿相として観る見方もあるので、長いに越したことはないというのもこの流年法からきています。
しかし、今までの話の通り、長くても線の勢いが悪く、乱れや切れがあったり、他線や手全体の状態が悪ければ意味がありません。
つまり、これからの健康を気遣っていただければ線も長くなったり、切れや乱れも無くなり、健康な身体で生き抜くことができるわけです。長さに一喜一憂するのではなく、線の乱れがないように普段からチェックをして、健康管理に活かしていただくことをお勧めします。
手相セラピスト:花岡正人